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北海道150年

2018-02-10 16:20:34 | 日記・エッセイ・コラム

 今年は、明治から150年ですが、北海道も又その名が付いて150年になる年です。                           それまで「蝦夷地」と呼ばれ、先住民族のアイヌの人々の定住地でした。                                    命名したのは松浦武四郎という冒険家ですが、最初は「北j加伊道」だったのでした。

 それには意味があったのです。松浦は、「加伊」というのは、「アイヌ民族の長老から                           『カイ』は『アイヌ』を指すと聞いた」などと記録を残していて、「北加伊道」に「アイヌ民族が                           暮らす北の土地」という意味を込めたと語っています。

 松浦武四郎は道内を旅している間、アイヌの人々との交流を深め、親切に扱われ、                              独特の地名なども聞きのこしています。その後政府は、これを「北海道」と改めたのです。                              松浦がわざわざ、「北加伊道」と名づけようとしたのは、冒険途中に出会ったアイヌの人々の                          生活に触れ、当時支配権を持っていた松前藩の横暴を目の当たりにして、松浦なりにアイヌの                    人々の主権を中央に訴えていたのです。

 その後北海道には名だたる人々が入植し急速に開拓を進めて行きます。北海道の150年は                       こうして中央政府の設計図に従って描かれていったのです。北海道はいま、さまざまな難問と                       向き合っています。

 人口減と高齢化や少子化によって道内の市町村の半分は消滅都市といわれ、                                JR北海道も数線を除いて赤字路線で経営に行き詰っています。大きな企業もなく経済的には                     しっかりした基盤は整備されていません。マイナスばかりが目に付き易いのですが、                                これらすべてが北海道だけの責任なのか、それとも沖縄のように政府の言い分を聞かなければ                        補助金も出さないという姑息な中に北海道も落ち込んでいるのか、一市井にはわかりませんが、                    重たい課題を背負う北海道150年目の年にあたっているのです。                                          頼りない不勉強な暴言大臣では何も進まないでしょう。残念な事に。

やさしいタイガー


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