★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

●クラシック音楽●新刊情報

2023-11-14 09:51:09 | 新刊情報



<新刊情報>




書名:音楽の人類史~発展と伝播の8億年の物語~

著者:マイケル・スピッツァー

訳者:竹田 円

発行:原書房

 細胞間の振動からAIの作曲まで、音楽はどのように生まれ、人類の進化と文明に何をもたらしたのか。世界をリードする音楽学者が描き出す壮大な人類史。


書名:ベートーヴェン捏造~名プロデューサーは嘘をつく~

著者:かげはら 史帆

発行:河出書房新社(河出文庫)

 現代に語り継がれるベートーヴェン像は、秘書により捏造されていた!? 「会話帳改竄事件」の真相に迫る、衝撃的な歴史ノンフィクション。「会話帳」とは、聴力を失ったベートーヴェンが周囲の人とコミュニケーションを取るために用いた筆談用ノートのこと。100年以上にもわたり多くの人々を騙し続けた「犯人」の名は、アントン・フェリックス・シンドラー。音楽家でもあり、誰よりもベートーヴェンの近くで忠誠を誓い、尽くした人物である。なぜ、何のために彼は改竄に手を染めたのか?音楽史上最大のスキャンダルの「犯人」シンドラーの目を通して、19世紀の音楽業界を辿る。音楽ファンもミステリーファンも絶賛した名作がついに文庫化。


書名:「ピアノを弾く少女」の誕生~ジェンダーと近代日本の音楽文化史~

著者:玉川裕子

発行:青土社

 なぜ少女たちはピアノを習うのか。日本に西洋音楽がもたらされ普及していくなかで、ほかの楽器に比べて一般の家庭に積極的に受け入れられていったピアノ。その習い手は、多くの場合には妻、そして娘であった。なぜほかの楽器ではなく、ピアノなのか。なぜその習い手は女性なのか。ピアノが普及していく黎明期の日本社会を丹念に追い、その背景に迫る渾身の書。【目次】 序 章 近代日本のピアノと女性 第 I 部 「ピアノを弾く女性」という記号――イメージの生成 第1章 「ピアノを弾く女性」――少女たちが夢見たもの 第2章 琴から洋琴(ピアノ)へ――近代日本の知識人男性が音楽に託したもの Intermezzo 1 「ピアノを弾く少女」と《乙女の祈り》――ドイツの場合 第II部 家庭と音楽――イメージと現実の交差するところ 第3章 百貨店と音楽――音楽と商業は手に手をとって 第4章 近代日本における家庭音楽論――「一家団欒」という未完の夢を越えて Intermezzo 2 ドイツの家庭音楽 第III部 音楽を奏でる女性たち――近代日本の音楽愛好家と職業音楽家 第5章 音楽に親しむ少女たち――女子学習院の場合 第6章 女性職業音楽家の光と影――音楽はジェンダー規範の解放区? 終 章 規範の流動性と「ピアノを弾く女性たち」


書名:ナムコはいかにして世界を変えたのか

著者:鴫原盛之

発行:Pヴァイン

 すべてはナムコからはじまった。『パックマン』『ギャラクシアン』『ニューラリーX』『ゼビウス』『マッピー』 いまや世界中で親しまれているゲーム音楽、その出生の秘密を探る。「今となっては信じられないことだが、初期の時代のビデオゲームにはゲーム音楽が存在しなかった。・・・では、いったいどのようにしてゲーム音楽が誕生し、やがて世界に類を見ない、日本独自のゲーム音楽市場が形成されるに至ったのか?今までほとんど顧みられることがなかった、ゲーム音楽誕生から今日まで至る過程の歴史を紐解くにあたり、とりわけ絶対に避けて通れないのが、ナムコの黎明期の作品である」(まえがきより)。効果音から音楽へ──多くの取材・証言から浮かびあがる、先駆者たちの試行錯誤と草創期の真実。【目次】 第1章 「ゲーム音楽」前史 第2章 伝説のメーカー、ナムコの参入 第3章 「ゲーム音楽の父」大野木宣幸 第4章 ゲーム音楽専門コンポーザーの誕生 第5章 「ゲーム音楽」市場の形成
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ●クラシック音楽●コンサート情報 | トップ | ●クラシック音楽●コンサート情報 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

新刊情報」カテゴリの最新記事