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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『帆神』読了

2024-11-13 16:27:24 | 本・雑誌

色々と読まねばならないものが入ってくるので読み終えるのに時間がかかった。

玉岡かおるさんの長編歴史小説『帆神』です。

素晴らしかったです。妻にいいところをかいつまんで読み語ってやりながら。

二人で楽しんだというわけだ。

それだけの値打ちがあったということ。

最初からずっとワクワクしながら読んだが、終盤に向かうにつれ盛り上がり感動が深まり、感極まり、

そして静かに静かに潮が引くように余韻を残しながら終わった。ため息が出た。

主人公、松右衛門がほれぼれするほど魅力的。そして松右衛門を取り巻く女性たちもそれぞれ魅力的。

これはやはり、大河ドラマにぴったりだ。先に映画化されるかもしれないが。

 

 
完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。 今なら本屋さんでも買えます。宮脇書店ダイエー西宮店(浜松原町)のノンフィクションのコーナーに有ります。

 

 

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『帆神』

2024-11-06 09:39:12 | 本・雑誌

わたしのところには、いろんな人からいろんな本や雑誌が送られてきます。

それはうれしくありがたいことです。

なるべくすぐに読ませていただいて礼状を書くように努めています。

「また後から」と積読にしていると忘れてしまう可能性がありますので。

贈った人は「どんな返事がくるかな?」と気になるものでしょう。

わたしだってそうだから。「あれ?あの人からまだ返事がないなあ」などと気になるものです。

だけど、自分が購入して早く読まねば、と思っている本がある時はちょっと焦ることもありますねえ。

今はこの本。玉岡かおるさんの『帆神』です。

玉岡さんの本は好きでこれまでにたくさん読ませてもらってますが、これはまだでした。

やはり予想に違わず面白いです。

でもなかなか読み進まないんですよね。

途中で贈られた本を読んだりしながらですので。

ま、それでいいのかもしれません。楽しみはゆっくりと噛みしめながらですね。

これも面白い場面を妻に読み語ってやったりしながらです。

ところでこの小説、大河ドラマにぴったりだと思うのですが。

主人公役は誰がいいかなあ?生前の緒形拳さんがいいけど、今なら誰だろう?

 

 
『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。 今なら本屋さんでも買えます。宮脇書店ダイエー西宮店(浜松原町)のノンフィクションのコーナーに有ります。
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『丘野辺に孤影を曳く』

2024-11-05 08:41:50 | 本・雑誌

短編小説集『丘野辺に孤影を曳く』(井口文彦著・スターダスト出版・2024年10月刊)1500円+税。

著者の井口文彦さんですが、別に井口幻太郎というペンネームを持つ詩人でもあります。これはわたしもこのほど初めて知りました。詩人幻太郎さんのことはよく知ってましたし、文彦さんのお名前も知ってましたが、同一人物だとは知らなかったのです。

ということで井口さんの小説を読ませて頂くのは初めて、だと思う。

楽しませていただきました。13篇の短編小説。それがそれぞれ趣が違うのです。背景設定が一定ではなく、一篇一篇、モチーフ、テーマが違うのです。

いずれも詩人らしい趣の文章。長編詩といってもいいようなのもありました。

 

「月のしずくを宿す貝」。面白い擬人化があって、着想が素晴らしい。子どもが読んでも楽しいでしょう。上質の児童文学を読むような。

「「蓮華王院通し矢」異聞」。少し異質の感じ。歴史小説ですが、どこまでが史実なのか?興味が湧きます。

「ボン・アペテット」。上質のエッセイのよう。最後の落ちに笑ってしまいました。流れるような文章も良かったです。

「「万物周期回帰説」異聞」。コペルニクスの落ち、最高!これぞ本を読む楽しみです。醍醐味。短い話ですので、かいつまんで妻に読んでやりました。

「「芸能オーディション」異聞」。小説というよりもエッセイかな。落ち、わたしには少し唐突感が。

「雨だれ」。実話ですか?と訊くのはヤボか。面白し。

「矢車草」。大変良かった。孫に読んでやりたいような良質の児童文学。

「みずほの願い」。宗教的な匂いがしました。少し悲しい読後感。

 

