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★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

●クラシック音楽●新譜CD情報

2025-05-02 09:53:00 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~ユジャ・ワンとアンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団のショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番/第2番/ピアノソロ曲(6曲)~



ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 作品35
          ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 作品102

          前奏曲 嬰ヘ短調 作品87の8a
          前奏曲 イ短調 作品87の2a
          フーガ イ短調 作品87の2b
          前奏曲 ニ長調 作品34の5
          前奏曲 変ニ長調 作品87の15a
          フーガ 変ニ長調 作品87 No.15b

ピアノ:ユジャ・ワン

指揮:アンドリス・ネルソンス

管弦楽:ボストン交響楽団

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45122

 アンドリス・ネルソンスとボストン交響楽団が10年にわたり取り組んできた「ショスタコーヴィチ・プロジェクト」は、これまでにグラミー賞「最優秀オーケストラ・パフォーマンス」を3度受賞し、このコンビによるショスタコーヴィチの解釈は世界的に高く評価されている。2025年、ショスタコーヴィチの没後50周年を迎えるにあたり、スター・ピアニスト、ユジャ・ワンをソリストに迎え、2つのピアノ協奏曲を録音。その他にも、ショスタコーヴィチのピアノ・ソロ曲を6曲収録。

 ピアノのユジャ・ワン (1987年生れ) は、中国、北京出身。北京の中央音楽学院で学ぶ。2003年ヨーロッパデビューに続き、2005年アメリカでズーカーマン指揮オタワ・ナショナル・アーツ・センター管弦楽団とメジャー・コンサート・デビューを果たす。以後”スター誕生”と注目され、2006年最も有望な21歳以下のピアニストに与えられる「ギルモア・ヤング・アーティスト賞」受賞。以降、シカゴ響、ニューヨーク・フィル、ボストン響、サンフランシスコ響、サンクトペテルブルク・フィル等の一流オーケストラへの客演およびリサイタルなどで高い評価を受けている。2024年第66回「グラミー賞」(最優秀クラシック器楽ソロ部門)受賞。 

 指揮のアンドリス・ネルソンス(1978年生れ)は、ラトビア、リガ出身。ラトビア国立歌劇場管弦楽団の首席トランペット奏者を務め、マリス・ヤンソンスなどより指揮を学ぶ。2003年ラトビア国立歌劇場首席指揮者、2006年北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2006年北⻄ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2008年バーミンガム市交響楽団首席指揮者・音楽監督を歴任。そして2014年ボストン交響楽団音楽監督に就任し一躍世界の注目を集める。2018年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターに就任。ボストン響とはショスタコーヴィチの交響曲全曲および歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を録音しており、このツィクルスは「最優秀オーケストラパフォーマンス賞」、「最優秀アルバム技術賞」、クラシック部門を含む4つの「グラミー賞」に輝いている。また、ゲヴァントハウス管とは好評のブルックナー交響曲ツィクルスを継続。2019年にはベートーヴェン生誕250周年を記念したウィーン・フィルとのベートーヴェン交響曲全曲録音をリリース。
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2025-04-25 09:53:34 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~ギター界屈指の名手 福田進一 & エドゥアルド・フエルナンデス ギター二重奏曲集~



ソル:幻想曲「二人の友」作品41
スカルラッティ(フェルナンデス編):ソナタ K. 213/K. 492
バッハ(福田進編):協奏曲 ニ短調 BWV 974
サントルソラ:ソナタ・ア・デュオ 第1番
バッハ(福田進一編):協奏曲 ニ短調 BWV 974
ヒナステラ(バルボサ=リマ編):サンバとガト
ピアソラ(エストラダ編):来るべきもの

ギター:福田進一
    エドゥアルド・フェルナンデス

CD:マイスターミュージック MM-4537

 1995年以来、30年間にわたりデュオの演奏会を世界各地で断続的に行ってきた福田とフェルナンデス。このCDは、その難易度の高さゆえか録音が希少なF.ソルとG.サントルソラのオリジナル2作品に、奏者二人がそれぞれ編曲したバロック4作品を軸に編まれた、他では聴けないプログラムを収録。

