★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

●クラシック音楽●新譜CD情報

2024-04-26 09:37:14 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~内田光子のドビュッシー:12の練習曲~



ドビュッシー:12の練習曲

        第1巻 第1番:5本の指のための (ツェルニー氏による)
        第1巻 第2番:3度のための
        第1巻 第3番:4度のための
        第1巻 第4番:6度のための
        第1巻 第5番:オクターヴのための
        第1巻 第6番:8本の指のための
        第2巻 第7番:半音階のために
        第2巻 第8番:装飾音のための
        第2巻 第9番:反復音のための
        第2巻 第10番:対比的な響きのために
        第2巻 第11番:組み合わされたアルペジオのために
        第2巻 第12番:和音のために

ピアノ:内田光子

CD:ユニバーサルミュージック UCCS-50362

 1980年代にモーツァルト作品の録音を続けてきた内田光子が、1989年に録音した唯一のドビュッシー・アルバム。ドビュッシーが晩年に書いた「12の練習曲」は、高度なテクニックと優れた音楽性が結びついた作品。

 ピアノの内田光子(1948年生れ)は、静岡県熱海市出身、英国籍。1971年、英国ウィグモア・ホールでの演奏会でロンドン・デビュー。1982年ロンドンのウィグモア・ホールでのモーツァルト「ピアノ・ソナタ連続演奏会」はロンドンの批評家から絶賛を浴び、一躍、楽壇の寵児となる。2009年DBE(大英帝国勲章第2位)を授与されエリザベス女王よりデイムの称号を授かる。2011年第53回「グラミー賞(最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞)」、2015年「モーツァルト生誕259年記念モーツァルト・ゴールデン・メダル」、2015年「高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)」、2017年第59回「グラミー賞(クラシック部門最優秀ソロ・ボーカル・アルバム賞)」を受賞。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-25 09:37:59 | コンサート情報



<コンサート情報>



~葵トリオ ピアノ三重奏の世界 7年プロジェクト 第4回~

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 作品11「街の歌」
フォーレ:ピアノ三重奏曲 ニ短調 作品120
スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 作品15

ピアノ三重奏:葵トリオ
        ピアノ:秋元孝介
        ヴァイオリン:小川響子
        チェロ:伊東裕

会場:サントリーホール ブルーローズ(小ホール)

日時:2024年6月6日(木) 午後7時

 「ミュンヘン国際コンクール」優勝の俊英たちによる「葵トリオ」が、”サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)”において行う演奏会。

 ピアノ三重奏団「葵トリオ」は、ヴァイオリン:小川響子、チェロ:伊東裕、ピアノ:秋元孝介の東京芸術大学の大学院生と卒業生の3人により2016年に結成された。2018年9月にドイツ南部ミュンヘンで行われたドイツ公共放送ARD主催の第67回「ミュンヘン国際音楽コンクール」のピアノとバイオリン、チェロによる三重奏部門で第1位を獲得。同部門で日本からの入賞は初めて。「葵(AOI)」は、3人の名字の頭文字を取り、花言葉の「大望、豊かな実り」に由来する。第28 回「青山音楽賞」バロックザール賞、第29回「日本製鉄音楽賞」フレッシュアーティスト賞を受賞。現在はドイツを拠点に、ミュンヘン音楽大学でD.モメルツに 師事しながら国内外で活動している。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-24 09:43:43 | コンサート情報



<コンサート情報>



~仲道郁代 ピアノ・リサイタル「夢は何処へ」~

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第27番 Op.90
                第13番 Op.27-1
                第14番「月光」Op.27-2
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番「幻想」D894 Op.78

