柴田昌浩 著 日経ビジネス人文庫
問題点とは何か。これを余りにも的確に言い表しているので、随所で頷き、また、”そう!そう言いたかったんだ”という思いを代弁して、どんどん言ってくれる、その点では痛快無比、読んでいて胸のすく思いだ。例えば、「問題のある組織」を、”なるべく波風は立てたくない”という感覚が支配している状態、と一言で表しているが、正にその通りだと思う。また、「マネジメントに関する感度の悪い人」を、形式主義、権威主義、管理主義といった”型”を重んじるタイプの人、と言っており、これにも大いに賛成できる。更に、こんな問題ある組織であって、経営者がマネジメント感度の悪い人の場合、解決の方法はほとんどないので、できるだけ早く辞めて逃げ出した方がいい、と言い放たれており、思わず深い溜息をついてしまう。しかし、事実はその通りなのだ。
さて、この問題ある組織を変革し、健全な活力ある組織に改善していくことが、文化及び風土改革であり、その一つの手法が詳細に記述されているのであるが、この肝心な部分に可能性としての実感が湧いてこないのは、私の所属する組織が、もう処置無しの状態にあるからなのかも知れない。
問題点とは何か。これを余りにも的確に言い表しているので、随所で頷き、また、”そう!そう言いたかったんだ”という思いを代弁して、どんどん言ってくれる、その点では痛快無比、読んでいて胸のすく思いだ。例えば、「問題のある組織」を、”なるべく波風は立てたくない”という感覚が支配している状態、と一言で表しているが、正にその通りだと思う。また、「マネジメントに関する感度の悪い人」を、形式主義、権威主義、管理主義といった”型”を重んじるタイプの人、と言っており、これにも大いに賛成できる。更に、こんな問題ある組織であって、経営者がマネジメント感度の悪い人の場合、解決の方法はほとんどないので、できるだけ早く辞めて逃げ出した方がいい、と言い放たれており、思わず深い溜息をついてしまう。しかし、事実はその通りなのだ。
さて、この問題ある組織を変革し、健全な活力ある組織に改善していくことが、文化及び風土改革であり、その一つの手法が詳細に記述されているのであるが、この肝心な部分に可能性としての実感が湧いてこないのは、私の所属する組織が、もう処置無しの状態にあるからなのかも知れない。