 ギターの福田進一(1955年生まれ) は、大阪市出身。関西大学商学部を中退した後、1977年6月よりパリに留学。エコール・ノルマル音楽院にてアルベルト・ポンセに師事し、同音楽院を首席で卒業。続いてイタリアのキジアーナ音楽院にてオスカー・ギリアに師事し、最優秀ディプロマを取得。1981年「パリ国際ギターコンクール」でグランプリ優勝。それ以降、ソリストとして世界各地で公演やマスタークラスを開催するとともに、様々なオーケストラと協演している。教育活動にも力を注ぎ、その門下から鈴木大介、村治佳織、大萩康司といったギター界の実力派スターたちを輩出。それに続く新人たちにも強い影響を与えている。現在は、世界各地の音楽大学でマスタークラスを開催、上海音楽院(中国)、大阪音楽大学、広島エリザベト音楽大学、アリカンテ大学(スペイン)において客員教授を務めている。2003年、スペイン音楽第2集「セビリア風幻想曲」が第58回「文化庁芸術祭賞」優秀賞受賞。2007年、日本の優れた音楽文化を世界に紹介した功績により外務大臣表彰。平成23年度(2012年)芸術選奨・文部科学大臣賞をギタリストとして初めて受賞した。公益社団法人日本ギター連盟名誉理事。

 ギターのエドゥアルド・フェルナンデス(1952年生まれ)は、ウルグアイ出身。現代のギター界をリードする存在として世界的に認められている。7才からギターを学び始め、演奏をA. カルレバーロ、作曲と理論をG. サントルソラ、そしてH. トサールに師事したのち、その圧倒的な技術と音楽性によって、72年「ポルト・アレグレ」(ブラジル)、75年「ラジオ・フランス」(パリ)、77年「アンドレス・セゴビア」(マジョルカ島/スペイン)など数々の国際ギター・コンクールに入優勝を果たし、頭角を現した。「最高級のギタリスト!…これは稀に見る、あらゆる楽器を超越した印象的なデビューだ」と評された77年のニューヨーク・デビュー以来、その世界的活動は止む所を知らない。83年のロンドン・デビューも聴衆に大きな衝撃を与え、名門デッカ・レコードと契約。さらに、世界各国での教育活動にも力を入れている。また、「ギター演奏理論」「バッハのリュート音楽に関するエッセイ集」などを執筆。日本でも出版(現代ギター社刊)されている。
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2025-04-18 10:00:26 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~第16回「ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール」覇者 前田妃奈のグリーグ:ヴァイオリンソナタ 第1番~第3番~



グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ長調 作品8
     ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ト長調 作品13
     ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ短調 作品45

ヴァイオリン:前田妃奈

ピアノ:久末 航

CD:オクタヴィアレコード OVCX-00099

   特典映像【DVD】(初回限定パッケージのみ)
     グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番より 第3楽章
          ヴァイオリン・ソナタ 第3番より 第2楽章

 ヴァイオリンの前田妃奈(2002年生まれ)は、大阪府出身。東京音楽大学付属高等学校を経て、 東京音楽大学に特別特待奨学生として学ぶ。2019年第88回「日本音楽コンクール」第2位および岩谷賞(聴衆賞)、2020年第18回「東京音楽コンクール」弦楽部門第1位および聴衆賞受賞。このほか「クロスターシェーンタール国際ヴァイオリンコンクール」第1位、「クロンベルクアカデミースカラシップ賞」、「霧島国際音楽祭賞」、「松方ホール音楽奨励賞」など、国内外のコンクール、オーディション、マスタークラスでの受賞多数。そして、2022年第16回「ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール」で優勝(前田妃奈の優勝は、第8回の漆原啓子以来、日本人として41年ぶりの快挙)し、同時にヴィエニアフスキ・コンチェルト賞、カプリス賞、ソナタ賞、ベートーヴェン・ブラームス作品賞の4つの特別賞も受賞し、一躍世界の注目を浴びる。2022年から2023年には20カ国、60地域での演奏会、東京、大阪でのリサイタル、オーケストラと共演。令和4年度「大阪文化祭奨励賞」、2023年度第25回「ホテルオークラ音楽賞」、2024年第33回「出光音楽賞」を受賞。
  
 ピアノの久末 航は、14歳で京都青山音楽記念館バロックザールにてピアノリサイタルを催し、2009年度「青山音楽賞」新人賞を史上最年少で受賞。平成25年度「平和堂財団芸術奨励賞」音楽部門受賞。ドイツ・フライブルク音楽大学を最優秀の成績で卒業。パリ国立高等音楽・舞踊学校での交換留学を経て、ベルリン芸術大学大学院で学ぶ。第32回「ピティナ・ピアノコンペティション」Jr.G級金賞、第7回「リヨン国際ピアノコンクール」第1位および聴衆賞、またドイツで最も歴史あるコンクール「メンデルスゾーン全ドイツ音楽大学コンクール」では第1 位および Deutscher Pianistenpreis賞を受賞。2017年には、世界的に権威ある第66回「ミュンヘン国際音楽コンクール」で第3位、および委嘱作品の最も優れた解釈に対して贈られる特別賞を受賞し、一躍注目を浴びる。
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2025-04-11 10:12:46 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~ニコライ・ホジャイノフの”ベートーヴェンへ捧ぐ”CDアルバム~