ピアノ:仲道郁代

会場:宗次ホール

日時:2024年5月25日(土) 午後2時

「夢は何処へ」

  幸せを夢見る

  けれどその夢は
  探したい幸せは
  いったい何処にあるのだろう

  問い続け 果てしなく追いかける
  幸せという夢

  ベートーヴェンが
  しっかりとその手につかもうと求めた夢

  シューベルトが
  彼岸の美しさとして捉えた夢

  彼らの夢が
  私たちに見せてくれる場所を
  幸せを探してみたい

 ピアノの仲道郁代は、桐朋学園大学ピアノ科で学ぶ。1982年大学1年在学時の第51回「日本音楽コンクール」ピアノ部門優勝。1985年~1987年文化庁在外研修員としてミュンヘン音楽大学に留学。1986年第42回「ジュネーヴ国際音楽コンクール」第3位(最高位)。1987年「メンデルスゾーン・コンクール」第1位、メンデルスゾーン賞受賞。「エリザベート王妃国際音楽コンクール」入賞。1988年「村松賞」、1993年「モービル音楽奨励賞」、令和3年度文化庁長官表彰ならびに「文化庁芸術祭大賞」受賞。近年はベートーヴェンのピアノソナタ全曲録音のCDをリリースし、コンサートでもソナタと協奏曲を全曲演奏するなど、ベートーヴェンに精力的に取り組んでいる。2018年よりベートーヴェン没後200周年の2027年に向けて「仲道郁代The Road to 2027プロジェクト」をスタートし、春と秋にリサイタルシリーズを展開中。一般社団法人音楽がヒラク未来代表理事、一般財団法人地域創造理事、桐朋学園大学教授、大阪音楽大学特任教授。令和3年度文化庁長官表彰ならびに文化庁芸術祭「大賞」受賞。


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●クラシック音楽●新刊情報

2024-04-23 09:43:50 | 新刊情報



<新刊情報>




書名:大楽必易~わたくしの伊福部昭伝~

著者:片山杜秀

発行:新潮社

 「ゴジラ」で音楽革命を起こした作曲家の生涯を直話で辿る決定版評伝。”ドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ”というテーマ曲で怪獣に生命を与えた伊福部昭。原点はアイヌとの深い交流だった。北海道のアマチュア作曲家がチェレプニン賞第1位となり活躍した戦前・戦中から放射線被曝による雌伏を経て、映画で復活。91年の生涯を世界音楽史の中で捉え直し、なぜ幼児の心すら攫うのか、その秘密を探る。


書名:コンクール文化論~競技としての芸術・表現活動を問う~

編著:宮入恭平、増野亜子、神保夏子、小塩さとみ

発行:青弓社

 私たちは音楽を演奏し、ダンスを踊り、それら表現を見ることで日々の彩りを豊かにし、ときに癒やされ、励まされもしている。本来、優劣をつける必要がないにもかかわらず、人はなぜコンクールの場を設けて、芸術やパフォーマンスで競い合うのか。ショパンコンクールからK-POPのオーディション番組、ダンススポーツ、民謡、伝統音楽、古典芸能、そして学校のコンクール、バレエ教室の発表まで、多種多様なコンクールの事例を紹介して、パフォーミングアーツを競い合うことの多様性と共通点、魅力やダイナミズム、問題点を浮き彫りにする。演者や表現者が認められるべく努力し、審査員が真剣な眼差しを向け、観客が歓声を上げ、称賛を送る――コンクールという場で創造される表現の可能性、そこに生じる演者のキャリアや挫折、そして社会的な意義に多面的に迫るユニークな論考集。


書名:やさしく学ぶ 楽典の森

監修:長野俊樹

編者:中村寛子

イラスト:ごとうまきこ

発行:音楽の友社

 季節ごとに移りかわる森の植物や動物たちのイラストとともに、楽しく音楽の基礎が学べる初心者向けの楽典入門書。音符、休符、拍子といった楽譜の読み方から、音程、音階、コードといった演奏に必要な基礎知識までを平易な言葉やイラスト、譜例で説明。初心者がつまずきやすいポイントもしっかりフォローしている。また、章ごとに設けた「練習問題」で、知識が得られたかどうかを確認しながら進めることができる構成なので、独学者にもおすすめ。対象は、子ども向けでは簡単すぎるけど、大人の演奏経験者向けの本では難しい…というジュニア~大人・シニアの初心者。歌の伴奏などが必要となる保育士養成学校と同レベルの知識習得を目指す。カラー64ページ、2色32ページ。


