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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『趙州録提唱』  

2019-08-07 20:39:53 | 本・雑誌
お盆が近づいて、仏壇廻りを触っていたら出てきました。



うちの菩提寺の茂松寺さんが昨年の盆参りに来てくださったときに下さった本です。
『趙州録提唱』(福島慶道・春秋社・2013年刊)。
昨年頂いたあと、少し読んでそのままになっていました。
ということで、あわてて読みました。
福島師は茂松寺の本山、東福寺の師家であり館長さんだった人。
茂松寺にも昔よく講話にこられていました。
残念ながら、平成23年に遷化しておられます。
この趙州録提唱は福島師が平成7年から15年まで約8年かけて提唱されて録音されたものを、お亡くなりになってからお弟子さんが文字起こしされたものです。
録音のすべてではありませんが、その大事なところを抜粋してのもの。
わたしも昔、10年ばかり大井裁断老師に参禅していたことがあり、公案で苦労した覚えがあります。
最初の公案は「隻手音声」で、それを透過したあとは「碧巌録」でした。
その時、この本を読んでおれば大いに参考になったものと思いますが、ないものねだりになりますね。
でも、人生の黄昏が近づいた今これに出会って良かったという気持ちになりました。

さて読み進めていて、オッと思った箇所がありました。

《先日、天龍寺では夢窓国師の遠諱があった。遠諱の後の食事の席で、私の隣に方広寺の館長さんが座られた。お年がいくつになられるか、八十近いお年だと思う。もともと東福寺派の人で、西宮の茂松寺の先住さんでもあるんだが、そこから大分の萬寿寺の師家になり、そしてその後、妙心山内の東海庵の住持になり、そして方広寺の館長さんになられた。》
このあと、食事中のエピソードが書かれているのですが、それは置いておいて。
この方広寺の館長さんが大井裁断老師です。
わたしが昔、参禅していた師家だ。
優しいのだが、厳しい面のある師でした。
昨年、102歳で遷化されました。
わたしの人生に大きな影響を与えて下さった人です。
お盆を迎えるにあたって、感慨深いものがあります。

昨年の記事です。
https://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/e/4cf2b9bebc6c22fb57d58ff8dd4a09d9
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お盆休みのお知らせ

2019-08-07 10:48:34 | 喫茶・輪


お盆休みのお知らせです。



10日(土)から19日(月)まで、10日間。
よろしくお願いいたします。
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コーヒーフィルタ―再利用

2019-08-07 09:29:56 | 喫茶・輪
思いついて始めたコーヒーフィルタ―の再利用。

これまではコーヒーを点てたあとは捨ててしまっていたが、今は一筆箋の代わりに使っている。
洗って慎重に広げて乾かすのだが、ガステーブルのステンレス板(小さな火が点いているので適度な熱さがある)をアイロン代わりに、手や指で押さえて伸ばして乾かす。
するときれいになる。

うっすらとコーヒー色にぼかしが入っている。
それに極細の筆で文字を書く。
この前、孫のsatoの誕生日に書いてやった手紙もこのようにして書いた。
するとsatoは、それを色紙に貼って、額に入れて自分の勉強部屋に飾ってくれていた。
うれしいものですね。
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