ベートーヴェン(リスト編曲):交響曲第7番イ長調 Op.92より 第2楽章 アレグレット
シューマン:ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲 WoO31
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 Op.54
ベートーヴェン(リスト編曲):受け取ってください、この歌を(連作歌曲集 《遥かな恋人へ寄せて」 Op.98より)
シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17
ニコライ・ホジャイノフ:平和の花びら

ピアノ:ニコライ・ホジャイノフ

CD:Rondeau(輸入盤)(TMP XROP- 6274)

 ベートーヴェンの没後、生地ボンに記念碑を建てることになった。その費用捻出のため、当時の作曲家が作曲やコンサートなどを行ったが、このCDは、これらの中からホジャイノフが選んだ曲が収録されている。

 ピアノのニコライ・ホジャイノフ(1992年生まれ)は、ロシア極東のブラゴヴェシェンスク(中国国境を流れるアムール川沿いの州都)出身。5歳でピアノを始め、その才能を見出された。その後モスクワ中央音楽学校で勉強を続け、7歳の時、モスクワ音楽院大ホールでヘンデルのピアノ協奏曲を弾いてデビュー。2010年からはチャイコフスキー記念モスクワ音楽院で学び、最優秀生徒メダルを授与されて卒業。その後、ハノーファー音楽大学で学ぶ。2011年、東日本大震災の日に初来日。2018年1月15日東京・港区のサントリーホールで行われたワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサートにおいて天皇・皇后臨席のもと演奏を行った。これまでに、東京交響楽団、シドニー交響楽団、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、チェコ国立シンフォニーオーケストラ、ロシア国立オーケストラ、読売日本交響楽団、アイルランド国立交響楽団などと共演している。2024年7月の来日コンサートでは、自作曲「平和の花びら」「ファンタジー」の二つの日本初演を行った。日本好きとしても知られ、平家物語や方丈記などの日本文学も愛読。歌舞伎を好み、また自作の俳句を披露することもある。日本語でのメッセージ動画が毎回話題になっている。
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2025-04-08 09:41:02 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~世界初CD化含むロリン・マゼール指揮クリーヴランド管弦楽団のCDアルバム<完全生産限定盤>~



<CD1>
1. ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』H.95
2. ブラームス:大学祝典序曲 Op.80
3. バーバー:序曲『悪口学校』Op.5
 (録音)1972年7月9日(1)、14日(2)、15日(3)、カヤホガフォールズ、ブロッサム・ミュージック・センターでのクリーヴランド管弦楽団放送サービスによるライヴ・レコーディング
4-7. ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
 (録音)1973年10月4日、シドニー、オペラハウスでのクリーヴランド管弦楽団放送サービスによるとオーストリア放送によるライヴ・レコーディング

<CD2>
1-6. R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』Op.40
 (録音)1977年1月10日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

<CD3>
ベートーヴェン:
1-4. 交響曲第1番 ハ長調 Op.21
5-8. 交響曲第2番 ニ長調 Op.36
 (録音)1978年4月28日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

<CD4>
ベートーヴェン:
1-4. 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55『英雄』
 (録音)1977年10月24日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

<CD5>
ベートーヴェン:
1-4. 交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
5-8. 交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
 (録音)1978年4月28日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

<CD6>
ベートーヴェン:
1-4. 交響曲第5番 ハ短調 Op.67
5. エグモント序曲 Op.84
6. レオノーレ序曲第3番 Op.72
 (録音)1977年10月24日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

<CD7>
ベートーヴェン:
1-5. 交響曲第6番 ヘ長調 Op.68『田園』
 (録音)978年2月24日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

<CD8>
ベートーヴェン:
1-4. 交響曲第7番 イ長調 Op.92
5. フィデリオ序曲 Op.72
 (録音)1978年2月23日、1977年10月25日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

