地デジに切り替わってから、確かに視聴覚の世界が変化しました。御用済みのテレビが狭い家の中ででんと座っています。 取って代わって登場したのが、携帯ラジオです。仕事や読書をしながらかけています。場所もとりません。
FMをかけていると、実に音楽番組が多いことに気付きます。よくこれだけ、様々な音楽番組があると思うほどです。もちろん、DJ番組もあり、おしゃべりと音楽が中心です。けれども以前のように、のめり込むように聴くことはありません。
要するに、聞き流しなのです。目は字を追い、耳はラジオというわけです。改めて読書の面白さを取り戻していく感じです。以前に殆どの蔵書を廃棄したことが、今になってもったいないことをした、と悔やんでいますが、それでも幾冊かは手元に残していて、引っ張り出して読んでいます。
一度に２冊くらい併行して読むこともあります。特段知識や知性を高めようという気持ちは持っていませんが、理解を深めることは出来ます。かつては音楽を聴きながら手や頭は別のことをするのを「ながら族」といわれる時代がありました。
今では高性能の携帯機種が世に出て、新しい「ながら族」を生み出しています。時代が変わってもスタイルは同じなのでしょう。そんなわけで、観ることでなんとなく一日を過ごしていた生活から、改めて時間の使い方を考え直さねば、と思う今日この頃です。
やさしいタイガー