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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「古本屋店主・人物往来」

2015-11-07 22:05:16 | アート・文化
トンカ書店で行われている「永田收写真展」に行ってきた話の続き。
DMの写真は武庫川の「街の草」の店主、加納さんなのだが、その写真によく似たアングルの別の写真が展示してあった。
さすがに写真展の写真を写すことには憚りがあって紹介出来ません。

トンカ書店さんは元町駅の山側の路地を入ったところにあります。
菅原洸人画伯が毎年秋に小品展を開催されていたギャラリーのすぐ近くでした。
ビルの二階。狭い階段を上がったところに入口がありました。

ビルの一室ということでさすがに狭い。
狭い中にたくさんのお客さん。
店主は若い女性。
お客さんの一人と話しておられる。
わたしはすぐに写真展を見物。
すると耳に入って来る声に聞き覚えが。
その年配男性のお客さん、高橋輝次さんだった。
奇遇、ではありませんよね、当然といえば当然。高橋さんは古本に関する本を何冊か出しておられる人だから。
しばらくお話をしたのだが、なにぶん店内が狭い。
わたしは一冊、永田收さんの写真冊子を購入して「また改めて来ます」と店主に声をかけて帰って来ました。
その写真冊子。

30ページに満たないのだが、これがなかなかいいです。
写真家さんの写真なので、このままここにアップするのはどうかと思いますので、画質を落として一部を紹介します。
これは神戸の街の様子。昭和51年です。
いい雰囲気がありますねえ。
ブルーグラスバンドが写ってます。誰なのでしょうか?わたしには分かりません。
バンジョーが二人、ということはジャムセッションかな?
大体神戸の写真が多いのですが、中に西宮があります。
これは阪神西宮とあります。当時の商店街が写ってます。

そしてこれは国鉄西宮駅北。

さらに阪神今津。懐かしいなあ。ピンク映画の専門館「今津文化」の広告看板。大きくして見て頂きたいが、やはり遠慮しておきましょう。

追記 「今津文化」と書きましたが「今津大映」の可能性が高いことが、後日わかりました。



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忙しい一日。

2015-11-07 18:21:33 | 日記
鳴尾子ども将棋教室、今年度後期の初回でした。
お世話なさったいる五木田さんから事前に持参しなければならないものをメールで知らせて頂いていたのですが、お恥ずかしい。家を出る時にすっかり忘れていました。
そんな失敗から始まりました。
初め、鳴尾はごく少人数から始まったのですが、今回は10人を超える申し込みがあったそうです。そのうち、リピーターが半分、そしてわたしのことを知ってる子が半分ほど。
子どもは最初が肝心です。一気にわたしのことを注目させる必要があります。
風邪をひいてはいるのですが頑張って、笑わせながら熱弁をふるいました。先ず、成功かな?
しかし一人で指導するのは、この10人ぐらいが限界かもしれません。
子どもの力に差がありますのでね。
ところで、忘れもののことですが、教室が終わって、一旦家に帰って、改めて持って行きました。
鳴尾までの往復、結構時間がかかります。

実は、将棋教室から帰ったら、神戸元町へ行く予定をしてたのです。
これです。
トンカ書店での写真展。
「街の草」さんの写真も展示されているということで。
わたしトンカさんにはまだ行ったことがありません。
店主は若い女性ということです。
しかし、忘れもののせいで時間が…。
4時になってしまいました。
でも「エイ、ヤアッ」の気持ちで行くことにしました。(つづく)




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今井直美男詩集『轍』(わだち)

2015-11-07 08:37:15 | 
早くに戴いていました。

今井直美男詩集『轍』(編集工房ノア)です。
簡潔な帯文を江口節さんが書いておられる。
あとがきです。
ここにあるように、理科系の人です。
理科系の人で詩を書く人をわたしは他にも知っていましたが、大変まじめな人でした。
詩を作る上でも実直そのもの。この人もその例外ではありません。
一冊を読ませて頂いて感じることは、今言った、実直、そして誠実。
訥々としたしゃべり口になんともいえない味があって、本人が巧まないユーモアが漂っています。
善良な人なんだろうなという気がします。
理科系の人特有の真っ正直な人。同じような意味の言葉を連ねましたが、何度でも言いたくなるような詩集なのです。
正に文は人なりなのでしょう。わたしはお会いしたことはありませんが。

さて作品です。わたしが興味を持った何点かを紹介しましょう。
「友だち」
技術的には、切れ味が鋭いわけではありません。陰影が深いわけでもありません。しかし、なぜか魅かれます。
純真な子どものような心が表れています。

これは「おばちゃんの切符」



昔の大阪の市井の一場面ですが、善良感があふれています。そして、その時代を知る人にはいかにも懐かしい。

これは「コピー機の前で」
何気ない光景を叙しているが、この心の動き、面白いです。フフッと笑ってしまいました。

次は「つながる」


面白いですねえ。人間が活き活きと見えます。誠実感丸出し。

これは「友の言葉」

この詩集の中では最も短い詩。
なんにも言うことありませんね。これはお見事。

こんなのもあります。わたしの店の名と同じ題、「輪」です。

この詩集の中では少し趣の違った作品です。

この『轍』はこの作者の第二詩集ということです。
1932年のお生まれというから、83歳におなりになるのでしょうか。
今後、第三詩集に向けてお元気に精進して下さい。
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