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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「むかしのくらし むかしの小学校」展に杉山平一先生の会社の扇風機が

2021-03-25 08:29:11 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞「わがまち」阪神版にこんな記事が。
神戸新聞さん、記事拝借お許しを。



この扇風機の写真を見たとたん、「あっ、杉山先生の扇風機だ」と感じました。
読んでみるとやはり。
尼崎精工が製造」となってます。
しかしこの記述はちょっと嫌ですねえ。《元軍需工場》となってます。
違いますからね。戦時中には軍需工場の時期がありましたが、もともとは家電の会社だったんですから。

この「むかしのくらし むかしの小学校展」は「尼崎市立歴史博物館」で28日までだそうです。
「尼崎市立歴史博物館」へは一度行ったことがありますが、その時はこの扇風機を見ることができなかったのでした。

『完本・コーヒーカップの耳』
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「こだはら」第35号

2020-12-19 07:59:16 | 杉山平一先生
宝物のようにしている雑誌がある。



帝塚山学院大学が発行する「こだはら」第35号。平成25年三月十日発行(非売品)。
前年にお亡くなりになった杉山平一先生の追悼特集になっている。
杉山先生の詩を中心に90ページが割かれている。
詩は『帝塚山学院大学通信』と『こだはら』に載せられたものばかり。
『杉山平一全詩集』(編集工房ノア)に収載されていないものも含まれる。

今朝、またパラパラ見ていたのだが、「おや?」と思う記述が。
先生の書かれたものではない。長谷俊彦氏の「杉山平一先生を偲んで」という文章の中である。
《杉山先生は、いつも品のよい濃紺のスーツを愛用されて、タバコをふかしながら物静かな口調で(略)》
え?先生がタバコを?
わたしにはそのイメージがない。
もちろん吸っておられる姿を見た覚えもない。
この長谷氏の文は昭和40年代の話だが、そのころは吸っておられたのだろうか?
しかし、先生の作品の中にも、ご自分がタバコを吸っておられる場面のものをわたしは知らない、と思う。
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花森安治『暮しの手帖』の絵と神戸

2020-12-17 08:34:37 | 杉山平一先生
特別展「花森安治『暮しの手帖』の絵と神戸」というのが12月19日から2021年3月14日まで「神戸ゆかりの美術館」で開催されると。



行きたいけど、どうなるのかなあ?
わたし、しばらくは電車に乗っての外出はちょっと無理なので。

花森といえば、わが敬愛する詩人、杉山平一先生である。
先生の「わが心の自叙伝」にこんな箇所がある。
松江高校時代の話である。
《一年上に、花森安治という神戸三中からきた生徒がいた。文学研究会を牛耳り、校友会雑誌の編集をしていたが、詩をかき、シュールレアリスムまがいの絵も描いた。映画から写真芸術やシュールレアリスムなど新しいものに魅入られていた私は、この先輩に大へんひかれた。
 神戸三中時代すでに鬼瓦というあだながあったらしく、容貌魁偉、古くなったペンをあつめては太い字を書いたが、神経繊細で、チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタビーレ」に涙したり、横光ばりの、句読点なしの小説を書いたり、才気縦横だった。
 畏敬するその花森が、東大の美学美術史学科へ進んだ。多少映画芸術でも勉強しようと思えば、私の進むのもその学科しかないように思えてきた。》

ということで、杉山先生も昭和9年、東京帝国大学文学部美学美術史学科に入られる。
花森は、杉山先生の人生に大きな影響を与えた人。

『杉山平一全詩集・下』(編集工房ノア刊)に掲載の写真です。


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「尼崎精工」の記事まだあった

2020-09-02 15:19:32 | 杉山平一先生
夕刊の「イイミミ」欄を読んでいたら、尼崎精工に動員されたという90歳の人の話が出ていてびっくり。
「27日夕刊を読んで」とあるではないか。
あわてて探してみると、有った。
「総動員 聴覚障害者の苦悩」

←クリック。

見落としていた。
「尼崎精工」という会社、さすがというほかありません。
杉山先生親子はやはり偉かったのだ。
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「尼崎精工」

2020-09-02 07:53:55 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞阪神版に詩人杉山平一先生のご尊父が経営なさっていた会社「尼崎精工」のことが大きく掲載。
約一万数千坪の敷地に従業員が2000人と。わたしは3000人ともお聞きしているが。

←クリックで。

知っていることも多かったが、興味深い話もある。
中でも「100人余りの聴覚障害者を受け入れる」なんて話、戦中のことだからその先見性に驚く。
平一先生も少し出てくるが、社内に「巡回文庫」もあったというのは、先生の意思ではなかったろうか。
先生は、大洲市からの女子挺身隊員に詩の講義をなさっていたくらいだから。

従業員が写っている集合写真だが、ここに平一先生が、おそらくご尊父と並んで写っておられる。
 ←クリック。
両手を握りしめて膝の上に置かれている姿はいかにも平一先生だ。


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「文学雑誌」休刊

2020-05-28 07:46:19 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞「同人誌」欄。
神戸新聞さん、借用お許しを。
←クリック。

例によって野元正さんの的確な評が載っていて、終わりに74年間続いた「文学雑誌」が91号で休刊となることが書かれている。
《創刊同人は錚々たる藤澤桓夫、織田作之助、長沖一。他に井上靖、庄野潤三、杉山平一、小野十三郎らが寄稿している。》

