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谷川17世名人の言葉

2023-03-11 08:37:49 | 将棋
ご近所の寺院「信行寺」さんの掲示板。3月号です。



写真は信行寺さんのHPからお借りしました。
「我が意を得たり」の言葉です。
長年わたしが将棋教室で子どもたちに言ってきたこと。
《将棋は負けると悔しいです。自分の王様が踏まれたり蹴られたりしながら、追い詰められます。王様は自分の分身ですから、本当に悔しいです。けれども恥ずかしいことではありません。
囲碁は、数の勝負で、終わってから、「〇目負けですね」などと言って終わります(但しプロとか強豪になると、いちいち数えなくても「〇目差で負け」とか分かるのですが)。だから悔しさはそれほどではありません。
そして、「もう負けだ」と自分で悟った時に、自ら「負けました」と頭を下げるのです。たいていの勝負事には審判がいて、例えば相撲は行司さんが判定します。しかし将棋は、自分の負けを自分で告げるのです。これは人間として大切なことです。自分が間違っていると悟った時には素直に認めるということに通じます。
将棋を指す人のことを「棋士」と言います。「士」は武士のことです。潔くすることです。》

などと、いろんな例を挙げながら指導してきたのでした。
コロナが始まり、わたしも高齢になって病気がちになり、このところ将棋教室を休んでいますが、大切にしてきたことです。

信行寺ご住職の「住職的解説」です。
←二段階クリック
念のために書き添えますが、現在の将棋名人は渡辺明さんです。
谷川さんは17世名人という永世名人です。
永世名人は「名人位」を五期獲得した人に贈られます。
渡辺明名人はたしかまだ3期でしたので、永世名人の資格は獲得しておられません。
今度藤井聡太さんが挑戦者に決まりましたので、どうなるでしょうか。
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