★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新刊情報

2020-11-17 09:35:28 | 新刊情報



<新刊情報>



書名:音楽の危機~《第九》が歌えなくなった日~

著者:岡田暁生

発行:中央公論新社(中公新書)

 2020年、世界的なコロナ禍でライブやコンサートが次々と中止になり、「音楽が消える」事態に陥った。集うことすらできない――。交響曲からオペラ、ジャズ、ロックに至るまで、近代市民社会と共に発展してきた文化がかつてない窮地を迎えている。一方で、利便性を極めたストリーミングや録音メディアが「音楽の不在」を覆い隠し、私たちの危機感は麻痺している。文化の終焉か、それとも変化の契機か。音楽のゆくえを探る。




書名:伝記 オリヴィエ・メシアン(上)(下)~音楽に生きた信仰者~

著者:ピーター・ヒル、ナイジェル・シメオネ

訳者:藤田 茂

発行:音楽の友社

 20世紀フランスを代表する作曲家、オリヴィエ・メシアン(1908–92)の伝記。ロリオ=メシアン夫人が生前に管理していた膨大な資料をもとに、これまで公式発言の奥に隠れて見えなかった人間メシアンの真実に迫る。東京音楽大学教授・現代フランス音楽研究の第一人者の藤田茂が、読みやすい文章で訳した。メシアンのプライベート写真や手稿譜などの貴重な資料を上下巻で合計約200点掲載。上巻では、メシアンの誕生から50代はじめまでが描かれる。詩と音楽に見守られて育った少年が、いかにして音楽家として自己を確立していくのか。活動と瞑想のあいだを往復しながら世代をリードする存在となった作曲家が、何を探し、何を見出し、何を作り出したのか。下巻では、50代はじめから83歳で亡くなるまでが描かれる。神の愛にとどまりつづけた人間の人生のドキュメントがここにある。作品目録・参考文献・索引つき。





書名:旅ごころはリュートに乗って~歌がみちびく中世巡礼~

著者:星野博美

発行:平凡社

 古楽器リュートに魅せられて、時空を超えた旅に出た。舞台はルネサら中世へ、やがて現代世界にも響くキリスト教の深い闇へ。




書名:近代日本のジャズセンセーション  

著者:青木 学

発行:青弓社

 大正末期から戦前・戦中に、ジャズが若者を中心に一大センセーションを巻き起こした。その熱狂の理由は何だったのか。多くの史料を渉猟して、自由でモダンな空気を当時の人々にもたらし、多様な文化に多大な影響を与えた受容のインパクトに光を当てる。
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