★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2020-02-28 09:28:53 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 作品8
          ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品67
          2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品

ヴァイオリン:川久保賜紀

チェロ:遠藤真理

ピアノ:三浦友理枝

CD:エイベックス・クラシックス AVCLー84101
 
 ヴァイオリンの川久保賜紀は、アメリカ、ロサンゼルス生まれ。ロサンゼルスのコルボーン音楽院で学ぶ。その後、ジュリアード音楽院で学ぶ。1995年、16歳の時リューベック音楽院に留学しブロンに師事。ブロンがケルン音楽大学に移るとともに同大学に移る。1997年「エヴリー・フィッシャー賞」を受賞。2001年第6回「パブロ・サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクール」第1位、2002年第12回「チャイコフスキー国際コンクール」最高位(第1位なしの第2位)。2004年「出光音楽賞」受賞。桐朋学園大学院大学(富山校)教授。
 
 チェロの遠藤真理は、神奈川県横浜市出身。2005年東京芸術大学を首席で卒業。2005年オーストリアのザルツブルク・モーツァルテウム大学に留学し、2007年マギスター課程を最高点で卒業。2003年第72回「日本音楽コンクール」第1位および徳永賞。2006年第58回「プラハの春国際音楽コンクール」第3位。2008年「エンリコ・マイナルディ国際コンクール」第2位。2009年第8回「齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞。ソリストとして活動しながら、2017年4月より読売日本交響楽団のソロ・チェロ奏者に就任。
 
 ピアノの三浦友理枝は、東京都大田区出身。2000年フェリス女学院高等学校卒業後、渡英。2005年英王立音楽院大学課程を首席で卒業。1995年第3回「 ゲッティンゲン国際ショパンコンクール」 第1位。1999年第3回「マリエンバート国際ショパンコンクール」 第1位( 最年少での受賞)。2001年第47回「 マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽演奏コンクール」ピアノ部門第1位(最年少ファイナリスト賞)。2006年第15回「リーズ国際ピアノ・コンクール」特別賞受賞。2016年第26回「新日鉄住金音楽賞」フレッシュアーティスト賞受賞。
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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2020-02-27 10:08:34 | コンサート情報



<コンサート情報>



~ミハイル・プレトニョフ指揮東京フィルのスメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲)~

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲)

指揮:ミハイル・プレトニョフ(東京フィル特別客演指揮者)

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

会場:サントリーホール

日時:2020年3月13日(金)  午後7時

 指揮のミハイル・プレトニョフ(1957年生れ)は、ロシア出身。モスクワ音楽院で学ぶ。ピアニストとして1978年「チャイコフスキー国際コンクール」で優勝し、世界的な注目を浴びる。1990年ソ連で最初の私設オーケストラ「ロシア・ナショナル管弦楽団」を設立して、指揮活動も開始。現在、ロシア・ナショナル管弦楽団の芸術監督を務めている。指揮者として、またピアニストとして1度ずつグラミー賞に入賞。
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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2020-02-26 09:46:01 | コンサート情報


<コンサート情報>


~高橋悠治 ピアノ・リサイタル~

高橋悠治:とりどりの幻想
       
   白日夢 夜の想い 記憶と再会

ベートーヴェン:ピアノソナタ第26番「告別」
       
   最後のポール千原の曲にあわせて原曲をはじめて弾いてみる

モンポウ:子守唄

ブランカフォルト:モンポウに捧げる哀歌
       
   ブランカフォルトはバルセロナの作曲家。椎名亮輔が訳している往復書簡集で知った名前

高橋悠治:コスギに
    
   2018年に亡くなった小杉武久を追悼する音楽(再演)。―波と点在をとりいれて

カトリン・スミス:ノクターンとコラール
    
   カトリン・スミスは近藤譲の紹介で知った。静けさと微妙な変化

ポール千原 :4つのベートーヴェン幻想
    
   ポール千原とは1966年タングルウッド音楽祭で会い、ロサンジェラスの海岸を散歩した。「サヨナラ」ではベートーヴェンに美空ひばりの「リンゴ追分」が溶け込んでいる。それはミニドカ日系人収容所からシアトルに帰った頃聞いた唄

