喫茶 輪

コーヒーカップの耳

性教育童話

2022-03-21 09:48:33 | ドリアン助川さん
『青春と読書』4月号が届いた。



ドリアン助川さんの連載「動物哲学童話」(動物の生態に哲学のひとさじ)だが、今号は13話として「バクの茫漠たる夢」でした。



二段6ページに渡る童話です。
今回は異色の話。性教育童話とでもいうのでしょうか。
こんな箇所があります。

《バク青年は雲から目を離し、草むらに顔を埋めました。しかし、一度鳴ってしまった鐘は止まりません。ゴーン、ゴーンと体のなかに響きわたります。バク青年は情けない気分で自分の股間に目をやりました。変化が置き始めたのです。
 さあ、ここから先は、小学生以下の方は読んではいけません。この『青春と読書』を金庫に入れてとっておいて、中学生になったらもう一度読み直してください。でも、どうしても今読みたいという人は、そうしていただいて構いません。その代わり、親や先生などの大人たちには内緒ですよ。》


わたしもやはり、中学生以降の男の子向けの童話だと思います。
難しい課題をドリさんは鮮やかな手つきで童話に仕立て上げておられます。

『コーヒーカップの耳』おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。
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