「喫茶・輪」の杉山平一コーナーには2冊の「文学雑誌」が架蔵されている。

杉山平一追悼号と次の89号。
89号には杉山先生のご息女が先生の思い出に関することを書いておられる。

『完本コーヒーカップの耳』
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待つものは

2020-03-12 13:45:06 | 杉山平一先生
H美さんが持ってきてくださったものに、3月10日付の読売新聞のコラムのコピーがある。
杉山先生の詩が引用されている。

←クリック

「三月」という詩は、うちの店にも飾っている。


いい詩です。
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カノープス(老人星)

2020-02-03 22:31:08 | 杉山平一先生
今の時期、カノープスを見るチャンスだそうです。

杉山平一先生の散文にこの星が出てくる感動的なものがあります。
「カノープス」(ミラボー橋)
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大洲からの年賀状

2020-01-06 12:27:54 | 杉山平一先生
以前、「大洲からの手紙」と題してブログを書いたことがある。

戦時中に、学徒動員で杉山平一氏の工場で働いたことがあり、そこで、若き杉山氏から詩の話を聞いたという、N山S子さんという人のこと。
今年戴いた年賀状の中では、このN山さんからのものに最も感動しました。
恐らく90歳前後になっておられると思います。
昨年ご入院とのことですが、このようなハガキが書ける元気さがあって良かった。

こんなにうれしいハガキはありません。
N山さん、どうかお元気でお過ごしください。

 『完本コーヒーカップの耳』

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杉山平一・「櫻」

2019-11-13 08:07:54 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞「正平調」欄。

←クリック。

杉山先生の美しい詩が引用されていますが、事件は薄汚いもの。
その対比がなんともいえません。

その詩の全文です。
「喫茶・輪」に飾ってあります。「櫻」
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杉山平一詩二篇

2019-05-07 17:49:08 | 杉山平一先生
「喫茶・輪」の書棚の杉山先生のコーナーに挟まっている冊子がふと気になり手に取ってみた。


「東京四季」60号(1994年8月発行)である。
杉山先生の詩が2篇載っていた。
読んでみたが、わたしの知らない詩である。
この冊子、入手して杉山先生のコーナーに放り込んでおいて、これまで開いていなかったのだ。
なんという”うっかり”さ。
←クリック。
杉山先生らしい作品だが全集にも収められていない。

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「今」

2019-05-01 06:51:46 | 杉山平一先生
  「今」

令和の中に

今 がある


人生に

もう遅いということはないのだ

今だ。

    (杉山平一詩に寄せて)
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杉山先生の詩「旅」

2019-03-28 08:15:38 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞「正平調」欄に杉山平一先生の詩「旅」が。

←クリック。
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感動の手紙

2018-12-04 17:13:57 | 杉山平一先生
こんなに感動する手紙をもらったのは、最近覚えがない。

大洲からの手紙です。
先ず、このブログをお読みください。https://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/e/f4523e4b914a0d48d4dfcb1bdcd148a5
10月19日のブログです。もう一ヵ月半にもなります。
中山さんは89歳になられます。あの本『触媒のうた』をお送りしたのは間違いだったかな?と思っていたのでした。
もうご高齢だから、読むのに荷が重かっただろうかと。
ところが今日届いた手紙を読んで、わたしは大きな感動を受けました。
《読み終わったとき目頭が熱くなるのを感じました、今村さんの「小さな火」が伝染したのかもしれません。》
で始まる、ワープロ文字の手紙は、あの本をしっかりと読み込まれたことがよく分かります。
しかも感性が豊かです。全く89歳とは思えません。
一読してわたしは、もしかしたら娘さんなり若い人にも読んでもらわれてのワープロ代筆で、その人の意見が入っているのではないかと思ったぐらいです。
しかし、そのようなことではないということも分かります。ちゃんとご自分で書いておられるのがよく分かります。
これだけ丁寧に読んで頂けたら物書きとしては本望です。それが89歳になられるご婦人。
流石に、あの戦時中に杉山先生から文学の話を聞いたことを覚えておられただけのことはあります。
文章そのものからも頭のいい人だということがよく分かります。
終わり近くにこう書いておられます。
《ここ数年、小さな文字が読みづらくなり、大好きな本を読むのが難しくなってしまいました。お返事を出すまでにこんなにも時間がかかってしまったことをお詫び申し上げます。(略)これからも小さな湯気を立て続けてください。》
本文を紹介するのは面映ゆいので割愛しますが、わたしこそが目頭が熱くなる思いで読ませて頂きました。
これも杉山平一先生の縁によります。ありがとうございました。
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神戸文学館・土曜サロン

2018-12-02 09:03:36 | 杉山平一先生
今朝の神戸新聞広告欄。



「杉山平一、方法意識の強い抒情詩人」と題してたかとう匡子さんが講演をなさると。
1月19日(土)となっているが、わたしその日は午前も午後も将棋教室の講師の予定が入っている。
午後の部、なんとかならないかなあ。

こんな写真があります。
たかとうさん、杉山先生、そしてわたしの三人も写っています。
重鎮ばかりの中にわたしがいるのはなんとも不思議ですが、この時のことはよく覚えています。
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