書名:ピアノトリオ~モダンジャズへの入り口~

著者:マイク・モラスキー

発行:岩波書店(岩波新書)

 日本のジャズレコードやライブの多くを占めるピアノトリオ。バンドのリズムセクションが独立して成立した比較的新しい演奏編成とはいえ、モダンジャズの入り口でもある。その歴史を繙き、パウエルからエヴァンス、チック・コリア、ジャレットなど様々なピアノトリオのアルバムを取り上げ、具体的な魅力、聴き方を語る。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-22 09:52:13 | コンサート情報



<コンサートホール>



~ヤニック・ネゼ゠セガン指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団 13年ぶりの来日公演~

ワーグナー:オペラ『さまよえるオランダ人』序曲
ドビュッシー(ラインスドルフ編):オペラ『ペレアスとメリザンド』組曲
バルトーク:オペラ『青ひげ公の城』(演奏会形式・日本語字幕付き)

メゾソプラノ:エリーナ・ガランチャ
バスバリトン:クリスチャン・ヴァン・ホーン

指揮:ヤニック・ネゼ゠セガン

管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団(METオーケストラ)

会場:サントリーホール

日時:2024年6月25日(火) 午後7時

 世界最高峰の歌劇場の一つ、ニューヨークにあるメトロポリタン歌劇場(MET)の舞台を支えるメトロポリタン歌劇場管弦楽団(METオーケストラ)の13年ぶりの来日公演。

 指揮のヤニック・ネゼ=セガン(1975年生まれ)はカナダ出身。ケベック音楽院モントリオール校とプリンストンのウェストミンスター・クワイヤー・カレッジで学ぶ。19歳でモントリオール・ポリフォニー合唱団の監督に就任。モントリオール・オペラの合唱指揮者も務めた。グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団首席指揮者並びに芸術監督、カーティス音楽院メンター・コンダクター、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を歴任。2012年フィラデルフィア管弦楽団音楽監督、2018年メトロポリタン歌劇場音楽監督に就任し、現在に至る。

【メトロポリタン歌劇場管弦楽団(METオーケストラ) 来日公演】

6月22日、23日 兵庫県立芸術文化センター
6月25日、26日、27日 サントリーホール
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2024-04-19 10:24:38 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストのララヴェル:歌劇「こどもと魔法」(ライヴ録音)~



独唱:イザベル・レナード(メッゾ・ソプラノ:こども)
   ポール・ガイ(バス・バリトン:肘掛椅子、木)
   イヴォンヌ・ネフ(メッゾ・ソプラノ:母親、中国茶碗、とんぼ)
   アナ・クリスティ(ソプラノ:火、お姫様、うぐいす)
   マリー・ルノルマン(メッゾ・ソプラノ:雌猫、りす)
   エリオット・マドア(バリトン:大時計、雄猫)
   ジャン=ポール・フーシェクール(テノール:小さな老人、雨蛙、ティーポット)
   藤谷佳奈枝(ソプラノ:安楽椅子、こうもり)

合唱:SKF松本合唱団(合唱指揮:ピエール・ヴァレー、中村雅夫)
   SKF松本児童合唱団(合唱指揮:佐原玲子)

指揮:小澤征爾

管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ

録音:2013年8月、松本(ライヴ録音)

CD:ユニバーサルミュージック UCCS-50377

 ラヴェルの歌劇「こどもと魔法」は、子供が主人公のファンタジー。2013年に松本でライヴ収録されたこのアルバムは、2016年の第58回「グラミー賞」において”ベスト・オペラ・レコーディング賞”を受賞した。

 メゾソプラノのイザベル・レナード(1982年生まれ)は、アメリカ、ニューヨーク出身で、ニューヨークを拠点に活動するオペラ歌手。ジュリアード音楽院で音楽学士号と音楽修士号を取得。ニューヨークでは、リンカーン・センター室内楽協会やジュリアード・オペラセンターと共演している。2007年2月に『レオとジュリエット』のステファノでプロのオペラ舞台にデビュー。2007年9月、同役でメトロポリタンオペラにデビュー、2008年、ケルビーノ役でサンタフェオペラにデビュー。2014年にトマス・アデス『テンペスト』、2016年にモーリス・ラヴェル『ランファンとソリティエージュ』で2つのグラミー賞のオペラ録音賞を獲得。2021年にはマイケル・ティルソン・トーマス指揮の『アンネの日記から&リルケの瞑想曲』でグラミー賞の最優秀クラシック・コンペンディウム賞を受賞。

