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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

被ばく医師 肥田舜太郎氏の演説

2011-09-28 18:06:48 | Web News
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65732741.html

肥田舜太郎氏は、広島で被ばくした医者。先日、チェルノブイリ原発事故から25年、フクシマ原発事故から約一ヶ月半の時期に行われた、「原発なしで暮らしたい100万人アクション in 広島」でのスピーチを、2回に分けて文字に起した。第2回目は、福島の被ばく者に被ばくの初期症状が出ていることを述べている。

「被ばくはアメリカの軍事機密。伝えると厳罰だった」被ばく医師肥田舜太郎氏の演説(文字おこし)(前編)

(文字起こし続き)
肥田「皆さんはエネルギーを沢山知っています。一番目にするのは火ですね。これはエネルギーですね。ところがこれはマッチの火はもみ消せば消える。ライターもスイッチをこすれば消えてししまいますね。あらゆるエネルギーは、他のエネルギーは、消すことが出来ます」

肥田「ところが放射線のエネルギーは絶対に消すことができないんですね。あれだけの事故を起こしたあの原子力発電所も、あそこで燃やしたウラニウムという原料がそのまま熱を持って燃え続けるのを消すことが出来ないんです、人間には」

肥田「そういう難しいエネルギーを普通にはそこら辺にはないのを、無理やり特別な化学の方法で無理やり引っ張り出した。引っ張り出したことはいいけれども、 最初に使ったのは人殺しの爆弾に使ったと。そしてその機械が戦争が終われば、工場はそれを、もうつくりつづける必要が無くなっちゃう、なんとか使えない かって言うんで、無理やり電気を起こす機械にして世界に売ったわけですね。それを買った、買わされた日本が飛びついて、それで電気を起こし始めた」

肥田「事故が起きなけりゃいいですよ。でも今度みたいに一変事故が起こったら、もうどうしようもないんだ、あれ。埋めちゃうわけにもいかん。海へ放り込むわ けにもいかん。どうしようもないんだ。でっぱなしですあれ。放射線が。だからあれはごくわずかだけれども、ずーっと毎日朝から晩まであの工場の屋根から上 へ空中へ出て行く。水の中にも出る。それはなくなりませんからね。貯まるんです。どんどんどんどん」

肥田「だから東北のあの工場の真上に、ドンドン出る放射線はそのまま風に乗って好きなとこへ行きます。そして地面に降る。降ったら地面に留まって、そこはもうお米も作れない。商売には使えません。第一、そのそばへいけば被ばくをします」

肥田「そういうふうに今東北は、日本の国が東北という部分だけ破壊されてしまったと。極端に言えばそういう状態が今起こっている」

肥田「ところがテレビに出てきて、知ったような解説をする学者がたくさんいます。彼等は放射線を作る側、あの放射線を作るのは簡単には出来ないんですがね、 だからアメリカから今ウラニウムを買ってきて、やってるわけだけれども、あれを作る側の学問をやってきている人がでてるんですね。あそこへ」

肥田「ところがこの放射線が人間にあたったときに、それが人間がどんな変化を起こすか、ってのは何にも知らないんです、彼等は。だから直ちに心配なことはおこらない。そりゃそうですよ、今日被ばくしたら明日病気になる、そんなことはないんだ」

肥田「でももう現に東北では、下痢が始まっています。さっき此処に出られた被ばく者の方が、お母さんも、妹も、弟も自分も下痢が始まったとおっしゃいました」

肥田「最初の症状の一つに下痢が始まります。でこれは今の普通のお薬では止まりません。だからあたくしが一番心配してるのは、あの今東北で本当に苦しみぬい ている、それで長く住んでいるうちから遠い不便なところへ行って、隣の人とはボール紙一枚で仕切られたところで、もう1っヶ月以上生活してるんですねえ。でこの人達がなめた苦しみは、今のところは不便なところで寝てるっていうことで、年寄りが病人が、いろいろ死なれたり、病気が悪くなったりしてられるけれ ども」

肥田「元気なものも含めて、放射線の病気が始まってくるのは、おそらくこの秋から来年の春にかけて、たくさん出てくるだろうと、わたくしは想像しています」

肥田「でも、ま、仮に病気になった人を私の病院に入れて、この人の今の下痢は放射線の影響ですということを証明する学問がまだないんです。これが泣き所です」

肥田「だから人をああいう目にあわせて殺した側は、完全犯罪だよね。30年後に癌で死んで私はあの時にあの被ばくをしたから、この病気になったんだ、なんぼ言っても、証拠を挙げられないんだ。今の医学は、それを見つけるところまでまだ行ってないんだ」

肥田「理由は、簡単なんです。あの放射線のつぶの大きさはね、皆さんが持っている定規の一番小さなメモリは1ミリメートルです。その1ミリメートルの60億分の1というのがウラニウムの粒の直径なんです。これが体の中に入って悪さをする」

肥田「今の医学は、人間の体を分解して細胞という一番小さな命の単位のところで病気を見つける。これの60億分の1のところで今病気を起こしてるということ は、それを見つける方法を持っていない。だから治す方法もなければ、消すことも出来ないという、特別なエネルギーをなんで選んで日本人の国の中で電気を起 こさなきゃならないのかということなんだ」

肥田「みんなは知らないからあのほうがたくさん電気が起こるんだとか、他の奴より、えー、地球の空を暖かくしない、温暖化を防ぐからとかうまいこと言われて 何となく、それで出来る電気で恩恵を受けてのうのうとしてるけれども、敦賀の原発の1つが今もし事故を起こせば、広島は人たまりもなくその影響の中に入ります」

