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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

オペアンプを作ろう④ これでどうだ!

2010-05-27 00:29:01 | 電子回路
さて今度はどうでしょう。少し複雑に見えますか?動作点でのインピーダンスを高くするためにダーリントンにしてありますが、QCを一個追加しただけです。そしてエミッタフォロワのベースはQCのコレクタからとりました。QCを追加したので入力端の±が入れ替っていることに注意してください。QCのICの大きさによりQCのコレクタ電圧はプラス電源電圧近辺からマイナス電源電圧近辺までスイングします。これで前回の問題はクリアできたはずです。動作の検証は、はい、やってみてくださいね~。私は自信満々です。(^^)

関連記事:オペアンプを作ろう③ マイナス出力_2 2010-05-24
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地球温暖化の真偽

2010-05-26 01:35:42 | 思索
いまさらながらだけれど、これがよく分からない。
アル・ゴアがわいわい言って、IPCCという研究機関ともどもノーベル賞をもらった。

「地球は温暖化しており、その主原因はCO2の増加である」
「このまま温暖化が続くと人類は危機的状況に至る」

この提言に基づき、いま世界は大きく動いている、これは事実だ。
この事実を逆説的に見れば、これは単なる提言ではなく「真実」だと言える。

しかし、そもそも真実とは、「証明」されてはじめて真実になるのだ。

実は、地球温暖化およびCO2が主原因であることに、確たる証拠はない。
故にこれに異を唱える科学者達が続々と現れる。
彼らの存在は、本件が証明されていないことの証明だ。

つまり、万人に真実と認識されていながら、実は科学的に肯定も否定もできないもの。
それが、地球温暖化およびCO2原因説なのだ。

ならば何故、この説が事実上の真実となっているのか?
これも、よく分からない。

確かなのは、CO2排出権が新たな金融市場を形成していることだ。
そして日本はこの排出権をたくさん買わないといけないということだ。
原資は環境税。
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オペアンプを作ろう③ マイナス出力_2

2010-05-24 23:57:42 | 電子回路
「動作の確認」

フィードバック抵抗を2kΩと1kΩとし、+入力単に図のようにプラスマイナスに振幅するsin波形を入力してみます。入力がマイナスになればQA、QBのエミッタ電圧が下がり、QBのVbeが大きくなりICが増加して出力(OUT)が下がります。そのまま下がり続けて、入力電圧が-1Vの時に出力電圧が-3Vになれば大成功ですが.....。

おっと、出力電圧は0V近辺で頭打ち、というかお尻打ちになってしまいました。よく考えればこれも当然です。入力電圧が-1VのときはQA、QBのエミッタ電圧は-1.7VですからQBのコレクタ電圧は-1.5V辺り以下には下がることができません。ということはダーリントン接続のVbeの電圧降下、約1.4Vを足すと出力はほぼ0V辺りであり、これはどうあがいてもマイナス領域に立入ることは無理です。う~ん残念。さてどうしたものでしょう。

QBのコレクタ電圧が入力電圧以下に下げられないことが問題なのですから、プラス電源電圧近辺からマイナス電源近辺までスイングすることのできるコレクタ電圧をこの回路の中に何とか作ってやればいいわけですね。というわけでトランジスタをもう一つ追加してみましょう。

関連記事:
オペアンプを作ろう④ これでどうだ! 2010-05-27
オペアンプを作ろう② マイナス出力_1 2010-05-21
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オペアンプを作ろう② マイナス出力_1

2010-05-21 21:33:52 | 電子回路
さて、非反転増幅を実現する定電圧回路ですが、マイナス出力させるためにはどのようにすればよいでしょうか?ともかくもマイナス電源を与えなければお話になりませんね。ということで入力段のエミッタ側をマイナス電圧に引っ張ってみます。

上の図のように、エミッタ側をマイナス電源で引っ張ってやれば、QBのコレクタ電圧は、プラス電源電圧からマイナス電源電圧近くまで可変します。入力段はこれで何となくいけそうです。

次は出力段です。オペアンプのマイナス電圧出力時においては多くの場合、OUT(出力)は電流を吸込みます。現在はNPNトランジスタのエミッタフォロワですから電流の吸込みはできません。よってOUT端子にはPNPトランジスタのエミッタフォロワも必要になります。これを追加して図に描いてみましょう。(下の図)

こうすると何となくそれらしい雰囲気の絵になってきましたね。NPNとPNPのエミッタを合わせ、図のように構成したエミッタフォロワをコンプリメンタリ接続といいます。これでOUT端子から電流を回路内に吸込むことができるようになりました。Rbiはダーリントン接続2回路分のVBEの和、約2.8Vをバイアスするための抵抗です。つまりRbiの両端は概ね2.8Vになっているということです。

さてこれでほんとにオペアンプの原型回路ができたのでしょうか?????

