6月14日、板荷コミュニティセンターで宇都宮大学 雑草と里山の科学教育研究センター (小金澤 正昭 教授)による公開講座が開催されました。
この講座は、栃木県と連携して鳥獣管理士を養成する一環で実施されています。
地域における鳥獣の被害は、色々な対策を講じてもなかなか減っていかないというのが実情と思われます。
今回の講座は栃木県内の方はもとより、遠くは京都府(丹後)からお越しになった方もいます。また男性ばかりではなく数多くの若い女性が参加しました。
講師は地元、板荷から鳥獣管理士の橋則夫さんと昨年度まで板荷地区自治会協議会長で上板荷地区のまとめ役の齊藤秀男さんです。
講義が終了し昼食休憩です。やはり地元で予約制のそば店:華美月(はなみづき)を営んでいる寺主 武さんが、板荷のためには協力を惜しまないとわざわざコミセンまで道具を持参して出張し、とっても美味しいおそばをふるまってくれました。(写真がなくて申し訳ありません)
午後からはいよいよ現場での講義です。
平成23年度事業で設置した板荷4区(旧今市市に隣接しているところです)や24年度で設置した板荷7区の現場を、バスで移動し設置の状況などを見て回りました。板荷地区ではイノシシのほか鹿の被害も顕著で、ワイヤーメッシュ柵の上に嵩上げする形で鹿用のネットを設置してあります。参加者は疑問点があればその場で質問しメモなどをとっていました。
現場視察が終了して再度コミセンに戻ってからも質問や意見が飛び交っていました。それだけ野生鳥獣の被害にあっているのが改めてわかりました。特に今回、板荷地区では集落をあげて実施し成功に至った事業ですが、どのようなアプローチをすれば住民の賛同を得て協力してもらえるのか、そのテクニックを知りたかったようです。
受講者が中心となって各地で成功例が増えることを切に願っています。