「あとがき」にこんなことが書かれています。

《時の移り行くままに書き続けてきた小説は、どうしても思い入れがあり、作品ごとに足を止め、その時々の自身が蘇ってきます。野尻湖の孤島に籠り、粗食に耐えながら、頬白や四十雀といった小鳥たちと親しみ、醜い駄犬と共に日々を過ごした中勘助の「私はひとり高く道を思ひ、恍惚として道を忘れる」というこの言葉が、心貧しい老人を後押ししてくれます。》

井口さん、長く書かれてきたということですね。その成果の一冊、読ませていただきましてありがとうございました。

奥付を載せておきます。

 

『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。 宮脇書店ダイエー西宮店(浜松原町)のノンフィクションのコーナーに有ります。

 

 

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『花の生涯』と 『帆神』

2024-10-27 15:07:15 | 本・雑誌

『花の生涯』(舟橋聖一著)上下を読み終えました。

今度はこれ。玉岡かおるさんの『帆神』。

これも長編です。

読み始めましたが、『花の生涯』の舟橋聖一さんとは、文体が大いに違います。

ま、時代も違いますけど。

それにしても、舟橋さんのを読んだ後では、玉岡さんの文章は柔らかく感じます。

文体を楽しむのも読書の醍醐味でしょうか。

この二つの物語、実はあることで関連があるのです。

そのこと「六甲」12月号に書く予定です。

 

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『立教開宗と浄土真宗』

2024-10-21 18:06:59 | 本・雑誌
今日の「書斎・輪」の客人は信行寺ご住職の四夷法顕さんでした。
 
用件は別にありましたが、御自著を一冊いただきました。
 
『立教開宗と浄土真宗』(四夷法顕著・自照社刊・220円)。
 
浅学のわたしには少々難しいのですが、「ほほう?」と興味深く思ったのは次の記述。
 
《親鸞聖人が「浄土真宗」という場合、それは教団名ではなく、教えの名称として用いていたことはこれまでに述べてきました。現在のように「浄土真宗」が教団名として使われるようになったのは、聖人がご往生されてから実に二百年あまり経った、本願寺第八代宗主・蓮如上人の頃からです。》
 
そして巻末の記述。
 
《(略)そして明治五年(1872)にようやく「真宗」の公称が新政府によって認められます。さらに昭和二十一年(1946)、宗教法人令により名称の届け出が必要となり、西本願寺は「浄土真宗本願寺派」と申請して認可されます。蓮如上人が教団名を定めてからおよそ五百年の時を経て、念願であった「浄土真宗」の公称がここに実現したのです。》
 
「へ~?そうだったのか」と思いました。
 
昔、五木寛之氏の『親鸞』を新聞連載で読み、大いに感動し、後に本になった時にもう一度読んだことがありました。その時、うちの宗旨は禅宗ですが「浄土真宗もいいなあ」と真剣に思ったのでした。
 
因みに文中に度々「教行信証」という親鸞聖人の重要な著書が登場しますが、この中に「信」と「行」という字がありますねえ。
正に「信行寺」さんの寺号の由来なのでしょう。
 
 
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柳人、中野文擴さん来。

2024-10-17 22:51:38 | 本・雑誌
今日の「書斎輪」の客人は、柳人の中野文擴さん。
お借りしていた本を一冊お返しし、また新たに二冊お借りしました。
一時間半ほどおしゃべりさせていただきました。
興味深い話がありました。
 
お借りした一冊、織田正吉さんの『虹色の包帯』ですが。
 
 
巻末に「川柳の自分史ーあとがきに代えてー」というのがあって、20ページ余り書かれています。
これが興味津々、我が意を得たり。
そうですよね、川柳はこうでなくっちゃ。と、門外漢が言うことではないかも知れませんが。
川柳を志す人には必読の書です。
 
