滉・咲友、やって来る。
滉を連れて自転車で香枦園浜へ。
昔、ここは有名な海水浴場。
夏には、休み毎に何万人もの海水浴客が訪れた所だ。
新聞には「昨日の水死者〇人」という欄が常設されていた。
今、沖合には新しい街が出来ている。
かつては、この向こう、海のかなた遠くに紀州の山並みが見えたものだ。
夙川尻で遊ぶ滉。
ず~っと遠くに甲山が見える。
そして砲台。
幕末に、外敵への備えとして、勝海舟が命じて作らせたという。
わたしが若い頃には、石組みが露わだったが、その後補強工事が行われ、それに伴っての
外装工事で、このように。
味も素っ気もありません。
当時、この工事は物議をかもした。
たしか、野坂昭如が、滅びゆくものの美しさが失われたと嘆いたことがあった、と思う。
香枦園浜は、彼の小説「火垂るの墓」の舞台にもなっている。
これは西宮港。
その昔、冒険家、堀江謙一はここから、一人乗りの小さなヨット「マーメイド号」で単身アメリカ
を目指し、太平洋を横断したのです。
夜は、滉・咲友の二人、パソコンの前で仲良くマイケル・ジャクソンを見ています。
この真剣なまなざし!