関連記事:
オペアンプを作ろう③ マイナス出力_2 2010-05-24
オペアンプを作ろう① 定電圧回路 2010-05-18
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はあ~?

2010-05-20 08:40:26 | 思索
群馬・伊勢崎市:職員のひげ禁止 「不快に思う市民もいる」

同市職員課は「市民に不快感を与えないよう、一律に禁止する」と説明。総務省は自治体によるひげ禁止について「(内規などの)調査をしたことはないが、聞いたこともない」としている。

同市は18日、職員向けの通達で「髭(ひげ)についても不快に思う市民もいるため禁止します」と記載。同市役所は以前からひげ禁止は暗黙の了解といい、これまでもひげをたくわえた職員には個別指導している。

明文化のきっかけは今月上旬、市内の男性からの「ひげを生やした職員がいる」という苦情。(毎日新聞 2010年5月20日)


この記事を見た瞬間は思わず笑ってしまったが、あまりにも馬鹿馬鹿し過ぎてやるせない。お前らにかかる費用は税金だろ?髭はいいから仕事しろ。つまり、仕事の質とか内容よりも「体面」「見かけ」が最重要課題なんだな。日航やJRなんかも含めて、役所はすべて同じ。こんな馬鹿げたトピックスからも実態が透けて見える。「体面」最重視の伊勢崎市さん、こりゃ失敗だせ。伏せたい内部が体面として露わになっちまってるよ。
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オペアンプを作ろう① 定電圧回路

2010-05-18 19:42:43 | 電子回路
CRやダイオード、トランジスタなど、ちょっとした外付け回路で様々な増幅回路、演算回路が構成できるオペアンプはアナログ制御の主役です。昔も今も、アナログを語るときオペアンプ抜きに話は始まりません。また規模の大小を問わず電子回路を設計するときに、これほど便利なオペアンプを使わない手はありません。

オペアンプをブラックボックスと扱っても何ら差し支えありませんが、ここで少し好奇心を旺盛にして、オペアンプの中がどうなっているのかちょっとのぞいてみることにしましょう。このテーマの核心部分については、「定電圧電源はオペアンプ」で、既にお話ししていますが、フィードバック制御による定電圧(電源)回路は、オペアンプの動作原理そのものと言えます。

では、定電圧回路がオペアンプとして動作する様子を再度確認してみましょう。上の図を見てください。典型的な定電圧回路ですね。VOUT(出力電圧)をR1とR2で分圧しC1815のベース電圧とする(負帰還する)ことにより、左と右、両方のC1815のベース電位は同じになります。左のベース電圧が3Vであれば、右のベース電圧も3Vであり(となり)、結果的にVOUTは6Vになります。(R1=R2の時)。もし2R1=R2であれば、VOUTは9Vになります。OKですね。(^^)

ということは、ベース電圧が図のようなサイン波であれば、VOUTも図のようなサイン波出力になります。これは正に、オペアンプでいうところの非反転増幅回路そのものですね。

下の図は、定電圧回路をオペアンプの非反転増幅回路風に描きなおしたものです。少しオペアンプらしく見えるようになりましたか?実際には入力インピーダンスや無帰還ゲインの大きさ、応答スピード等の検討要素がありますが、定電圧回路はこのように単電源使用のオペアンプと等価と考えることができます。

これだけでオペアンプの半分は作れたようなものです。残りはあと半分。±電源を与えてマイナス電圧入力、マイナス電圧出力ができるようになれば完成です。さて、いったいどうすればマイナス電圧の入出力ができるようになるでしょう?

関連記事:
オペアンプを作ろう② マイナス出力 2010-05-21
オペアンプとは何か? 2007-09-02
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電波とは何か?