<CD9>
ベートーヴェン:
1-4. 交響曲第9番 ニ短調 Op.125『合唱』
 (共演)ルチア・ポップ(ソプラノ)、エレーナ・オブラスツォワ(メゾ・ソプラノ)、ジョン・ヴィッカース(テノール)、マルッティ・タルヴェラ(バス)、クリーヴランド管弦楽団合唱団
 (録音)1978年10月13日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

<CD10>
R.シュトラウス:
1. 交響詩『ドン・ファン』Op.20
2. 交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』Op.28
3. 交響詩『死と変容』Op.24
 (録音)1979年5月9日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム(デジタル録音)

<CD11>
1-5. ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
 (録音)1977年1月10日、クリーヴランド

<CD12>
セルジュ・ラマ[オーケストレーション:ロリン・マゼール]:
1. ピガールの娘たち
2. うちにおいで
3. ジュテーム・ア・ラ・ラフォリ
4. 灰色の途
5. 奴隷
6. 女歌手は20歳
7. 浴室
8. ああ!
9. ピアノを弾く少年
10. 女、女、女
11. 他人の子
12. オールド・ファッションド・ワルツ
 (録音)1988年4月25日、5月9日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール

<CD13>
1-4. チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64
 (録音)1980年10月10日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

<CD14>
1-4. チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」
 (録音)1981年10月4日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

<CD15>
1-4. チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36
 (録音)1981年10月5日、クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム

指揮:ロリン・マゼール

管弦楽:クリーヴランド管弦楽団

CD:ソニーミュージック 19802819982 (15枚組)

 このCDアルバムは、名匠ジョージ・セルの精神を継承し、クリーヴランド管弦楽団を世界的な存在へと押し上げたロリン・マゼールのCBS録音を集成。世界初CD化・初発売音源収録。クリーヴランド管弦楽団全面協力。

 ロリン・マゼール(1930年―2014年)はフランス出身のアメリカの指揮者。8歳の時にニューヨーク・フィルを指揮して指揮者デビュー。以後9歳でレオポルド・ストコフスキーの招きでフィラデルフィア管弦楽団を指揮、11歳でアルトゥーロ・トスカニーニに認められNBC交響楽団の夏季のコンサートを指揮した。10代半ばまでには全米のほとんどのメジャー・オーケストラの指揮台に上がったという神童ぶりを発揮。1965年ベルリン・ドイツ・オペラとベルリン放送交響楽団の音楽監督、さらに1972年クリーヴランド管弦楽団の音楽監督に就任した。1982ウィーン国立歌劇場の総監督。国際連合からは「国連友好大使」の称号を、またフランス、ドイツ、イタリアなどからは各国の最高級の勲章を授与された。2002年に楽員の総意によりニューヨーク・フィルの音楽監督に就任した。そして2012年ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。
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◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2025-04-04 09:48:57 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~ラヴェルの生誕150周年に捧げる チョ・ソンジンのラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集~



<CD 1>

ラヴェル:グロテスクなセレナード M.5
     古風なメヌエット M.7
     亡き王女のためのパヴァーヌ M.19
     水の戯れ M.30
     ソナチネM.40
       第1楽章: Modéré
       第2楽章: Mouvement de menuet
       第3楽章: Animé
     組曲「鏡」M.43
       第1曲: 蛾
       第2曲: 悲しげな鳥たち
       第3曲: 海原の小舟
     第4曲: 道化師の朝の歌
     第5曲: 鐘の谷

<CD 2>

ラヴェル:夜のガスパール M.55
      第1曲: オンディーヌ
      第2曲: 絞首台
      第3曲: スカルボ
     ハイドンの名によるメヌエット M.58
     高雅で感傷的なワルツ M.61
      第1曲: Modéré
      第2曲: Assez lent, avec une expression intense
      第3曲: Modéré
      第4曲: Assez animé
      第5曲: Presque lent, dans un sentiment intime
      第6曲: Vif
      第7曲: Moins vif
      第8曲: Épilogue. Lent
     前奏曲 M.65
     ボロディン風に M.63の1
     シャブリエ風に M.63の2
     組曲「クープランの墓」 M.68
      第1曲:プレリュード
      第2曲:フーガ
      第3曲:フォルラーヌ
      第4曲:リゴードン
      第5曲:メヌエット
      第6曲:トッカータ

ピアノ:チョ・ソンジン

CD:ユニバーサルミュージック UCCG‐45110~11(2枚組)