 
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高倉健の『あなたに褒められたくて』

2024-10-15 14:18:01 | 本・雑誌

高倉健の『あなたに褒められたくて』(高倉健著・1991年・集英社刊)。

先日、『本の身の上ばなし』と題してこの本のことを書いた。「この本を読まないわけにはいきません。」と。

するとそのブログを見た娘から「その本うちにあるよ」と。

で、一昨日借りてきたのです。

出久根さんが引用しておられた所も感動的だったが、次の話もわたしは大いに興味が湧いた。

「小田先生のこと」という昔話。小学二年生の時の先生(初めて異性を意識した人)と、高校生のときに知った女性(初恋)の話。その詳しい話は、この本を読んでもらいたい。味のある文章です。

後に自分が俳優になって、その土地、福岡に映画のキャンペーンで行った時、会いたいと思って試写会に招待しようとしたが、どちらもが「もうおばあちゃんですから、昔のイメージのまま、覚えていただいた方が…」と断られたと。

そのエッセイの最終行はこう書かれている。

「お会いしたいなあと思っているんですが…」。

高倉健さん、あきらめが悪いなあ。

 

 
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「糸脈」という言葉

2024-10-12 19:29:08 | 本・雑誌
図書館まで。
 
膝を伸ばすように少し意識して歩きました。
 
すると、歩数4100歩。
 
意識せずの時より200歩も少ない。
 
今日の札場筋。
 
 
図書館からお借りしてきた本、『兵庫医史散歩』(堀内泠著)です。
 
 
パラッと開けてみたところに面白い話が。
 
「糸脈」という言葉。
 
医師がまだ尊敬されることのない時代の話。
 
《糸脈とは、江戸時代まで行われていた医者の診療法のひとつである。地位の高いひと、いわゆる貴人、特に貴婦人を診察するとき、尊体に触れることはもちろん、接近することさえはばかって、病人の脈所(主として手首、男は右手、女は左手)に絹糸の一端を結び、反対側を次の部屋で、医師が持って、糸に伝わる脈拍を図る診療法である。》
 
わたしはこのこと初めて知りました。
 
 
 
『コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。 宮脇書店ダイエー西宮店(浜松原町)でお買い求め下さい。
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『花の生涯』

2024-10-02 11:10:08 | 本・雑誌

ある原稿を書くのに、ここに何か手がかりがあるのではないか?と思って入手した本です。

目星通りありました。

あっという間に原稿が書けました。

ある雑誌の11月号に載せます。

 

『コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。

 

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『おとうさんの旗を』

2024-09-26 19:30:59 | 本・雑誌

先日ご来訪の中野文擴さんが置いて行かれた本を読んでいる。わたしが望んだわけではないがお借りしている。

『おとうさんの旗を』(丸川栄子著・PHP刊)。

児童文学です。

著者の丸川栄子さんは中野文擴さんのお師匠さんなのだと。

丸川さんのサイン入りです。

中野さんは柳人ですけど、児童文学も書かれていて著書もある人。

久しぶりにこんな本を読みました。

ただし、前は孫への読み語りだ。声を出してのもの。

今日は黙読です。

こんな場面があった。

おばあさんが運転免許をとるという話。

「六十八のじいさんが運転免許をとったという話を教えてくれたんや。それをきいたら、いっぺんに元気がでて、よし、そんならわしもやってみよ。わしの方が五つも若いんやからと思うて、学校へいきはじめたんや。」

あれ?と思いました。「六十八より五つも若い」ということは六十三歳。

「おばあさん」で登場している。じぶんのことを「わし」と言う。そういえばわたしの祖母も昔「わし」と言っていた。

いったいこの本、いつ出たものか?と奥付を見ると、昭和55年発行でした。

44年前だ。そうか、44年前の六十歳代は立派な年寄りなのですね。

 

『コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。

 