2010-05-08 01:28:46 | 電子回路
電波。この非常にポピュラーな言葉を聞いたことがないって人はまずいないでしょう。テレビやラジオ、携帯電話など私たちは日々、身近に電波と接し自由に利用しています。そして何となく、様々な情報を乗せて遙か彼方から空中を飛んで行ったり来たりしているものと感じていることでしょう。日常生活においてはそれで十分こと足ります。しかし、物理現象として電波を考えようとすると、電波はこの世でもっとも不可解で難解なもののひとつに思えてきます。

さて電波とは何でしょう。私もよくわかりません。また一般の電磁気学では解けません。いろいろと調べると、電波もまた「伝送線路」のしわざだろうことが分かってきました。以前、終端抵抗(ターミネータ)の必要性について伝送線路を考えましたが、つまり信号の周波数と電線の長さとの兼ね合いにおいて、電気の速度による遅れが無視できなくなる場合、その電線はただの電線ではなく伝送線路に姿を変えるということです。

上の図は300mの電線に1MHzのサイン波を印可した様子です。このように電線の長さは1MHzの波長とほぼ同じになります。同時刻において、信号電圧は電線の場所によって異なりますから、これは明らかに伝送線路です。結論からお話ししますと、電波はこの伝送線路によって発生するのです。

下の図は上の伝送線路を1/4の長さに切って、先端を開いて垂直に立てたもので、これがダイポールアンテナと呼ばれるものです。アンテナのプラス側とマイナス側それぞれの長さを波長の1/4とすることで、アンテナの先端部の振幅が最大になるため、もっとも効率よく電波を発生できるとのことです。とするなら、信号源の周波数が高ければ高いほど、アンテナは短くてすむということも納得できますね。

ここで注目すべきは、電波は電界と磁界が鎖交しながら伝わっていくという点です。一般には、磁界に鎖交するのは電流ですよね。なぜに電界と磁界が鎖交するのか?ここに登場するのがマクスウェルの変位電流という概念でしょう。なんでも、平板コンデンサの中に磁界が発生することから、変位電流を想定したとのことです。電子の流れが存在しない空間に磁界が発生するというのは確かに不思議ですね。

【余談】
そもそも話をややこしくしている原因のひとつに電磁波という言葉があります。「交流電界も交流磁界も電波もγ線も光もすべで電磁波である」。なんのこっちゃ?です。

実は物理特性の違いによって、これらは明確に2つに切り分けることができます。それは電磁波という言葉のお尻に付いている「波」という性質です。ここでいう波とは、池の真ん中に石を落としたときに波が池の周囲に向かって進んでいくように、空中を進行波として伝わっていくものです。電波は波です。γ線も光も波として伝わります。しかし、伝送線路ではない電線に交流電圧を印可しているとき、その電線の周囲に発生するものは電界です。波の性質は持ちません。また、伝送線路ではない電線に交流電流を流しているとき、その電線の周囲に発生するものは磁界です。波の性質は持ちません。

波の性質を持つものを「電磁波」、そうではないものは「電磁界」と、言葉として使い分けるのが適切でしょう。

関連記事:反射と終端抵抗、周波数と電線長 2010-01-16
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2SC1815のhパラメータ

2010-05-04 17:28:22 | 電子回路
h パラメータとトランジスタ等価回路①h パラメータとトランジスタ等価回路②を参照してください )

図の特性表より、hパラメータの値を読み取ってみましょう。Yランクの場合、VCE=12V、IC=1mAにおいて各hパラメータは

hie=4kΩ
hre=0.5×10^-4
hfe=180
hoe=2.8μS(357kΩ)
くらいです。
* S=Ω^-1(シーメンス)

hreとhoeは非常に小さいですね。 hre=0 hoe=0 とした場合のエミッタ接地増幅回路の等価回路は右の図のようになります。つまり、エミッタ接地増幅回路は実用上この等価回路に置き換えて何ら問題ないということですね。

【そもそもの話】
小信号の増幅など、トランジスタを特性の狭い範囲で使用する場合は、例えばV=IRのような線形特性とみなすことができるのです。よってhパラメータのような「定数」を用いて等価回路に置き換えたり、計算したりすることができるわけですね。トランジスタを等価回路に置き換えることをトランジスタの線形表現ともいいます。
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