今朝もどんよりとしてなんだか気持ちも晴れません。いよいよその日が来ました。数年もお世話になった美術館での作品解説の活動も今日が最後となりました。あまりにも気にしすぎていたのか、夢まで見てしまいました。アドリブが多いとよく先輩に注意を受けたりしていましたが、今日は思いっきり私感を加えようかと朝から事前勉強しています。
心に引くと決めてからずいぶん時間が過ぎていき、そのうちに担当日以外に行く機会も少なくなると、時には新鮮に見えたり、もう少し深く勉強すべきだった、と回顧したりします。でも悔いはありません。ちょうど西の空にゆっくりと太陽が沈んでいくように、自分もゆっくりとソフト・ランディングの体制に入るのだと思っています。
切をつける、という表現はあまり上品ではありませんが、切のいい所でと言うと、「お後がよろしいようで」と落語の〆に使われます。そんな心境で今日はフレッシュな思いでお見えくださる方に丁寧に解説をして心からの感謝を刻んで終えたいと思います。
やさしいタイガー
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