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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

人類の7割が感染し2年以上続くウイルス危機

2020-03-12 17:19:38 | Web News
人類の7割が感染し2年以上続くウイルス危機
2020年3月11日   田中 宇
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「福島第一原発3号機は核爆発だった」原発設計技術者が東電、政府を批判

2020-03-09 20:23:28 | Web News
「福島第一原発3号機は核爆発だった」原発設計技術者が東電、政府を批判

週刊朝日
2020.03.09 08:00

東日本大震災から9年の月日が経った今も福島第一原発の事故には疑惑が残っている。ジャーナリストの桐島瞬氏が取材した。

福島第一原発の事故では1、3、4号機が水素爆発を起こし、大量の放射性物質が大気中に拡散した。だが、3号機は核爆発だったのではないかとの疑惑がある。実際、3号機が爆発した瞬間には黒煙が舞い上がり、白煙が立ち上った1号機とは様相が違った。

「3号機で核爆発が起きた」と主張する原発技術者は何人かいる。そのなかで最も詳しく解説しているのが、三菱重工業で原発の設計技術者を務めた藤原節男氏(70)だ。

「3号機の爆発では原子炉建屋南側で一瞬オレンジ色に光り、黒いキノコ雲状の煙が上空600メートルまで立ち上りました。これは温度が1万度以上の高温になる核爆発の特徴です。大きな被害が出なかったのは、爆発の規模が原爆の1万分の1から10万分の1程度と小さかったからです」

藤原氏は3号機が核爆発した証拠として13個の根拠を挙げている。以下が主なものだ。

・屋根フレームの鉄骨が飴細工のように曲がった。爆発で建屋のスレート屋根が吹き飛び、圧力が外部に逃げたにもかかわらず曲がっているのは、核爆発で局所的に超高温部が発生したために起きた現象。

・使用済み燃料プールのある建屋南部を中心に屋根が破壊された。水素爆発なら最上階の5階に充満した水素が爆発するため、屋根はある程度均等に破壊される。

・5階の床付近に置かれていたクレーン用モーターなど大型瓦礫(がれき)がキノコ雲から落下したようだ。5階空間での水素爆発なら、5階の床付近に置かれたものを上空高く吹き飛ばすことはできない。

・プルトニウムが福島県飯舘村や米国まで飛散しているが、これは使用済み燃料プールの燃料の金属成分が蒸発したもの。水素爆発ならプルトニウムの発生源は格納容器内の炉心溶融物(コリウム)に限定されるが、その場合のプルトニウムは二酸化物のままの状態を保っていることから蒸発飛散しない。

・福島第一原発事故では、セシウムを含んだガラス質で、微小な球形をしたセシウムボールができた。これは高温高圧下で物質が蒸気とプラズマになり、冷える過程でできたもの。水素爆発ではできない。

では、どうして核爆発が起きたのか。藤原氏によると、最初に3号機上部で水素爆発が発生し、それから使用済み燃料プールで核爆発が起きたという。

「まず全ての電源が失われたことで、使用済み燃料を冷やしている燃料プール内の水が沸騰を始めました。このとき、水中のボイド(気泡)が一定量に増えたことで安定した『遅発臨界状態』に達しました。本来、プール内で臨界が起きてはいけませんが、ここまでは原子炉の固有の安全性(自己制御)が機能している状態でした」

水の中にどれだけの気泡が含まれるかを示すボイド率は、核分裂制御と密接な関係にある。うまく調整できれば安定臨界状態を保つが、少しでも狂うと原子炉が暴走してしまう。このときの使用済み燃料プールも臨界したとはいえ、安定した状態を保っていたという。だが、ここで思いも寄らぬ事態が起きた。

「3号機の5階に大量にたまっていた水素ガスが爆発したことで急激な圧力が使用済み燃料プール水面にかかり、水中のボイドが消滅したのです。急速にボイドが減ると激しい核分裂反応が起き、危険な『即発臨界状態』になる。自己制御が利かなくなり、ついには核爆発が起きたのです」

使用済み燃料プールの水は本来、燃料の冷却のために使われる。だが、安定して臨界状態を保っていたボイド率が一定以上低下すると、中性子の速度を抑える減速材としての役割が増加し、核分裂を促進してしまう。ほんのわずかな反応度の違いで、即発臨界点に達してしまうのだ。3号機はプルトニウムを再処理で取り出した(プルトニウムとウランを混ぜた)MOX燃料を使う原子炉だったことも、核爆発を起こしやすくしたという。

