★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

●クラシック音楽●新譜CD情報

2024-04-12 09:39:35 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~尾高忠明指揮大阪フィルのブルックナー:交響曲 第7番<ライヴ録音盤>~



ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調 <ハース版>

指揮:尾高忠明

管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

収録:2023年1月24日 サントリーホール <ライヴ録音>

CD:フォンテック FOCD9895

 このCDは、尾高忠明指揮大阪フィルによるブルックナーCDの第5弾。両者は、2018年以来、ブルックナー演奏に邁進しているが、これは、2023年1月24日、第55回「大阪フィル東京定期公演」で演奏されたブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調〈ハース版〉のライヴ録音盤。

 指揮の尾高忠明(1947年生まれ)は、神奈川県鎌倉市出身。桐朋学園大学で斎藤秀雄に指揮を師事。NHK交響楽団指揮研究員を経て、ウィーン国立音楽大学に留学し、ハンス・スワロフスキーに師事。指揮だけではなく柔和なトークでお茶の間に親しまれ、クラシック音楽啓蒙にも尽力した。1987年にBBCウェールズ交響楽団首席指揮者(現桂冠指揮者)に就任。1974年から長年にわたり東京フィルハーモニー交響楽団常任指揮者を務め、現在は桂冠指揮者。1992年からは、読売日本交響楽団常任指揮者を6年間務め、現在は名誉客演指揮者。ウェールズ大学より名誉博士号を、1997年英国エリザベス女王より大英勲章CBEを授与された。さらに1999年には英国エルガー協会より日本人初のエルガー・メダルを授与された。2018年大阪フィルハーモニー交響楽団第3代音楽監督に就任。東京芸術大学音楽学部指揮科名誉教授。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-11 09:37:25 | コンサート情報



<コンサート情報>



~小林愛実 ピアノ・リサイタル~

シューベルト:即興曲集 D935
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K. 397
シューマン:子供の情景 Op.15
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22

会場:東京芸術劇場 コンサートホール

日時:2024年07月10日 (水) 午後7時

ピアノ:小林愛実

 ピアノの小林愛実(1995年生まれ)は、山口県宇部市出身。 2005年「全日本学生音楽コンクール」小学生部門で全国優勝。2009年「アジア太平洋国際ショパンピアノコンクール(韓国)」でJr部門優勝。2011年「ショパン国際コンクールin Asia」コンチェルトで金賞を受賞。第5回「福田靖子賞」受賞。2009年サントリーホールにおいてメジャー・デビュー記念コンサートを開催したが、同ホールソロとしては、日本人最年少記録および女性ピアニスト最年少記録。2011年桐朋女子高等学校音楽科に入学。2013年米国カーティス音楽院に留学。海外では、アメリカ、フランス、ポーランド、ブラジル等で演奏。2011年カーネギー・ホールにおいて、小澤征爾が芸術監督を務めた”日本フェスティヴァル”においてソロ・リサイタルを行う。2012年「ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール」のヤングアーティスト部門で第3位入賞。2015年第17回「ショパン国際ピアノコンクール」ファイナリスト。2021年第18回「ショパン国際ピアノコンクール」第位。2022年第31回「出光音楽賞」受賞。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-10 10:27:15 | コンサート情報



<コンサート情報>



~ティボー・ガルシア ギター・リサイタル~

バリオス:マズルカ・アパッショナータ、マシーシ
郷愁のショーロ、 森に夢見る、 蜜蜂、大聖堂
ジュリアーニ:大序曲 op.61
パガニーニ:ロマンス(グランド・ソナタ イ長調 op.39より)
カプリス第24番(24のカプリス op.1より / ジョン・ウィリアムス編)
アサド:別れ(映画『夏の庭』より)
ブローウェル:黒いデカメロン

ギター:ティボー・ガルシア

会場:滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 小ホール

日時:2024年6月2日(日) 午後2時

 16歳から21歳まで受けた6つの国際ギター・コンクール全てで優勝するなど、彗星のごとく現れた早熟の天才ギタリスト、ティボー・ガルシア。約300席の小ホールで間近に心ゆくまでその音色を堪能できる。

