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★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇コンサート情報

2008-12-29 10:13:44 | コンサート情報

 

                       <コンサート情報>


ベートーベン:弦楽四重奏曲(8曲)演奏会

弦楽四重奏:クァルテット・エクセルシオ(西野ゆか/山田百子/吉田有紀子/大友
                                            肇)  
        
                  古典四重奏団(川原千真/花崎淳生/三輪真樹/田崎端博)
        

                  ルートヴィヒ弦楽四重奏団(小森谷巧/長原孝太/鈴木康浩/山本
                                                      祐ノ介) 

アドバイザー:岩淵龍太郎

会場:東京文化会館小ホール

日時:08年12月31日(水) 午後2時(終演午後9時予定)

コンサートマネジメント:ミリオンコンサート協会

 これは06年、07年に続き今年で第3回を迎えるベートーベン弦楽四重奏曲のジルベスターコンサート。3回分のコンサート以上の内容と時間にもかかわらず、これまでほぼ満席の状態という。ベートーベンの弦楽四重奏曲17曲は我々聴くものの心を湧き立たせ、精神を高めてくれる。「ベートーベンの弦楽四重奏曲を多数まとめて聴くことは、この日を除いて考えられない」(小尾旭氏)ということから大晦日の開催となったもの。

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2008-12-26 09:13:43 | コンサート情報

 

                       <コンサート情報>


リスト:交響詩「前奏曲」
ベートーベン:交響曲第9番「合唱付き」

指揮:カレン・ドゥルガリアン
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団

合唱指揮:松下 耕
合唱:耕友会

会場:東京オペラシティ コンサートホール

日時:08年12月30日(火) 午後2時

主催:光藍社

 レニングラード国立歌劇場管弦楽団は、サンクト・ペテルブルグ(旧レニングラード)で170年の歴史を誇る名門オーケストラ。指揮のカレン・ドゥルガリアンは、1995年アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団副指揮者、01年アルメニア国立歌劇場首席指揮者に就任。02年にはアルメニア国立放送交響楽団の常任指揮者となる。合唱指揮の松下耕は、国立音楽大学作曲学科を首席卒業。1995年ハンガリー・コダーイ研究所合唱指揮マスターコース終了。現在、多くの合唱団を指導し、海外演奏旅行も多く、合唱作品の作曲も手掛ける。国立音楽大学講師。耕友会は、松下耕氏が音楽監督・常任指揮者を務める10の合唱団からなるグループ。

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◇クラシック音楽◇ルプー&ペライアの2台および4手のためのピアノ曲集

2008-12-25 14:56:29 | 器楽曲(ピアノ)

モーツアルト:2台のためのソナタニ長調
シューベルト:4手のための「幻想曲」

ピアノ:ラドゥ・ルプーマレイ・ペライア

CD:CBS SONY 32D 627

 このCDには、ルプーとペライアという、繊細で叙情見溢れるピアノ演奏では右に出るものがいない、と評価されている二人の名手による2台および4手(連弾)のピアノ曲が収められている。同質の2人のピアニストの協演だけに、その流麗な音づくりには思わずため息が出るほど素晴らしい。ルプーはかつて英誌に「千人に一人のリリシスト」と評価されたそうだが、このCDでもペライアの演奏と相まって正にリリシズムの極みといった感じがする。2台および4手のためのピアノ曲は、往々にして2人のピアニストのテクニックの競争のような演奏内容になりがちで、聴き終わった後、ピアノの打鍵の強さだけが印象に残ることが多い。これに対してこの2人の演奏はあたかも1人で演奏しているかのごとく息が合い、もつれ合って優美な演奏を展開する。