一方、こうした核爆発説への異論も少なくない。

例えば、東京電力が公表した3号機の写真には使用済み燃料プールの燃料ラック(収納棚)が写っている。爆発したのなら残っているはずがないとの見方だ。また、原発で使う核燃料はウラン濃縮度が低いため、核爆発が起きないのではとの指摘もある。

藤原氏の反論はこうだ。

「核爆発したのは局所的な場所で、被害のない部分を写真として公開しています。また、低濃縮ウランで核爆発が起きないというのは安全神話にすぎず、実際に爆発を起こした実験結果が米国にあります」

その上で、3号機は水素爆発だと言い続ける東電や政府をこう批判する。

「小規模な核爆発だからといって、事実を隠していいことにはなりません。環境中に放射性物質をまき散らしたのだから、飛散した破損燃料や爆発時の環境中性子線の数値など核爆発の証拠となるデータを明らかにすべきです」

※週刊朝日  2020年3月13日号
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“グレタ叩き”に19歳の活動家ナオミ・ザイブトを利用する米保守派組織

2020-03-04 07:54:32 | Web News
「そもそも、気候はずっと変化し続けています」って…
“グレタ叩き”に19歳の活動家ナオミ・ザイブトを利用する米保守派組織

ブルームバーグ(米国)
Text by COURRiER Japon
2020.03.04

少女を戦わせる悪趣味を誰が仕組んだ?

ブロンドのロングヘアで、雄弁なヨーロッパ出身の10代の活動家──といえば、思い浮かぶのはやはり環境活動家のグレタ・トゥンベリではないだろうか。

グレタが公に活動を始めて約2年。ここにきて、同じくブロンドのロングヘアで、雄弁で、流暢な英語を話すヨーロッパ出身の10代の「アンチ・グレタ」活動家が注目を集めている。

ドイツ出身の19歳、ナオミ・ザイブトである。彼女は「クライメイト・リアリスト」を自称し、地球温暖化に対する懐疑論を唱えるインフルエンサー。約6万8400人のフォロワーを持つユーチューバーでもあり、グレタやその支持者を、地球温暖化を誇張し、脅威論を広めることで「人々の不安を煽っている」「不必要な狂乱を起こしている」と批判してきた。

たとえば、こんな感じだ。

「みんなにいいニュースがあります。なんと、気候変動で地球は滅びたりしません。いまから12年後も、私たちは地球上に暮らし、iPhone18を使って楽しく自撮りをしているでしょう」

そんな彼女が注目を集めるきっかけとなったのは、2月28日に米国で行われたCPAC(保守政治活動協議会)。彼女は、この米共和党の未来について語り合う、米国保守派の政治イベントに招かれ、スピーチを披露したのだ。

英紙「ガーディアン」や米紙「ワシントン・ポスト」によると、彼女をサポートするのは、米国の保守・リバタリアンのシンクタンク「ハートランド研究所」。同研究所は、地球温暖化の原因は人間によるものであるという科学的コンセンサスに異論を唱えてきた団体だ。

「気候変動否定派」として知られるほか、医療保険改革など保守的な考えを米国に広める発信源となっており、保守派のトランプ政権誕生以来、政権とのつながりをさらに強くしていると、各紙が報じている。

活動の対価に月23万くらい貰ってますが何か?

ハートランドが「ナオミかグレタか。私たちは誰を信じるべきか」というタイトルのYoutube動画を発信したのは昨年12月。ナオミを「新しいスター」と持ち上げる一方で、グレタを「地球は滅びるとの予想で人々を狂乱へと導いた活動家」と表現している。その上で、気候変動に関する科学を正しく理解し、合理的な主張をしているのはどちらかと、視聴者に投げかける内容だ。

今年2月には、ナオミも自身のプラットフォームで、ハートランド研究所からサポートを受けていることを発表。「ハートランドの操り人形だ」「ハートランドにいくらで魂を売ったんだ?」などコメントが寄せられていることに対し「悲しい」と述べ、「別にお金のためにやっているのではない」と「誰にも操られていない(自分の意志でやっている)」と主張した。

また、隠すことは何もないとして「ハートランドからは(ドイツの)平均的な月給くらいの支援をもらっている」と語っている。ガーディアンの見積もりによると「月に1900ユーロ(約23万円)くらい」。

その動画のタイトルは「メディアの皆さんへのメッセージ。 よくもそんなことを!(HOW DARE YOU)」。これに対し、ワシントン・ポストは、グレタの名スピーチを「引用している」と述べる。

