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『こどもの詩と絵』第43集

2023-03-26 13:39:26 | 
詩人、渡辺信雄さんが監修、編集をなさった『こどもの詩と絵』第43集を読みました。



素晴らしい絵のカラーページが20ページ以上あります。



その中から、わたしの父親の母校、「朝来市立山口小学校」の生徒の作品を紹介しましょう。縁があるということで。

これは3年生の杉田萌々花さんの「楽しいツリーハウス」。


5年生、清水仁之助さんの「山口護国神社」。


そして6年生、坂田大和さんの「公衆電話」です。

この絵、わたし好きです。何気ないものが丁寧に描かれていて。

朝来市の山口小学校は田舎の小さな学校だと思うのですが、3人も入選したというのは、指導者が力を入れておられるのでしょうね。

これは「山口小学校」ではありませんが、表紙を飾っている「おなかすいてるの」です。

新温泉町立浜坂北小学校4年生、成田朱璃さん。
素晴らしいですね。4年生でこれだけの絵が描けるとは驚きです。

さて詩です。
小学一年生から中学生までの作品がならんでいます。
それぞれから一作ずつ、わたしの独断で紹介します。
まず1年生。
太子町立太田小学校、1年、米谷咲甫さんの「むしたべたよ」。

1年生でよく書けましたね。珍しい体験が丁寧に書かれていて、読む者に好奇心を起こさせます。
カットの絵は、丹波篠山市立西紀北小学校1年生、荒山友吾さんの「どうぶつとなかよし」。

次は2年生。

たつの市立神岡小学校2年生、冨井絢音さんの「ダンゴムシのだっぴ」。2年生にしてこの観察眼と書く力。素晴らしいです。

3年生。
播磨高原広域事務組合播磨高原東小学校3年生、井上大地さんの「しゅく題」。

最後まで読んでほしい。最後の一行が命の詩です。「大へんな毎日を送っている」。わたしはここを読んで大笑いしてしまいました。
カット絵は、淡路市立多賀小学校3年生、水井手煌貴さんの「楽しかったよ」。

4年生。
豊岡市立小野小学校4年、宗像晄生さんの「いとこが ギャルになった」。

うれしいなあ。小野小学校はわたしの妻の母校。妻の故郷へ行く時にいつも前を通ります。
そしてこの詩、監修者の渡辺信雄さんが「監修者のことば・編集を終えて」の中で丁寧に触れておられます。
↓←クリック。
《四年生の宗像晄生さんの「いとこがギャルになった」は9行の短い詩で「言葉って 大事だなぁ」といとこのギャルとの会話から書いた。軽いタッチだが、雰囲気の伝わるものだ。年上の人に対する不満感を率直に表してもいる。文化・風俗の時代の変化も感じられる。》。
カット絵は、南あわじ市立松帆小学校4年、土井雄矢さんの「きつねのおやこ」。

5年生。
福崎町立田原小学校5年、河原宏明さんの「顎矯正」。

だれでもが体験することではないことを書いていて興味をひきます。それをリアルに描いていて楽しげでもあって…。本人は大変なのでしょうが。
カット絵は、香美町立余部小学校5年、松上華渚さんの「口を大きく開けた私」。


6年生。
豊岡市立日高小学校6年、ボン佳煜さん「自分の過去、現在と未来」です。
苗字のボンという字がわたしのPCでは出ません。工扁に凡という字です。お許しを。

詩とは言えないかもしれない。一つのドラマですね。小学校6年にしてこれだけの人生経験。心を打ちました。
こちらを二段階でクリックしていただければ大きくなります。 
カット絵は、豊岡市立城崎小学校6年、大西彩加さんの「やなぎ」。

中学1年生。
新温泉町立浜坂中学校3年、谷村華さんの「線香花火」。

余韻のあるいい詩ですね。但し、最後の一行はない方がいいかも。
カット絵は、新温泉町立夢が丘中学校2年、山下奏多さんの「音符」。

子どもたちの多彩な詩、今年も読ませていただいてありがとうございました。
都市部子どもたちの作品が少ないのが寂しいですが。
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