 指揮の小澤征爾(1935年―2024年)は、満洲国奉天市(中国瀋陽市)に生まれる。齋藤秀雄の指揮教室に入門。桐朋学園短期大学(現在の桐朋学園大学音楽学部)を卒業後、1959年貨物船で単身渡仏。1959年パリ滞在中に第9回「ブザンソン国際指揮者コンクール」第1位となったほか「カラヤン指揮者コンクール」第1位となり、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンに師事。1960年「クーセヴィツキー賞」を受賞。指揮者のシャルル・ミュンシュ、レナード・バーンスタインに師事。1961年ニューヨーク・フィルハーモニック副指揮者に就任。1970年タングルウッド音楽祭の音楽監督に就任。同年サンフランシスコ交響楽団の音楽監督に就任。1973年にはボストン交響楽団の音楽監督に就任したが、以後30年近くにわたり同楽団の音楽監督を務めた。2002年日本人指揮者として初めて「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」を指揮。同年ウィーン国立歌劇場音楽監督に就任。2008年文化勲章を受章。2010年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団により、名誉団員の称号を贈呈される。2015年「ケネディ・センター名誉賞」を日本人として初の受賞。2016年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団により、名誉団員の称号を贈呈される。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-18 09:40:15 | コンサート情報



<コンサート情報>



~”サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン” ウェールズ弦楽四重奏団 ベートーヴェン・サイクル Ⅰ~

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番 ト長調 作品18-2
        弦楽四重奏曲第5番 イ長調 作品18-5
        弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 作品127

弦楽四重奏:ウェールズ弦楽四重奏団

       ヴァイオリン:﨑谷直人/三原久遠
       ヴィオラ:横溝耕一
       チェロ:富岡廉太郎

会場:サントリーホール ブルーローズ(小ホール)

日時:2024年6月8日(土)  午後6時
  
 ウェールズ弦楽四重奏団は、2006年に桐朋学園大学の学生、崎谷直人、三原久遠、横溝耕一、富岡廉太郎の4名で結成。2008年「ミュンヘン国際音楽コンクール」第3位に入賞し、東京クヮルテット以来38年ぶりの入賞を果たす。2010年よりバーゼルに留学し、以後、ヨーロッパ各地で演奏活動を展開。同年、青山音楽賞受賞。2011年「バーゼル・オーケストラ協会(BOG)コンクール」においてエクゼコー賞受賞、第7回「大阪国際室内楽コンクール」第3位。2013年からは、拠点を日本に置く。2016年には結成10周年を迎え、神奈川フィルとの共演でコンチェルト・デビューを果たす。2017年よりベートーヴェン全曲演奏シリーズを開始し、現在、フォンテックにおいて、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲録音が進行中。

【ウェールズ弦楽四重奏団 ベートーヴェン・サイクル スケジュール】

2024年6月9日(日) 17:00開演
ウェールズ弦楽四重奏団
ベートーヴェン・サイクル Ⅱ

2024年6月11日(火) 19:00開演
ウェールズ弦楽四重奏団
ベートーヴェン・サイクル Ⅲ

2024年6月12日(水) 19:00開演
ウェールズ弦楽四重奏団
ベートーヴェン・サイクル Ⅳ

2024年6月13日(木) 19:00開演
ウェールズ弦楽四重奏団
ベートーヴェン・サイクル Ⅴ

2024年6月15日(土) 18:00開演
ウェールズ弦楽四重奏団
ベートーヴェン・サイクル Ⅵ
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-17 09:54:07 | コンサート情報