関連記事: 【全訳】グレタ・トゥンベリ、国連気候行動サミットで怒りのスピーチ

また、上述の保守派の政治イベントでの、ナオミのキャッチフレーズは「パニックにならないで。それより、落ち着いて考えて欲しい」だ。これも、グレタが国際会議の場で訴えた「(気候変動の深刻さに)パニックになってほしい。私が毎日感じるような恐怖を感じてほしい」という言葉からきており、それを暗に否定するものだと解釈できる。

一方、彼女は同イベントで「私はアンチ・グレタではない」「気候変動を否定している訳でもない」と主張する。

「そもそも、気候はずっと変化し続けていますから」

米メディア「ビジネス・インサイダー」によると、彼女の主張は「地球温暖化や気候変動は人為的なものではなく」、温室効果ガスの環境への悪影響を全否定はしないが、「温暖化は人為的な温室効果ガスの増加によらない」「環境活動家や学者たちによって誇張されている」というものだ。

気候変動否定派たちが「地球温暖化は脅威で、急進的な対策が必要」と主張する人たちを、大げさに言い立ててむやみに警鐘を鳴らす「アラーミスト(alarmist)」と呼ぶのと同じように、彼女もこの言葉を使用する。

同イベントで、彼女は「気候変動アラーミストたちは、もう少し謙虚になるべきです」と語った。

■ドイツの少女が米国保守派の目に止まったきっかけ

ドイツ・ミュンヘンの実家に暮らす10代の少女は、いかにして米国保守派の「広告塔」に抜擢されたのか。

CPAC開催中に展示されたナオミの似顔絵入りアパレル
Photo: Andrew Harrer / Bloomberg / Getty Images

ナオミは「私にアジェンダはない」「イデオロギーに縛られていない」と主張するが、彼女に脚光が当たったのは偶然ではなく、脚光が当たる場所に彼女を連れていった大人がいるからだとガーディアンは指摘する。

その大人とは「ドイツの極右政党(AfD)と、法律家である母親」だ。

関連記事: ドイツ極右政党が「リベラル、左翼的」な芸術への攻撃を強める理由

AfDは移民排斥を掲げ、ここ数年で急激に支持率を上げている極右の新興政党だ。国民を巧みに煽動する「ポピュリスト政党」とも言われている。

ワシントン・ポストは、彼女が政治活動を始めたのは高校生の頃で、当時広がっていた「移民を積極的に受け入れよう」というドイツの進歩的思想に対する疑問をクラスで語ったのがきっかけだったと述べている。

「先生や生徒たちからバックラッシュを受け、私はドイツの主流派の考えにより懐疑的になった」

また、ガーディアンによると、彼女がYouTubeに最初の動画を投稿したのは2019年5月。AfD主催の詩のコンテスト用の文章を読み上げたものだったそうで、この動画が米ハートランド研究所の目に止まり、ナオミは同研究所主催の国際会議でのスピーチの機会を手にしたという。

その国際会議とは、昨年12月のCOP25マドリード会議と同時期にマドリードで行われた、COP25に対抗するための世界の気候変動の懐疑論者を集めた「クライメイト・リアリスト会議」である。

彼女はこれをステップに米国へと進出。先月の米保守派の政治イベント(CPAC)でのスピーチへとつながったのだ。

「気候変動アラーミストたちは、人間は愚かだと、愚行を叩くイデオロギーを中核とし、農業や産業に革命をもたらしてきた人類の功績、現代の便利な暮らしを頭から否定します。そして、化石燃料のおかげで発展した現代に生きる私たちに『人間のせいで地球が滅びる』という罪の意識を植え付け、自己嫌悪に陥らせるのです」

このようなナオミの主張は、「化石燃料の使用による地球温暖化の悪影響は小さく、恩恵のほうが多いはずだ」「化石燃料の利用は人類の発展に有効だ」といった、ハートランド研究所がこれまで大量に流してきた懐疑論とほぼ同じであり、語り手が若いということ以外、これといった新しさはない。

だが、この2年のグレタ効果が示すように「フレッシュ・ボイス」「フレッシュ・フェイス」の世論を動かす力は計り知れない。

ハートランド研究所による、この「ナオミ戦略」について、気候変動の否定派や懐疑論者を調査する環境保護団体「気候変動調査センター」の創始者は、ガーディアンにこう語っている。

「彼らはグレタ効果に乗っかろうとしているわけだが、ナオミではグレタに勝てないのは明白です。彼らの狙いは、グレタ効果を鈍化させることでしょう」
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