 若きコンクール覇者がラヴェルの生誕150周年に捧げる究極のプロジェクト。このCDは、韓国を代表する世界的ピアニスト チョ・ソンジンのモーリス・ラヴェルの生誕150周年に向けたニュー・アルバム(CD2枚組)。ラヴェルが作曲したピアノ・ソロ作品の全曲を作曲年代順に収録している。チョ・ソンジンは、2015年にワルシャワでの「ショパン国際ピアノ・コンクール」に優勝してから10年、リスト、ブラームス、ドビュッシーを含むドイツ・グラモフォンへの録音で、若くしてスターダムへと上り詰めた。

 ピアノのチョ・ソンジン(1994年生まれ)は、韓国、ソウル出身。2008年「青少年のためのショパン国際ピアノ・コンクール(モスクワ)」第1位、2009年第7回「浜松国際ピアノコンクール」最年少(15歳)にして優勝。2011年「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門第3位。2015年第17回「ショパン国際ピアノコンクール」優勝。同コンクールでの優勝は、アジア人としては、ベトナムのダン・タイ・ソン(1980年)と中国のユンディ・リ(2000年)に続き3人目の快挙。
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2025-03-28 09:42:12 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~秋山和慶 ”指揮者生活60周年記念” ブルックナー:交響曲 第4番「ロマンティック」(ライヴ録音盤)~ 



ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「 ロマンティック」(1878/80年稿 ノヴァーク版)

指揮:秋山和慶

管弦楽:東京交響楽団

録音:2024年9月21日、東京・サントリーホール(ライヴ録音)

CD:オクタヴィア・レコード OVCL-00866

 戦後日本のクラシック並びにオーケストラ界の発展に大きく貢献した巨匠、秋山和慶(1941年―2025年)。1964年東京交響楽団を指揮してデビュー、以来同楽団の音楽監督・常任指揮者として40年間、そして最後は同楽団の桂冠指揮者を務めた。このCDは、”秋山和慶指揮者生活60周年記念”東京交響楽団第724回定期演奏会のライヴ録音盤。

 指揮の秋山和慶(1941年―2025年)は、東京都出身。桐朋学園大学音楽学部で学ぶ。1964年東京交響楽団を指揮してデビュー。バンクーバー交響楽団音楽監督(桂冠指揮者)、アメリカ交響楽団音楽監督、シラキューズ交響楽団音楽監督(名誉指揮者)を歴任。日本では、東京交響楽団音楽監督・常任指揮者(桂冠指揮者)、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、札幌交響楽団ミュージック・アドバイザー・首席指揮者を歴任。さらに、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者(終身名誉指揮者)、九州交響楽団桂冠指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団芸術監督・首席指揮者を歴任。 第6回「サントリー音楽賞」(1974年)、「モービル音楽賞」(1996年東京交響楽団と受賞)、「紫綬褒章」(2001年11月)、「旭日小綬章」(2011年6月)、「文化功労者」(2014年)などを受賞(受章)。
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2025-03-21 10:01:04 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~前橋汀子のベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(第1番~第10番)~



<DISK1>

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 作品12-1
        ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 作品12-2
        ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 作品12-3

<DISK2>

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 作品23
        ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 作品24「春」

<DISK3>

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 作品30-1
        ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 作品30-2
        ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 作品30-3

<DISK4>

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 作品47「クロイツェル」
        ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 作品96

ヴァイオリン:前橋汀子

ピアノ:ヴァハン・マルディロシアン

録音:2023年6月14日〜16日、7月3日〜6日、2024年1月9日〜11日、23日〜27日、岐阜、クララザール じゅうろく音楽堂

CD:ソニーミュージック SICC19081~4(4枚組)

 このCDアルバムは、2022年に演奏家活動60周年、2023年には傘寿を迎えたヴァイオリニスト、前橋汀子がついに世に問う、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。前橋はピアニストのクリストフ・エッシェンバッハと共演してベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの中でももっとも人気の高い「春(第5番)」と「クロイツェル(第9番)」を録音し、1993年にリリースしたが、その後ベートーヴェンのソナタを録音で取り上げることはなく、実に30年以上を経ての全曲録音となる。今回のパートナーはピアニストであり、また指揮者としても活躍するアルメニア出身のヴァハン・マルディロシアン。