 ギターのティボー・ガルシア(1994年生まれ)は、フランス、トゥールーズ出身。7歳でギターを弾き始める。トゥールーズで学び、ルノー・グラスのクラスで室内音楽の学位と、パウル・フェレのクラスで特待生としてギターの学位を取得。16歳でパリ国立高等音楽・舞踏学校(CNSMDP)に入学し、オリヴィエ・シャサンに師事して優秀な成績で学士号を得た。ジュディカエル・ペロワのプライベート・レッスンも受けている。2016年トゥールーズ・キャピトル国立管との協演でコンチェルト・デビューし、この後BBC響等と協演。2017年、イギリスのBBCニュージェネレーション・アーティストに指名され、2018年10月にロンドンのウィグモアホールにデビュー。室内楽では、エドガー・モロー、ジャン・フレデリック・ヌーブルジェ等と共演、またカウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーとも共演&録音を行う。
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●クラシック音楽●<NHK-FM「ベストオブクラシック」レビュー>~堀米ゆず子、アントニオ・メネセス、田村 響による三重奏の夕べ~

2024-04-09 09:44:13 | NHK‐FM「ベストオブクラシック」レビュー



<NHK-FM「ベストオブクラシック」レビュー>



~堀米ゆず子、アントニオ・メネセス、田村 響による三重奏の夕べ~



メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 作品49
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 作品50 「偉大な芸術家の思い出」
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第2番 ハ短調 作品66から 第2楽章(アンコール)

ヴァイオリン:堀米ゆず子

チェロ:アントニオ・メネセス

ピアノ:田村 響

収録:2023年11月20日、武蔵野市民文化会館 小ホール

放送:2024年02月06日 午後7:30~午後9:10

 今夜のNHK-FM「ベストオブクラシック」は、2023年11月20日、武蔵野市民文化会館で行われた、ヴァイオリンの堀米ゆず子、チェロのアントニオ・メネセス、ピアノの田村 響の3人によるピアノ三重奏の夕べの放送である。


 ヴァイオリンの堀米ゆず子は、東京都出身。5歳からヴァイオリンを久保田良作氏のもとで始め、1975年より江藤俊哉氏に師事。桐朋学園大学音楽学部を卒業後、1980年、日本人として初めて「エリザベート王妃国際コンクール」で優勝。以後ベルギーを本拠としてベルリン・フィル、ロンドン響、シカゴ響、クラウディオ・アバド、小澤征爾、サイモン・ラトルなど世界一流のオーケストラ、指揮者との共演を重ねる。世界中の音楽祭に数多く招かれ、その中にはアメリカのマールボロ音楽祭、クレーメルの主宰するロッケンハウス音楽祭、ルガーノアルゲリッチ音楽祭(スイス)、フランダース音楽祭(ベルギー)などがある。室内楽にも熱心に取り組んでおり、これまでにルドルフ・ゼルキン、アルゲリッチ、ルイサダ、クレーメル、マイスキー、今井信子、メネセス、ナイディックなどと共演。1981年「芸術選奨新人賞」受賞。多くの国際コンクールの審査員にも招かれており、2016年仙台国際音楽コンクールヴァイオリン部門審査員長に就任。現在、ベルギー、ブリュッセルに在住し、ブリュッセル王立音楽院客員教授を務める。著書「モルト・カンタービレ ブリュッセルの森の戸口から」(NTT出版)、「ヴァイオリニストの領分」(春秋社)。

 チェロのアントニオ・メネセス(1957年生れ)は、ブラジル出身。10歳からチェロを始め、14歳でリオデジャネイロの交響楽団に入団し、16歳の時、南米ツアー中のチェロ奏者アントニオ・ヤニグロと出会い、渡独。デュッセルドルフのロベルト・シューマン大学、シュトゥットガルト音楽演劇大学でヤニグロの指導を受ける。 1977年「ミュンヘン国際音楽コンクール」、1982年「チャイコフスキー国際コンクール」で優勝。カザルス音楽祭、ザルツブルク音楽祭、プラハの春音楽祭、モーストリー・モーツァルト、ルツェルン音楽祭などの音楽祭に多数招かれている。2008年に解散した著名なピアノ三重奏団「ボザール・トリオ」のメンバーとしても活躍した。

 ピアノの田村 響(1986年生まれ)は、愛知県安城市出身。愛知県立明和高校音楽科を卒業後、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院にて学ぶ。2002年「ピティナ・ピアノコンペティション全国大会」において史上最年少(15歳)で特級グランプリを受賞。2005年度第16回「出光音楽賞」受賞。2007年「ロン・ティボー国際コンクール」ピアノ部門で優勝し、一躍世界に認められる。2008年「文化庁長官表彰・国際芸術部門」受賞。2008年度(第10回)「ホテルオークラ音楽賞」受賞。2013年大阪音楽大学大学院に入学し、2015年に修士号を得て卒業。2015年度「文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞」を受賞。京都市立芸術大学講師。