 録音記録によると1984年6月となっているので今から20年以上前ということになる。ルプーは当時のスターピアニストであった。ルーマニア出身のピアニストとしてはディヌ・リパッティ以来の国際的名声を得たピアニストとして名高い。ヴァン・クライバーン、ジョルジュ・エネスコそしてリーズの各国際コンクールに優勝している。一方、ペライアはニューヨーク生まれのスペイン系ユダヤ人。英国のリーズ国際コンクールではアメリカ人として初めて優勝した経験を持つ。米国とルーマニアという国籍の違いはあるが、同年代であるし、叙情的なピアノ演奏では同質な面を持っており、この2人の協演のCDは、もうこれ以上の演奏は現れまいと思えるほどの出来で、名コンビといってよかろう。

 モーツアルトの2台のためのソナタニ長調は、聴く機会は比較的多いが、シューベルトの連弾「幻想曲」は聴く機会が少ない。しかし、その内容は実に魅力に満ちたメロディーで彩られた名曲である。哀愁を含んだ曲の出だしから聴くもののハートをがっちりと掴んで離さない。これはシューベルトの死の年に書かれたもので、カロリーネという女性に献呈されている。死の年に書かれたにもかかわらず、何かあまい思いをかきたてられる曲となっているのは、彼女への愛情の発露なのではと思われる。ルプーとペライアは、この叙情味溢れた曲の持つ特質を余すところなく引き出しており、聴き終わった満足感はこの上ない。(蔵 志津久)

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2008-12-24 12:12:50 | コンサート情報

 

                        <コンサート情報>

ムソログスキー:組曲「展覧会の絵」
クライスラー/ラフマニノフ:愛の喜び、愛の悲しみ
リスト:ラ・カンパネラ/ハンガリー狂詩曲第2番
ショパン:夜想曲第20番遺作/英雄ポロネーズ

ピアノ:ウラジミル・ミシュク

会場:東京オペラシティコンサートホール

日時:08年12月27日(土) 午後2時

主催:光藍社

 ピアノのウラジミル・ミシュクは、サンクトペテルブルグ生まれ。サンクトペテルブルグ音楽学校から、レニングラード音楽院に進み、在学中に「全ロシアピアノコンクール」で優勝および音楽家協会賞を受賞。1990年、第9回チャイコフスキー国際コンクールで第2位に入賞し、国際的に注目を浴びる。現在、世界各国でコンサートツアーを行っている。10年以上前から来日し、全国各地でコンサート活動を展開、今冬で日本でのコンサートが300回(!)を突破する。

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2008-12-22 14:09:07 | コンサート情報

 

                         <コンサート情報>


X'maro 2008 by 篠崎“まろ”史紀 2008

第1部 ガーシュイン:
 ラプソディ・イン・ブルー
 プレリュード
 オペラ「ボギーとベス」より

第2部 ガーシュイン:
 ス・ワンダフル/サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー/バット・ナット・フォー・ミー他
    コールポーター: 
 ナイト・アンド・デイ/ソー・イン・ラブ/ビギン・ザ・ビギン
    ヘンリーマンシーニ:
 ムーン・リヴァー
    ポンセ:
 エストレリータ
    他

バイオリン:篠崎史紀
電子オルガン&ピアノ:山口綾規
ソプラノ:鵜木絵里

会場:王子ホール(東京・銀座)

日時:08年12月25(木) 午後7時

主催:王子ホール

 バイオリンの篠崎史紀はNHK交響楽団のコンサートマスターで愛称は“まろ”。15歳のときに毎日学生コンクール全国1位。高校卒業と同時に8年間に及ぶウィーン留学へ。ウィーン市立音楽院に入学。翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デヴュー。88年帰国後、97年、34歳でNHK交響楽団のコンサートマスターに就任し現在に至る。電子オルガン&ピアノの山口綾規はクラシックからジャズ、ポピュラーまで、ジャンルの垣根を越えた多彩なレパートリーには定評がある。ソプラノの鵜木絵里は、
二期会オペラスタジオ終了時に優秀賞受賞。イタリア政府給費生としてミラノ市立音楽学校に留学。イタリアオルヴィエート国際コンクール2位入賞。オペラ・アリアのみならず、ミュージカル、ジャズの歌唱には定評がある。