<コンサート情報>



~”宮崎国際音楽祭” ミッシャ・マイスキーと広上淳一指揮宮崎国際音楽祭管弦楽団の共演~

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68

チェロ:ミッシャ・マイスキー

指揮:広上淳一

管弦楽:宮崎国際音楽祭管弦楽団

会場:宮崎市民文化ホール 大ホール

日時:2024年5月19日(日) 午後3時

 マイスキー×広上淳一指揮宮崎国際音楽祭管弦楽団の「新世界の協奏曲、そして至高の交響曲」。最高のソリスト、指揮者、宮崎国際管弦楽団がここでしか得られない感動を創り出す、”宮崎国際音楽祭”最終日を華やかに飾る至福のオーケストラ・プログラム。

 チェロのミッシャ・マイスキー(1948年生まれ)は、ラトヴィア出身。ロシアで学び、のちにイスラエルに移住。以後、ロンドン、パリ、ベルリン、ウィーン、ニューヨーク、東京をはじめ世界の主要コンサートホールで演奏活動を展開。マイスキーの録音は世界各地で高い評価を得ており、日本の「レコード・アカデミー賞」5回、「エコー・ドイツ・シャルプラッテン賞」3回、パリの「ディスク・グランプリ賞」を受賞。

 指揮の広上淳一(1958年生れ)は、東京都出身。1984年第1回「キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」で優勝。1991年~2000年日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者。1994年度「渡邉暁雄音楽基金音楽賞」受賞。2008年京都市交響楽団常任指揮者就任(2014年より常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)。2015年広上淳一が常任指揮者に就任してからの京都市交響楽団は驚異的な能力の向上を遂げたとして、京都市交響楽団とともに第46回(2014年度)「サントリー音楽賞」を受賞。2016年第36回「NHK交響楽団 有馬賞」受賞。2020年京都コンサートホール館長に就任。2021年日本フィルハーモニー交響楽団のフレンド・オブ・JPO(芸術顧問)に就任。2022年オーケストラ・アンサンブル金沢のアーティスティック・リーダーに就任。
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2024-04-16 09:37:31 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~チェコの巨匠ラファエル・クーベリックのモーツァルト:後期交響曲集~



<DISC 1>

モーツァルト:交響曲 第35番 ニ長調 K. 385「ハフナー」
       交響曲 第36番 ハ長調 K. 425「リンツ」

<DISC 2>

モーツァルト:交響曲 第38番 ニ長調 K. 504「プラハ」
       交響曲 第39番 変ホ長調 K. 543

<DISC 3>

モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K. 550
       交響曲 第41番 ハ長調 K. 551「ジュピター」

指揮:ラファエル・クーベリック

管弦楽:バイエルン放送交響楽団

録音:1980年6月9日(第35番)、1980年10月15日(第36番)、1980年10月16日(第38番)、1980年6月10日(第39番)、1980年10月17日&18日(第40番)、1980年6月8日(第41番)、ミュンヘン、ヘルクレスザール

CD:ソニーミュージック SICC-10460~10462

 このCDは、チェコの巨匠ラファエル・クーベリックが、1978年から1980年にかけての3シーズンにバイエルン放送響とCBSに録音したLP9枚分の演奏を収録。CBSとバイエルン放送局との共同制作により、ヨーロッパ屈指の音響を誇ったミュンヘンのヘルクレスザールにおけるセッションで、ソニーPCM-1600レコーダーによるデジタル・レコーディングによって収録された最初期のデジタル録音。クーベリック生誕110年を記念して2トラック・デジタルソースからの新規DSDリマスター盤。