 ヴァイオリンの前橋汀子(1943年生まれ)は、17歳でレニングラード音楽院に留学の後、米国のジュリアード音楽院に留学。その後渡欧して、スイスのモントルーにおいてヨゼフ・シゲティ(1892年―1973年)とナタン・ミルシテイン(1904年―1992年)に師事。シゲティ他界後もモントルーに暮らす。その後、ストコフスキーの指揮によりカーネギー・ホールで米国デビューを果すなど、世界的に活躍。2004年「日本芸術院賞」受賞、2007年第37回「エクソンモービル音楽賞」受賞、2011年「紫綬褒章」受章。2017年「旭日小綬章」受章。2017年、演奏活動55年を期に初の自叙伝「私のヴァイオリン」(早川書房)を上梓。大阪音楽大学教授。

 ピアノのヴァハン・マルディロシアンは、1975年アルメニアのエレヴァン生まれ。パリ音楽院に入学しジャック・ルヴィエに学ぶ。ピアノと室内楽で優秀な成績を修めて首席で卒業し、各国でのリサイタル活動を行う。室内楽での出演も多く、イヴリー・ギトリス、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ルノー&ゴルティエのカプソン兄弟、ハンナ・チャン等世界的に活躍する演奏家と共演を重ねてきた。特にギトリスには「最高のパートナー」と認められて世界各国のリサイタルで共演を行っている。指揮者としても活動し、現在、ベルギーのワロニー王立室内管弦楽団の音楽監督と中国の香港市室内管弦楽団の首席指揮者を務めている。

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◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2025-03-14 10:02:45 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~カティア・ブニアティシヴィリのモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&第23番&ピアノ・ソナタ K.545~



モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
       ピアノ協奏曲第23番
       ピアノ・ソナタ K.545

ピアノ・指揮:カティア・ブニアティシヴィリ

管弦楽:アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

CD:ソニーミュージック SICC-30904

 ジョージア出身のピアニスト、カティア・ブニアティシヴィリ。美しくもダイナミズムあふれるパフォーマンスで人気が高いカティアの4年ぶりとなるCDアルバムが登場。前作「ラビリンス」(2020年)から4年。待たれていたカティアの8作目にあたるニュー・アルバムは、待望のモーツァルト・アルバム。

 ピアノのカティア・ブニアティシヴィリ(1987年生れ)は、ジョージア出身。現在、フランス・パリ在住。トビリシ州立音楽院、ウィーン国立音楽大学で学ぶ。2008年、カーネギー・ホールでデビュー。2008年第12回「アーサー・ルービンシュタイン国際ピアノマスターコンクール」第3位、2010年「ボレッティ・ブイトーニ財団賞」受賞。BBCシリーズの新世代アーティストに加わる。2012年「エコー・クラシック賞」最優秀新人賞を受賞。初来日は2010年。
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◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2025-03-11 09:38:13 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~潮田益子と森 正指揮日本フィルハーモニー交響楽団の共演盤~



チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲
バルトーク: ヴァイオリン協奏曲第2番

ヴァイオリン:潮田益子

指揮:森 正

管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

CD:COLUMBIA X TOWER RECORDS(The Valued Collection Platinum)TWSA1180(2024年マスタリング)

 このCDは、ヴァイオリン:潮田益子、指揮:森 正という、戦後の日本のクラシック音楽界の至宝ともいうべき二人が共演した貴重な録音。

 ヴァイオリンの潮田益子(1942年―2013年)は、満洲出身。15歳で日本音楽コンクールヴァイオリンの部第1位及び特賞受賞。桐朋学園高校卒業後、旧ソ連政府に招待され、レニングラード音楽院に3年間留学。留学中の1963年、「エリザベート王妃国際音楽コンクール」第5位入賞。1964年よりヨーゼフ・シゲティに師事。1965年に欧米デビュー。1966年第3回「チャイコフスキー国際コンクール」第2位。水戸室内管弦楽団の主要メンバーとして活躍し、サイトウ・キネン・フェスティバル松本にもたびたび出演。ボストンのニューイングランド音楽院教授を務め、ソリストとしても国際的に活躍した。

 指揮の森 正(1921年―1987年)は、大阪市出身。東京音楽学校(現・東京芸術大学)器楽科に入学。1942年、同校卒業し、フルート奏者として正式にデビュー。1943年、東京放送管弦楽団に入団。戦後は、1948年頃、東京フィルハーモニー交響楽団を指揮して指揮者としてデビューを果たす。1952年東京交響楽団の常任指揮者に就任。さらに京都市交響楽団常任指揮者(1962年~1966年)、東京都交響楽団常任指揮者(1967年~1972年)を歴任。1979年、NHK交響楽団正指揮者に就任。1980年第31回「NHK放送文化賞」受賞。1984年「紫綬褒章」受章。
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