肥田「だから、私たちはもちろん核兵器はもうつくってもいけないし使ってもいけないという運動をします。だけどもこうなってみれば、原発だって許すことは出来ない。私たちの仲間の日本人が事故を起こせば何百万人という人が今東北で苦しむ」

肥田「あの姿は皆さんの明日ではないということは誰も言い切れない」

肥田「だから放射線というものはまだ人間が自由にコントロール出来ないエネルギーなのですから、これはもう掘り出すことをやめる、もちろんこれを使うこともやめるということが、人類が全体で長生きするためには、世界中がこれをやらなくてはいけない」

肥田「政府は、あの原発の事故を起こしたところから、20キロ30キロのところの人は悪いけど立ち退いてください、やっといいましたね」

肥田「アメリカはこのニュースを聞いたときに、日本にいるアメリカ人に80キロ離れたところへ逃げろということをアメリカは言ってるんですね。もう翌日もう そういう発表している。それからフランスもドイツも日本に派遣している特派員、これは12日の朝には、本国から、大阪まで逃げろと、東京のとこは全部そう 言われています」

肥田「つまり、それだけ逃げていなければ、お前の将来はあぶないよということを、フランスもドイツもアメリカもよくしってるから、ちゃんとそういう放送をするんですね」

肥田「日本政府はひと月たってやっと、20キロ30キロのところを、恐る恐るあんた向こう行ってください、なんてとぼけたことをやっている。つまり何にも知らないんですよ、日本の政府は。金儲けだけを考えている」

肥田「だから、私は今日わざわざ、広島へ此処へ来て、この中には山口県の新しくできる原発反対に協力している若い方が、いっぱいいると聞きました。私も広島 陸軍病院にいたときに、上関の婦人たちの健康診断を頼まれて、一度あの当時は村でしたけど、あそこへ行ったことがあります。穏やかな非常に景色のいいお魚 の美味しいところですね」

肥田「その漁場を追われて、今ほんとうに真剣になって、東電来るな、いやあの中電来るな、電気会社に反抗して頑張っています。とうとう力負けしてだんだん向 こうのほうが有利になっているようですが、今度の事件があったので、会社が強引に進めるのを、ちょっと今、休んでるようですね」

肥田「だからこれからの日本の国民の戦い方1つで、日本の国から、原発は追い出すことはわたくしはできると思っています。そしてそういう力を集め て、核兵器を絶対に世界からなくす。皆さんはのん気な顔をしてるけど、今の政府民主党の議員の中にも、日本が原爆を持てという議員がもう60%を超えてる んですね。日本が核兵器を持って、もう一度他所の国と喧嘩をすると、ゆうことを考えている議員が全体の議員の中で50%をもう超えてるんですね」

肥田「だからみなさんがこれから、これからの自分たちの生涯、これから皆さんが持つ子ども、孫、その上に放射線の恐ろしさや不安を絶対にさせないような国にこの国を作り替える、これがわたくしが一番大切な事だと思っています」
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10万ベクレル超も管理処分場に 埋め立て容認へ、環境省

2011-09-25 22:57:01 | Web News
10万ベクレル超も管理処分場に 埋め立て容認へ、環境省

西日本新聞
2011年9月25日

環境省の有識者検討会は25日、1キログラム当たり10万ベクレルを超える放射性セシウムを含む焼却灰などについて、外部に放射線が漏えいしない対策を取った上で管理型最終処分場で埋め立てを容認する方針で一致した。コンクリート製の箱に詰め、全体を覆土する方法を想定、来月の次回検討会で詳細な埋め立て方法などを議論する。

10万ベクレル超の焼却灰について、環境省は有害な重金属などを含む廃棄物を埋め立てる遮断型最終処分場での埋め立てが可能としてきたが、委員から「処分場の作業員や周辺住民の安全が確保できれば、管理型処分場での埋め立てでも問題ない」との指摘があったという。
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責任ある大人が汚染食品を食べるべきか

2011-09-20 01:01:11 | Web News
「責任ある大人が汚染食品を食べるべきか」小出裕章氏と森啓太郎氏の討論

No1 No2 No3 No4 No5

小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
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速報2

2011-09-13 21:22:35 | Web News
http://takedanet.com/2011/09/post_9cd2.html
原子力事故関係の速報(速報2) ヨウ素、フランス、牛乳

武田邦彦
平成23年9月13日

8月に見られた急激なヨウ素などの放射性物質は、日本で広く東北から西日本まで見られ、当初、排水などと思われていましたが、空間に広く観測されています。さらに、放射性物質の種類が福島原発からのものではないとも考えられます。

可能性としては、医療用がありますが、もし医療用とすると膨大な量になり、「そんなに使っているのか?」ということで医療関係者が隠している可能性が出てきます。福島原発以外のものとすると、中国の事故や黄砂などまったく別のものを考えなければならず、相当な検討が必要です。

幸い、現在のところそれほど高い値ではないので安心(すぐに避難するなどのレベルではない)ですが、原因を突き止めておく必要があり、調査しています。(”それほど高い値ではない”というのは、普通なら大変な量ですが、何しろ3月に80京ベクレルという量が漏れているので、それから比べるとという意味です)
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速報

2011-09-11 01:25:08 | Web News
http://takedanet.com/2011/09/post_4362.html
ヨウ素の急増について(速報)

武田邦彦
平成23年9月10日

岩手県奥州市、東京都の一部などで高い放射性ヨウ素が検出されています。8月上旬から中旬にかけて福島原発から排出されたものと考えられ、当然、原発側は把握していると思います。

今のところ、検出値は低い(1キロあたり3000ベクレル以下)ので、急な行動は不要ですが、このことについて政府、東電、マスコミが黙っていることに注意をしなければなりません。

とりあえず速報まで。
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