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2008-12-19 20:32:04 | コンサート情報

 

                        <コンサート情報>


ミヒャエル・ハイドン:クリスマスのパストレッロ

ベートーベン:交響曲第9番「合唱付き」

指揮:広上淳一

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

ソプラノ:釜洞祐子
アルト:重松みか
テノール:市原多朗
バリトン:河野克典
合唱指揮:栗山文昭
合唱:栗友会合唱団

会場:すみだトリフォニーホール(東京)

日時:08年12月23日(火/祝) 午後3時

主催:新日本フィルハーモニー交響楽団

 指揮の広上淳一は1979年東京音楽大学入学。1982年第17回民音指揮コンクール(現東京国際指揮者コンクール)入選、日本指揮者協会奨励賞を受賞。1983年名古屋フィルハーモニー交響楽団アシスタント・コンダクター就任。1984年第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクールで優勝を果たす。1985年NHK交響楽団を指揮して日本デヴュー。06年6月にコロンバス交響楽団第7代音楽監督に就任(08年11月離任)。08年4月から京都市交響楽団の常任指揮者に就任。若い頃はダイナミックな指揮ぶりで評判を集めたが、近年はバランスの取れた端正な音楽づくりが好評を得る。

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◇クラシック音楽◇ストコフスキーのクリスマス・バロック・コンサート

2008-12-18 10:28:41 | 古楽

コレルリ:合奏協奏曲ト短調「クリスマス協奏曲」
バッハ:「羊飼いのクリスマス音楽」(クリスマス・オラトリオより)
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲ニ短調
バッハ:「主よ、人の望みの喜びよ」(カンタータ第147番より)
バッハ:「羊は安らかに草を喰み」(カンタータ第208番より)

指揮:レオポルド・ストコフスキー

管弦楽:レオポルド・ストコフスキーの管弦楽団

ハープシコード:イーゴル・キプニス

CD:VANGUARD(キング・レコード) K30Y 1025

 ストコフスキーほどいい意味でショーマンシップに長けた指揮者もいなかった。その作り出すオーケストラの響きは、どの指揮者とも似ていないストコフスキー独特の音楽を形成する。少しも威厳ぶるところはなく、かといって聴衆に媚びることもない。とにかく颯爽としていて、音楽の求道者だという側面が浮かび上がってくるのだ。ある意味でカラヤンに似ているともいえようが、カラヤンはどちらかというと、クラシック音楽の本流を歩んでいるという側面を強調するきらいがあった。アメリカでオーケストラを指揮することによって世界的に注目されたストコフスキーは、やはりカラヤンとはまた違う雰囲気を漂わす。

 レオポルド・ストコフスキーは、1882年4月にポーランド人の父親とアイルランド人の母親ののもと、ロンドンで生まれた。オックスフォード大学のクィーンズ・カレッジを卒業後、ロンドン王立音楽学校で作曲とオルガン、指揮法を学ぶ。1903年にロンドンの聖ジェームス協会のオルガニストとなり、さらに1905年にはニューヨークの聖バーソロニュー協会のオルガニストに迎えられている。1909年、シンシナティ交響楽団の再建に際し、指揮者、音楽監督に就任。さらに、1912年-1936年、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督として、その名を世界に轟かせたのである。

 このCDにはクリスマスの音楽が収められた、いかにもストコフスキーらしい颯爽としたバロック音楽が奏でられていて、聴いて楽しい仕上がりとなっている。音楽評論家の志鳥栄八郎氏はこのCDのライナーノートの冒頭で次のようなストコフスキーとの出会いの印象を書いている。「わたしが彼と握手を交わしたときの第一印象は、『これは怪物だ!!』と思ったことだ。つまり、良く言えば、音楽家という領域をはるかに超越した、まったく手の届かないところにある超人的怪物という感じを受けたのである」。大物は言葉には表現できない何かオーラのようなものを発するが、志鳥氏もストコフスキーにオーラを感じたのではなかろうか。(蔵 志津久)

