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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

結解(けっけ)料理

2024-08-29 14:36:18 | 本・雑誌
池波正太郎さんの『小説の散歩道』という本を読んでいたら、こんな言葉が出てきた。
 
 
「東大寺の結解(けっけ)料理」の項に「結解料理」。
わたしは初めて見る。
浅学なんですねえ。
 
こんな場面。
 
《奈良東大寺に古くからつたわる結解料理は、夜の宴席の演出によって、「むかしをしのぶ…」想いと、味わいが、さらに深まることになるのであろう。
「むかしむかしから、寺の重要な法会が終ったときとか、それからなんです、年貢米を納め終えたときとか……ま、そうしたときに、寺が出した料理なんですな」
(略)
列席した司馬遼太郎、入江泰吉、小清水卓二、須田剋太、岡部伊都子の諸氏の間で、結解料理の、結解の意味が、なんてあろうか?との会話がしきりにかわされる。寺のほうでも、よくわからぬらしい。》
話の内容にも興味が湧くのだが、ここに出てきた人名にびっくり。
池波正太郎さんと司馬遼太郎さんたちが同席とは!
ま、あり得ることですけどね。
 
『コーヒーカップの耳』(今村欣史著・朝日新聞出版刊)。 おもしろうてやがて哀しき喫茶店。 
 
 
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再、承前『無名人名語録』より

2024-08-27 19:25:15 | 本・雑誌

「『責任転嫁』のカの字がどうして嫁なの?
責任を嫁に転ずるってことでしょ?
これは姑の発想で使っている言葉だわ」
 
「喉を使う芸人が、声を出しているから健康だっていわれるでしょ。
ちがうんですよ、喉を使う芸人は、塩辛いものを食べません。
そこなんです、健康なのは」
 
「広島の山ン中でね、年寄りと話をしていたらね、
『本当!』というニュアンスで、
『げにげに、まことまこと』
だって。
耳を洗われたよ」
 
「この宮古島からも、東京へ勉強に行ってるのがいますよ。
あんたはどこの人?
渋谷、渋谷ねェ……。
そうだ、
渋谷に岡本っていうのがいるんだけど、
岡本……知らない?
……岡本は渋谷にいるって言ってたけどなァ」
 
「私は学校へ行ってないからね、よくはわかりませんけどね。
人生ってのは、偉い人が言うほど面白くはありませんよ。
でも、悔やむ人が言うほどつまらないものじゃないと思うんですよ」
 
「もう、遊んで暮らそうよ!
豊かでなくたって遊んで暮らせるってことに気がつかなきゃ」
 
【 おわり 】
 
 
「あとがき」の冒頭。
「子どものときに学校で大人になったら何になるという希望を書かされる。
僕の世代は陸軍大将であったり、海軍士官であったりしたのだが、最近は、医者とか大臣か科学者というのとは別に「有名人」というのが増えてきたという。
「有名人」に憧れるという風潮はさておいて、「有名人」という言葉はいつ頃から登場してきたのだろう。(中略)」
そして最後に
「子ども叱るな
来た道だもの
年寄り笑うな
行く道だもの」。
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承前『無名人名語録』より 

2024-08-27 19:21:59 | 本・雑誌
「キザだなと思うと恥ずかしくなってさ、それでやらないってことあるじゃない。
でも駄目なんだよ。
キザでもやらなきゃ駄目!
やってりゃキザじゃなくなるの。
慣れりゃキザでもなんでもない。
慣れないからキザになるんだから」
 
「人生なんて無駄なことはひとつもないんだよ、無意味なものはひとつもないの。
……無駄っていやァ、人生全部無駄だからねェ」
 
「学歴が財産だって言う人がいるでしょう。
そういう人には中卒の気持ちがわかるわけないんですよ」
 
「役者バカとか野球バカという言葉は、平気で使うどころかどこか尊敬しているでしょう。
その感じでバカを尊敬できませんかねえ」
 
「学校がコンクリートになって非行が進んだと思います。
木造の学校だと、学校の歴史が刻み込まれるんですよ。
柱にも、階段にも。
コンクリートは、そうはいきません。
コンクリートと非行は、よく似合います」
 
「若い教師に言うんですわ。
いい先生になろうと思うな。
いい先生を演じるつもりになれ。
そのうちに、いい先生になるからって」
 
「デジタル時計って
『もう何時だぞ』って感じでいやですね。
アナログ時計っていうのは、
『まだ何時』って感じなのよね。
そこが好きだわ」
 
つづく
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『無名人名語録』より

2024-08-27 15:23:52 | 本・雑誌
『無名人名語録』より。
「デパートでいい女探そうと思ったら、ネクタイ売り場だってね。
美女を揃えるんだってさ。
ネクタイ売り場の女が言ってたよ」
 
