3つも4つも荷物を持った高齢の女性がバスに乗ってきました。あいにく満席。誰も変わろうとしません。入り口でもたついている女性とちょっと離れて座っていたぼくは、その女性の腕をたたいて「どうぞおかけください」と譲ったのです。すると気持ちよく座られたのはよかったのだが、後の一言がよくなかった。
「同じような方に席を譲っていただきすみませんね」と大きな声でお礼のつもりで言われ、苦笑い。隣に立つ男性はにやっとしながら「まだ若いのにねえ」とぼくの同情のつもりで言葉をかけてくれたのでしょうが、これもなんとも複雑な気持ち。
バスの中にはいろんな面白い場面が見られます。親切を受けようとしないお年寄り。どこか席を変われ、と言わんばかりに杖を床にたたく人、あたりかまわず大声で話す人などさまざまです。それにしてもこうした乗り物の中での人間模様によって社会の縮図を見る思いがいつもします。
やさしいタイガー
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