 今夜の最初の曲は、メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49 は、1839年9月23日に完成し、この年の秋にライプツィヒで初演された。この時はメンデルスゾーン自身がピアノ、ヴァイオリンは友人のフェルディナンド・ダヴィッドが担当した。メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲は一般的に2曲が知られている。他にメンデルスゾーンが11歳のときの1820年に作曲されたピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラのためのハ短調のピアノ三重奏曲も存在するが、こちらは習作ともいえる作品であるため、作品番号が付けられていない。ピアノ三重奏曲第1番を聴いたシューマンは「ベートーヴェン以来、最も偉大なピアノ三重奏曲」だと評したという。曲は、4つの楽章からなる。

 今夜のメンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49の演奏は、この作品を聴くに相応しいロマン派の薫りが馥郁と漂う演奏に終始して、時間の流れを忘れるほど内容の充実した演奏となった。奏者3人の意気がピタリと合い、やや早めのテンポが結果的に聴きやすいものに仕上がっていた。ロマン派の作品はともすると、情緒に溺れる演奏内容となりがちだが、今夜の演奏のように、テンポをやや早めとすることで、現代の聴衆にも十分アピールできたようだ。今夜のメンバーは、かつての名ピアノ三重奏団「ボザール・トリオ」で活躍したチェロのアントニオ・メネセスの呼びかけで集まったそうであり、それだけに、あたかも常設のピアノ三重奏団のような気の合った演奏内容が特に心地よかった。


 今夜の次の曲は、チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 作品50 「偉大な芸術家の思い出」。この曲は、1881年から1882年にかけて作曲された。旧友ニコライ・ルビンシテインへの追悼音楽であるため、全般的に悲痛で荘重な調子が支配的である。作品に付された献辞にちなんで「偉大な芸術家の思い出」という副題(通称)で知られている。同作品、とりわけ第2楽章は、ピアノに高度な演奏技巧が要求される。50分近い演奏時間にもかかわらず、息を呑むような抒情美や、壮大かつ決然たる終曲によって、今なお人気が高い。表向き2つの楽章で構成されているが、第2楽章の最終変奏が長大なため、その部分が実質的な終楽章の役割を果たしている。

 今夜のチャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 作品50「偉大な芸術家の思い出」の演奏は、比較的ゆったりとしたテンポで、あたかも物語を紡ぎ出すような演奏に終始し、この曲の持つもう一つの側面を覗き見る思いの演奏内容であった。この曲の演奏は、チャイコフスキーの旧友ニコライ・ルビンシテインへの追悼音楽という側面だけ強調され、悲痛な感情がことさら強調されがちだが、今夜の演奏は、この曲が持つ雄大な構成力の表出に力を置き、これがものの見事に成功した演奏と言ってよかろう。第2楽章の変奏曲は、一つ一つの変奏曲の性格が丁寧にくっきりと表現され、なかなか小気味よかった。今後、この3人で常設のピアノ三重奏団が結成されたら、どんなに素晴らしいことか。
<蔵 志津久>
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-08 09:45:48 | コンサート情報



<コンサート情報>



~渡辺貞夫 meets 新日本フィルハーモニー交響楽団~

第1部 渡辺貞夫カルテット
第2部 渡辺貞夫 meets 新日本フィル

渡辺貞夫(アルトサックス)

小野塚晃(ピアノ)
三嶋大輝(ベース)
竹村一哲(ドラム)
養父貴(ギター)
コモブチ キイチロウ(ベース)

編曲・指揮:村田陽一

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

会場:すみだトリフォニーホール

日時:2024年5月1日(水) 午後7時

 ジャズサクソフォーンの渡辺貞夫(1933年生まれ)は、栃木県宇都宮市出身。”ナベサダ”の愛称でジャズ・フュージョンのサックスプレーヤー・フルート奏者として活動。栃木県立宇都宮工業高等学校を卒業後、1951年に上京。銀座のクラブ等で演奏活動を始める。1953年穐吉敏子率いるコージー・カルテットに加入。1956年に穐吉が渡米してからは、渡辺がバンド・リーダーとなる。コージー・カルテット解散後の1958年にはジョージ川口ビッグ4に加入。1961年初リーダーアルバム「渡辺貞夫」を発表。1962年アメリカボストン市のバークリー音楽院に留学。在学中にチコ・ハミルトン、ゲイリー・マクファーランド、ガボール・ザボ等と共演。1965年に帰国後、多くの内外ミュージシャンと共演し、日本のジャズ界で活動。1977年アルバム「渡辺貞夫リサイタル」で「芸術祭大賞」受賞。1995年紫綬褒章受章。1996年米国バークリー音楽大学より名誉音楽博士号授与。2005年旭日小綬章受章。2014年栃木県名誉県民。2015年ブラジル政府より「リオブランコ国家勲章」授与。
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