「組織暴力団構成員ていうのが、オレの肩書きなんだってさ。
名刺の肩書きに印刷してさ、ペコペコしながら渡してみようかと思うんだ」
 
「山陰本線の特急に乗ったら、小さな駅ですれちがいのため、5分停車しますって言うんだよ。特急だぜ、とても優しいなァと思ったよ。
特急なのに、道をゆずるってとこがさ、
優しいよなァ」
 
「お客さん、あなたが金を払って、あなたが食うんだから、板前のわたしが文句を言う筋合いはねェんだけどね。
……そのサングラス外して喰ってくれねェかなァ」
 
「心太と書いてトコロテンと読むけど、最初はココロブトだったんだって。
ココロブト
ココロブテエ
ココロテイ
トコロテン
つまり、なまってきたわけよ」
  (これ調べるとホントでした)
 
「わたしね、なにも革新がいいとは思いません。保守で結構。立派な保守ならなんにも言いません」
 
「名誉と金と生命、これがいらねえとなりゃ人間、強いものさ。
この三つとも欲しがる奴が、政治家になっちゃったんじゃ、とても、期待できたもんじゃねェ」
 
「掃除がきちんとできない奴は、ロクなもんじゃありません。
ものを作る人間は、まず掃除から修業すべきです」
 
「芸術家って、みんな疲れているように見えるけど、あれはネ 
あれは、芸術家ぶるから疲れるんだよ」
 
「私ってきれいでしょうって顔をしている女はいやだね。だけど、きれいでしょうって顔をしている女は、みんな、きれいなんだよね。だから困っちゃう」
 
「女は見られると美しくなるっていう言葉があるからね。
何十年も、女房を見ているけどねェ。
あの言葉はウソみたいだねェ」
 
「何かに感動するってことは知らないことを初めて知って感動するってもんじゃござんせんね。
どこかで自分も知っていたり、かんがえていたことと、思わぬ時に出くわすと、ドキンとするもんでさあね」
 
「時間の切れはしを上手につないで、何かできる時間を作れる人は、生きるのが上手なんだって言うけどね。
時間の切れはしねェ。
あるんですけどねェ」
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永六輔さん

2024-08-26 16:57:13 | 本・雑誌
今、合間合間に読んでいる本。
 
 
永六輔さんの『無名人名語録』ですが、面白いです。
永六輔さん、メモ魔だったんですね。
この人と知合いになりたかったなあ。
でもこの本は1990年発行だ。
知り合うことは無理だったか。
 
こんなページがあります。
 
このページには「間もなく百歳以上の日本人が二千人を越すそうです」とあります。
1990年ごろの話。
今、2024年は90000人だそうです。
そのうち女性は80000人だって。
 
今朝、渡辺心臓脳・血管センターに持参して待合所で読んでました。
丁度読んでいた所。
わたし、81歳です。
診察室に呼ばれたら先生に読ませてあげようかなと思いましたが、洒落がキツすぎるかと思い、止めときました。
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『あきない世傳金と銀』読み終える

2024-08-21 14:56:10 | 本・雑誌

『あきない世傳金と銀』(高田郁著)を先日読み終えた。

全13巻+特別巻上下2巻合わせて15巻。

毎日のように、自分が読んだあと、かいつまんで妻に読み語ってやったので、ほぼ二回読んだことになる。

それほど素晴らしい物語だったということ。

妻は独身時代に呉服の仕事に携わっていたので興味があるし、わたしもずっと商売をしてきたものだから、興味深かった。

また、時をおいて読みたくなるかもしれない。

というわけで、貸して欲しい人にはお貸ししますが、差し上げるわけにはいきません。

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『母の待つ里』

2024-08-19 10:24:12 | 本・雑誌

読み始めた本。

『母の待つ里』(浅田次郎著・新潮文庫・2024年8月1日発行)。

400ページ近くの小説だが、まだ30ページまで読んだところ。

ゆっくりと話は進んでいて、しみじみとしたいい小説の予感がする。

 

追記 読み進むと、30ページまで読んで感じていた予感とは全く違った小説だった。

   浅田さんにしてやられました。

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「本屋さんに」

2024-08-03 16:24:54 | 本・雑誌

本屋さんに行ってきました。

「宮脇書店ダイエー西宮店」へ。

浅田次郎の文庫本を一冊買って、『KOBECCO』8月号を差し上げました。

実はこのお店のことを書いたのです。

「本屋さんに」と題して。https://kobecco.hpg.co.jp/92794/

店長さんはお留守でしたが、店員さんに説明してお渡しすると大いに喜ばれました。

「店長に報告します」と。

エッセイにも書いてますが、このお店は拙著『完本・コーヒーカップの耳』 を、発売以来ずっと置いてくださっているのです。ありがとうございます。

ちなみに、『KOBECCO』 は、神戸の主な書店で売ってます。西宮では北口のジュンク堂。

 