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雪景色

2024-09-16 10:32:54 | 本・雑誌

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  • 池波正太郎さんの『小説の散歩みち』を読んでいたら、「ほう!」と思う言葉に出会った。
  •  
  • 金沢の兼六園での話である。
  •  
  • 「兼六園は雪よりも、ぼくは桜のころが好きだ。この名園も雪景色になると意外につまらなかった。雪は、つまらぬ風景をも美しく見せるかわり、美しい風景をも平凡にしてしまうものである。」
  •  
  • ハッとしませんか?
  •  
  • さすが、作家さんですね。
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小林秀雄のこと

2024-09-05 18:05:03 | 本・雑誌

岩波書店の『図書』9月号を読んでいたら面白いのがあった。

原田宗典さんの「読書ということ」。

《銀座にたばこの吸える喫茶店があってそこへ三人で行った話。

もちろん煙草を売っていて、ウェイトレスがいろんな煙草を山積みしたカゴを持ってくるのだと。

近頃珍しい。

話は飛んで、横光利一のところに出入りしている作家志望の学生の中に煙草を吸う作法がなってない奴がいた。

横光はその学生に「君ね、そんな煙草の吸い方をしてたんじゃあ、作家になんてなれないよ。」と言って見本を示したと。

また話は飛んで、

「文学と煙草は似ている、と私は思っている。(略)何の毒もない健康的で、前向きな、正しいことだけが書いてある小説があったとして、それは面白いのか?読者の胸をうつのか?毒のない文學なんて、そんなもの、私は興味がない。」

「そういえば最近さあ、電車の中で本を読んでいる人、増えたと思わない?」

「今日ここへ来る時、地下鉄の中で小林秀雄の文庫本を読んでいたんです。そしたら、僕の目の前に座っていた老紳士が『君、小林先生の本を読むなら、座って読みたまえ』と言って、席を譲ってくれたんです」

この話に私は驚き、感心した。さすが小林秀雄。そういう真摯な読者を持つ作家は少ないだろう。》

端折りながら書き写したが、面白かった。

「文学に毒が必要」というのは、かつて、時実新子さんがわたしに手紙で書いて下さったことがある。

また、小林秀雄の直筆をわたしは持っている。

いろんな面でこのエッセーは面白かった。

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今村欣史の本

2024-09-02 10:03:27 | 本・雑誌

お陰様で随想集『湯気の向こうから』が完売となりました。

西宮図書館には寄贈してますが、架蔵承認となりますでしょうか。

 

この際、今村欣史の主な著書の情報を記しておきます。

 

〇口頭詩集『ライオンの顔』(私家版)1991年12月発行。西宮図書館蔵。

〇口頭詩集『きよのパーティ』(私家版)1992年6月発行。西宮図書館蔵。

〇詩集『工場風景』(私家版)1998年7月1日発行。30部限定出版。残部なし。

〇詩集『コーヒーカップの耳』(編集工房ノア)2001年2月1日発行。第二刷まで発行。残部なし。西宮図書館蔵。

〇詩集『喫茶・輪』(私家版)2011年8月13日発行。残部なし。

『触媒のうた』(神戸新聞総合出版センター)2017年5月26日発行。残部少々、わたしの手元に。西宮ほか各地図書館蔵。

『完本・コーヒーカップの耳』(朝日新聞出版)2020年2月28日発行。全国各地図書館蔵。

『縁起・小墓圓満地蔵尊』(小墓圓満地蔵尊奉賛会)頒価500円。2021年8月24日発行。300部発行。残部少々。西宮図書館蔵。

〇詩集『恒子抄』(私家版)2022年4月22日発行。100部発行。非売品。

〇『手料理はいつ(欣史・恒子の往復メール)』(私家版)2023年3月31日発行。非売品。

〇『放射線治療体験記』(私家版)2023年9月1日発行。非売品。

〇随想集『湯気の向こうから』(私家版)150部。頒価1500円。2024年7月1日発行。完売。

 

〇その他、孫詩集多数、ほか。

 