 指揮のラファエル・クーベリック(1914年―1996年)は、チェコ出身。指揮者として本格的に活動する前には、父の伴奏ピアニストとして各地への演奏旅行に同行した。14歳の時、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの指揮するチャイコフスキーの交響曲第4番、ブルーノ・ワルターの指揮するマーラーの交響曲第1番に感銘を受け、指揮者を志す。プラハ音楽院で学ぶ。同音楽院を卒業すると、同年チェコ・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してデビュー。1936年にチェコ・フィルの常任指揮者、1939年にブルノの国立歌劇場の音楽監督に就任。そして1942年、ヴァーツラフ・ターリヒがナチス政権に反抗して解任された後をうけ、チェコ・フィルの首席指揮者に就任。その後、チェコの共産化に反対したクーベリックは、同年のエディンバラ音楽祭へ参加するために渡英、そのままイギリスへと亡命した。1950年から1953年までシカゴ交響楽団の音楽監督を務める。1955年から58年までコヴェント・ガーデン王立歌劇場の音楽監督を務めた。1961年バイエルン放送交響楽団の首席指揮者に就任し、1979年までその任にあったが、この間同楽団を世界的水準のオーケストラに育てた。1972年から1974年にはメトロポリタン歌劇場の音楽監督を務めた。1973年にはスイス国籍を取得。1989年にチェコで民主化革命が起きたのを契機に、ハヴェル大統領の強い要請で亡命先のイギリスから帰国し、翌1990年の「プラハの春」音楽祭でチェコ・フィルを指揮し、スメタナの『我が祖国』の歴史的演奏を行い復活。チェコ・フィルより終身名誉指揮者の称号を受けた。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-15 09:51:36 | コンサート情報



<コンサート情報>



~アカペラ声楽アンサンブル タリス・スコラーズ 結成50周年記念ワールドツアー 日本公演~

パレストリーナ:ミサ曲集 第9巻《主よ、われ御身に依り頼みたり》 -キリエ
モラレス:天の女王、喜びませ (レジーナ・チェリ)
パレストリーナ:ミサ曲集 第12巻《汝はペテロなり》 -グローリア
フェスタ:あなたは何にもまして美しい
カルパントラ:哀歌
パレストリーナ:ミサ曲集 第2巻《教皇マルチェルスのミサ》 -クレド
アレグリ:ミゼレーレ (神よ、われを憐れみたまえ)
パレストリーナ:ミサ曲《主よ、感謝を捧げます》より-サンクトゥス
ジョスカン・デ・プレ:万物の連なりを超えて
パレストリーナ:ミサ・ブレヴィス、 -アニュス・デイ

指揮:ピーター・フィリップス

アカペラ声楽アンサンブル:タリス・スコラーズ

会場:東京オペラシティ コンサートホール

日時:2024年7月5日(金) 午後7時

 煌めくような輝きを放つ超越したハーモニーで人々を魅了する英国の人気声楽アンサンブルが2019年以来5年ぶりの来日。カトリックの聖地バチカン宮殿システィーナ礼拝堂にて400年前の礼拝で歌われた門外不出の秘曲、アレグリ作曲「ミゼレーレ(神よ、憐れみたまえ)」は空前の演奏と評され、そのハーモニーは古楽ファンのみならず全ての人たちを例外なく感動に導く。

 アカペラ声楽アンサンブル:タリス・スコラーズは、1973年、合唱指揮者で音楽学者のピーター・フィリップスによって結成された。男女混声の10名によるメンバーを中心にルネサンス音楽、ミサ曲やモテットなどの宗教合唱曲をレパートリーに持つ。特にトマス・タリスなどのイギリス、ジョスカン・デ・プレなどのフランドル楽派、パレストリーナやアレグリなどのイタリア、ヴィクトリアなどのスペインのルネサンス期の作曲家の作品を得意とする。これまで、ヨーロッパ、アメリカ、日本など世界的なコンサート活動を行ってきた。録音にも力を入れ、特に、ジョスカン・デ・プレのミサ曲の録音は、1987年グラモフォン誌「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、古楽としてはこの賞に選ばれた唯一の録音となっている。日本にもファンが多く、今回は、2019年以来5年ぶりの来日公演。

 指揮のピーター・フィリップス(1953年生まれ)は、英ハンプシャー州サウサンプトン出身。1972年にオックスフォード大学に奨学生として入学し、ルネサンス音楽を学ぶ。1973年に合唱団“タリス・スコラーズ”を創設し、80年には独自レーベル〈ギメル・レコード〉を設立して数多くのレコーディングを行なう。学者・著述家としても名高く、欧州各国の中世音楽や宗教音楽の研究や普及に寄与して、2005年に仏文化省から芸術文化勲章を受章。英ラトランド州オーカム開催のサマースクールで若手の育成に力を注いでいる。
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