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2008-12-17 21:17:38 | コンサート情報

 

                       <コンサート情報>


バッハ:ゴルトベルク変奏曲

チェンバロ:小林道夫

会場:津田ホール(東京)

日時:08年12月24日(水) 午後7時

コンサートマネージメント:ミリオンコンサート協会

 チェンバロの小林道夫は、1955年東京藝術大学卒業。1965年デトモルト音楽大学へ留学。帰国後はチェンバロとピアノの独奏、伴奏に加えバロック音楽、アンサンブル、指揮、合唱と幅広い活動を続ける。1972年ザルツブルク国際財団モーツァルテウム記念メダルを授与される。1998年より東京芸術大学客員教授、2000年より大阪芸術大学客員教授、08年より大分県立芸術文化短期大学客員教授をそれぞれ務める。バロック音楽への造詣が深く、特にバッハのスペシャリストとして知られる。

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◇クラシック音楽◇モニク・アースのドビュッシー:ピアノ名曲集

2008-12-16 10:22:44 | 器楽曲(ピアノ)

ドビュッシー:ピアノ名曲集(月の光/アラベスク/月の光がふりそそぐテラス/沈め
        る寺/雨の庭/雪が踊っている/亜麻色の髪の乙女/パスピエ/グ 
        ラナダの夕べ/ゴリウォーグのケークウォーク/夢/夜想曲)

ピアノ:モニク・アース

CD:RVC R32E-3019

 ドビュッシーの音楽は印象派の絵画を思わせる。フランス音楽自体が理詰めというより、感覚の発露といおうか、情緒が中心に展開されるところがある。それに対してドイツ音楽は哲学的で論理的だ。日本人がクラシック音楽というと、何か難しい顔をして聴いている姿を想像しがちであるが、これはドイツ音楽の影響が色濃いからだけのことである。イタリア音楽は開放的で明るい。あまり明るすぎて“テノール馬鹿”(失礼)という言葉も生まれてしまうほどだ。フランス音楽はイタリア音楽ほど開放的ではないが、繊細で洗練された感覚が特徴だ。

 そんなわけでフランス音楽は、本質的には日本人の感覚に近いはずだ。和歌とか俳句の文化を持つわが国の文化も、論理的なものより情緒的なものが優先される。ところが、音楽の嗜好では多くの日本人はフランス音楽よりもドイツ音楽を好む。これは何なのか。自分にないものに憧れを持つためなのであろうか。私には永遠の謎である。

 今回のCDはフランス音楽に馴染みのない人でも一回聴くと絶対にフランス音楽が大好きになるという1枚である。ピアノのモニク・アース(時々ウエルナー・ハースと混同される)は、実に日本人に分かりやすいドビュッシーを演奏してくれている。日本人が思い描くドビュッシーの音楽をそのままピアノ演奏しているのだ。だから何か懐かしくて、ドビュッシーが日本の歌のように聴こえる。印象派の絵画を見て、美味しいコーヒーを飲みながら、モニク・アースの弾くドビュッシーを聴く時は、正に至福のときそのものである。(蔵 志津久)

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2008-12-15 10:02:48 | コンサート情報

 

                       <コンサート情報>


バッハ:幻想曲とフーガ
    半音階的幻想曲とフーガ
シューマン:クライスれリアーナ
シューベルト:ソナタイ長調D.959

ピアノ:小林律子

会場:東京オペラシティ

日時:08年12月16日(火) 午後7時

問い合わせ:日本アーティスト

 ピアノの小林律子は東京芸術大学を経て同大学院を終了。同大学在学中より著名な演奏家との共演、演奏会を行い、NHK-FM放送にも出演。1994年-2005年に東京でリサイタルを開催し好評を博す。現在、東邦音楽大学講師。

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