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『『モダニズム出版社の探検』余話』その後

2024-09-01 17:24:32 | 本・雑誌

『『モダニズム出版社の探検』余話』を読み進めていますが、予想通り。

高橋輝次さんの世界にはまってしまいました。

マニアックです。後半は俳優さんの文才についての論考。

大友柳太郎の文才のことが延々と語られます。

大友柳太郎といえば、わたしは時代劇俳優との認識。

若い頃に大人の人に連れて行ってもらって観た「鳳城の花嫁」が強く印象に残っています。

その大友にこのような文才があったことは初めて知りました。

しかし、高橋さん、しつこいですねえ。関連する話を次々に引っ張り込んで来て語ります。

あれを見つけた、これを見つけたと言って。

わたしと同じで「あっ」と驚き「えっ?」とびっくりして、古本屋さんなどで次々と資料を発見していかはります。

やがて、そのほかの俳優さんの文才の話に移って行き、これもきりがありません。

いや、退屈するわけではないんですよ。

「へえ?そんなことが」と思うようなことがあったりして興味深くはあります。

でも、わたしの興味のない話もいっぱいで、つい斜め読みする箇所も正直あります。

話は大友から松村達雄へと進みます。

これも延々と、といった感じの高橋節です。

そしてこんなことを書いてはります。

《どうやら話を広げすぎたようで、つい長くなってしまった。》(いやホント)
と書きながらも《二冊目の『のんびり行こうよ』については駆け足で紹介しておこう。》とまだ続く。

さらに、

《もっといろいろ紹介したい文章はあるが、これ以上は根気が続かない。興味のある読者は二冊の本を探求してみることをお勧めします。》

これで終わりかと思ったら、すぐ後に「付記」としてまだ続く。

凄いですね。

いや、高橋さん、面白いワ! 「高橋輝次」という人がね。

 

『コーヒーカップの耳』 図書館での貸し出しがずっと続いている人気本。

 

 

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『『モダニズム出版社の探検』余話』という本

2024-08-30 14:07:24 | 本・雑誌

『『モダニズム出版社の探検』余話』(高橋輝次著)という本をお贈りいただいた。

高橋さんは元「創元社」の編集者です。

今はフリーの編集者であり、フリーライター。

神戸あたりの古本屋さんでよくお会いします。

 

こんなお手紙がついていました。私信ですが、ま、いいでしょう。お読みください。

(高橋さん、もし都合悪ければおっしゃってください、削除いたします。)

ここに出てくる「このあいだ私家版を贈ってくださったので、お礼の代わりに献呈します」と書かれている献呈本は『湯気の向こうから』(限定150部)のことです。あの本は基本的には皆さんにお買い上げいただいたのですが、高橋さんには献呈したのでした。

ということで、この高橋さんの『モダニズム出版社の探検・余話』、もしよろしければ買ってあげて下さい。

頒価、1300円。350部の限定版です。

本の内容は、阪神間の文学と本、雑誌の話です。しかも少しマニアックで、有名作家の名前はあまり出てきません。

でも、読み始めると引き込まれます。

これは高橋さんの文体のせいかもしれません。ずるずると引きずり込まれるような、背中を丸めて小さな声でつぶやくような文体(失礼。わたしの主観です)で、嬉しそうに書いておられます。

ざ~っと斜め読みしましたが、わたしが興味のない話でも、やはり読まされてしまいそうな文体です。

わたしが馴染む人名も出てきます。

古書店「街の草」の加納さん、宮崎修二朗、春山行夫、君本昌久、竹中郁、杉山平一、田中冬二、天野忠、熊井啓など。

この熊井啓、もちろん有名な映画監督さんですが、この人のお孫さんが昔「喫茶輪」のお客さんで来ておられました。きれいなお嬢さんでしたが、店で熊井監督の話が出た時に「わたしのおじいちゃん、そんなに有名なんですか?」と言ったのでした。これは余分な話でした。

あ、そうだ、高橋さんが書かれたのでしょう「著者略伝」というページがありました。

高橋さんらしい文章です。

人のいい人です。

さあ、もう一度初めからじっくりと読ませてもらいましょう。

本好きの皆さんも一度高橋さんの本をお読みください。

中毒になるかもしれません。

 

『コーヒーカップの耳』 一度読むと間違いなく著者の中毒になる本。

 

 

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