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ヤモリの話

2024-08-03 10:50:40 | 本・雑誌

岩波書店の『図書』を読んでいて「へえ~!」と思った。

前田恭二さんが書かれている中にこんな言葉が。

❮もっとも、窓外のヤモリのごとくに、世の埒外にあればこそ、世の実相がよく見えたというところもある。❯

比喩といっていいのかどうかわからないが、上手い表現だ。

ところでヤモリだが、以前うちの玄関に現れたヤモリをFBに上げたところ、それを見たドリアン助川さんが「今村家にとっていいヤモリです。」と言ってくださった。姿がいいのだと。

 

 

今号の『図書』にはほかにも興味深い話が載っている。

西尾哲夫さんの「コーヒー讃歌」にこんなのが。

❮カイロで最初にカフェができたとき、反社会的な場所としてコーヒー禁止令が何度も出されたが、どことなく日常に背を向けて世の中を見つめ直す場所(カフェ)と、コーヒーには切っても切れない縁があるのかもしれない。❯

なかなかおもしろい。

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勉強

2024-07-08 15:07:24 | 本・雑誌

今読んでいる本。

今日読んだ所にこんなのが。

「おとなでも べんきょうできるでしょ」

はい、そうですね。頑張ります。

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第13巻

2024-06-26 15:01:15 | 本・雑誌

夢中で読んできた本、『あきない世傳 金と銀』ですが、ついに第13巻まできました。

一応これが完結編ということですが、特別編が上下2巻あります。

もう少し楽しめます。

本当にこの本には楽しませてもらってます。

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今津村

2024-06-25 08:35:20 | 本・雑誌

読んでいる『あきない 世傳 金と銀』。

今、第12巻。

舞台は江戸になっているが、久しぶりに今津村が出てきた。

 

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読み語り

2024-06-12 10:03:39 | 本・雑誌

このところ読んでいる『あきない世傳金と銀』。
妻にいい場面をかいつまんで読み語ってやっている。(わたし、「読み聞かせ」という言葉が好きでないんです。)
特に感動的な場面はゆっくりと。

忙しい妻は聴きながら用事をしている。
今、第九巻目。


昨夜読んだところは特に感動的で、涙を催さずにはおれなかった。読みながら声が詰まってしまった。


妻も聴きながら感動の様子だった。
つくづくよくできた小説だと思う。

『コーヒーカップの耳』 この本もよくできた本だ。

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「本も生きている」

2024-06-11 17:23:31 | 本・雑誌

『図書』6月号(岩波書店・93円+税)の1ページ。

笠井瑠美子さんの「本も生きている」です。

笠井さんは製本家でしょうか。

その職業の人なら何でもない事、いうまでもないことでも、知らない者にとっては「えっ?」と思うことがある。

へ~?そうだったの!と。

この文章を読んでわたしはそう思った。

《出来立ての本は重しを乗せて、一晩ほど寝かせる。》というところを読んだ時だ。

「そうなん?」と声に出してしまった。

そういえばわたしもプリンターなどで手製の本を作った時に、たしかに重しを乗せている。

不思議でもなんでもないのですね。

 

『コーヒーカップの耳』 町の喫茶店には独特の文化があった。その全てがここに。

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反則でしょ

2024-06-05 11:15:37 | 本・雑誌

今日は朝からM病院の予約受診の日でした。

凄い人。

検査所のわたしの受付番号が77番。

入った時、まだ40番台。30人も待たなければならない。

なんとか座る場所を確保して、『あきない世傳 金と銀』第七巻を読んでいた。

すると、このページを読んでいた時、突如目がウルウルとし始めた。感動のあまりです。

これからこの本を読んでみようと思っている人は読まないでくださいね。

第一巻から読んで来たものにとっては、この場面は著者の反則でしょ。高田さん、読者たらしです!

ここ読んで泣かない人はないでしょ。

検査所の待合所いっぱいの人の中で不覚を取る所だった。

危ない危ない。

やっと順番が来た時には、120番台の人が待っておられた。

採血をして下さる看護師さんに「多いですねえ」と言うと、

「最近増えてきてますね」とのこと。

「この病院の先生も職員さんもみなさん優しいから人気が出て来てるんでしょ。わたしも人に尋ねられたらここを紹介してますから」

でも看護師さんは「先生が優れておられるから」と

そして、「患者さんもみなさん穏やかな人が多いから」とおっしゃる。

これは人気がでますよね。

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