島田陽子さんの『大阪ことばあそびうた』を読んでます。

大阪弁がいっぱい出てきますが、今はもう使われていない言葉もたくさん。
大体わかりますけど、これは知りませんでした。
「いくたまさんから」の中の「くにんあるき」。
なんのこと?と思いました。
解説見て笑いました。
「九人歩き。千鳥足。あっちへ寄ったり(四人)。こっちへ寄ったり(四人)、本人を入れて九人歩き。」
いい本でした。単にみすゞの詩を紹介、解説するのではなく、
みすゞの生涯に寄り添っての論考。その時代に身を置いての寄り添い。
著者の島田陽子さんのお母さんがみすゞと同い年だったということもあり、その時代性が重要視されています。
家父長制度時代の女性の立場に焦点を当てての論考を読むと島田さんの立ち位置が明瞭になっていて、興味を惹きます。
その辺りの事、島田さんと交流(それほど深くはなかったですが)していた時には思い至っておりませんでした。
この本を読んで、島田さんという人がある程度わかったような気になっています。
あ、それから、金子みすゞについても、だいぶ前にその一生は何かで読んだ記憶はあるのですが、この本のお陰でよくわかりました。