徳島市の詩人、梅村光明さんからお送りいただく。

「ア・テンポ」58 です。
表紙絵は由良佐知子さん。彼女らしい抽象画でこの詩誌に合っています。
由良さんは詩誌「火曜日」が終刊したあと、この「ア・テンポ」で書いておられました。
しかし残念ながら昨年お亡くなりになってしまいました。
素晴らしい人柄で、わたしは大好きな人でした。
もっともっと近づいてお話しておけば良かったと後悔しています。
と言っても、けっこう話はさせてもらっていましたが。
現在同人は11人。みなさんレベルの高い人ばかりです。
その中のこれは山口洋子さんの「みみず笑う」です。
←クリック。
←クリック。
「おばあちゃん みみずは笑うよ」がいいですねえ。
そしてこれは、梅村さんの「廣島点景」連作6篇のうちの「川」です。この夏、広島平和記念資料館を50年ぶりに訪問されたとのことです。
←クリック。
最後の3行にわたしは注目しました。
ほかに梅村さんが「連句を楽しむ」の中で井伏鱒二の「黒い雨」について書かれているのに興味を持ちました。
わたしの勝手な解釈ですが、「井伏はちょっとずるいところがあったのではないか」ということ。
人の作品を自分のものとして出してしまうところ。
それは拙著『触媒のうた』でも少し取り上げました。
あの「さよならだけが人生だ」で有名な「厄除け詩集」ですが、あれには種本があったということ。
ちなみに、私の手元にある、井伏の直筆ハガキです。

『完本コーヒーカップの耳』 読んでくださる人の心に暖かな火が灯りますように。

「ア・テンポ」58 です。
表紙絵は由良佐知子さん。彼女らしい抽象画でこの詩誌に合っています。
由良さんは詩誌「火曜日」が終刊したあと、この「ア・テンポ」で書いておられました。
しかし残念ながら昨年お亡くなりになってしまいました。
素晴らしい人柄で、わたしは大好きな人でした。
もっともっと近づいてお話しておけば良かったと後悔しています。
と言っても、けっこう話はさせてもらっていましたが。
現在同人は11人。みなさんレベルの高い人ばかりです。
その中のこれは山口洋子さんの「みみず笑う」です。


「おばあちゃん みみずは笑うよ」がいいですねえ。
そしてこれは、梅村さんの「廣島点景」連作6篇のうちの「川」です。この夏、広島平和記念資料館を50年ぶりに訪問されたとのことです。

最後の3行にわたしは注目しました。
ほかに梅村さんが「連句を楽しむ」の中で井伏鱒二の「黒い雨」について書かれているのに興味を持ちました。
わたしの勝手な解釈ですが、「井伏はちょっとずるいところがあったのではないか」ということ。
人の作品を自分のものとして出してしまうところ。
それは拙著『触媒のうた』でも少し取り上げました。
あの「さよならだけが人生だ」で有名な「厄除け詩集」ですが、あれには種本があったということ。
ちなみに、私の手元にある、井伏の直筆ハガキです。

『完本コーヒーカップの耳』 読んでくださる人の心に暖かな火が灯りますように。