ピアノ:高橋悠治

会場:浜離宮朝日ホール

日時:2020年3月6日(金) 午後7時
 
 ピアノの高橋悠治(1938年生まれ)は、東京都出身。1962年フォード財団助成を得てドイツのベルリンに留学、ヤニス・クセナキスに師事。1966年ロックフェラーⅢ世財団の奨学金を得てニューヨークに渡り、コンピュータによる作曲を研究する一方、欧米各地で演奏活動を行う。1972年帰国。1973年には一柳慧、柴田南雄、武満徹、林光、松平頼暁、湯浅譲二とともにグループ「トランソニック」を組織、1976年まで季刊誌の編集などの活動を行う。1976年から画家の富山妙子とスライドで絵と音楽による物語作品を製作。1978年にはタイの抵抗歌を日本に紹介するために水牛楽団を組織、アジアの歌を演奏する活動を行う。
 
 演奏不能と思われていた現代音楽を実演する鬼才ピアニスト・作曲家として1960年代に衝撃的デビューを飾って以来、今もなお注目され続ける高橋悠治によるピアノ・リサイタル。
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◇クラシック音楽◇NHK‐FM「ベストオブクラシック」レビュー

2020-02-25 09:40:08 | NHK‐FM「ベストオブクラシック」レビュー



<NHK‐FM「ベストオブクラシック」レビュー>



~ミッコ・フランク指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とゴーティエ・カプソンの共演~

ベルリオーズ:歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲
サン・サーンス:チェロ協奏曲第1番
ベルリオーズ:幻想交響曲
シベリウス:悲しいワルツ(アンコール)
       
チェロ:ゴーティエ・カプソン

指揮:ミッコ・フランク
     
管弦楽:フランス放送フィルハーモニー管弦楽団

収録:2019年8月31日、スイス、ベルン州、「グシュタート・メニューイン音楽祭」 
                  
提供:スイス放送協会

放送:2020年1月8日(水) 午後7:30~午後9:10  
 
 今夜のNHK‐FM「ベストオブクラシック」は、2019年8月31日にスイス、ベルン州で開催された「グシュタート・メニューイン音楽祭」で行われた、ミッコ・フランク指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とチェロのゴーティエ・カプソンによる演奏会である。「グシュタート・メニューイン音楽祭」は、神童ヴァイオリニスト、後に指揮者、教育者としても知られたユーディ・メニューインが1956年に、スイス中部アルプスの保養地グシュタートの山荘で始めた音楽祭。その後、若いアーティストのための音楽アカデミーが創設され、さらに1977年には「メニューイン音楽学校」も設立された。メニューインが1999年に亡くなった後も音楽祭は引き継がれ、2010年にはフェスティバル・オーケストラが創設されるなど、現在も活発な活動が続いている。毎年7月~9月にミュージック・テントをメイン会場にして、教会など近隣の施設でコンサートが行われている。
 
 指揮のミッコ・フランク(1979年生まれ)は、フィンランド出身。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学び、1996年からは同音楽院でパヌラ教授の指揮の授業にも参加。フィルハーモニア管弦楽団、ロンドン交響楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン国立歌劇場、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団のほか、北欧の主要なオーケストラにおいて次々に指揮デビューを果たした。2002年から2007年までベルギー国立管弦楽団の音楽監督・首席指揮者を務め、2006年から2013年までフィンランド国立歌劇場の芸術監督を務めた。2015年からは、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めている。シベリウスの楽曲を収録した最初の録音は、グラミー賞の最優秀オーケストラ演奏部門にノミネートされた。フランス放送フィルハーモニー管弦楽団(ラジオ・フランス・フィル)は、フランス、パリにある放送局「ラジオ・フランス」付属のオーケストラ。2000年から2015年まで チョン・ミョンフンが首席指揮者を務め、2015年からはミッコ・フランクが首席指揮者を務めている。
 
 今夜の最初の曲は、ベルリオーズ:歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲。この曲は、ベルリオーズが作曲した2幕からなるオペラ。1860年から1862年にかけて作曲され、ベルリオーズが最後に完成した大作である。「シェイクスピア風のオペラ」として知られている通り、シェイクスピアの戯曲「空騒ぎ」を原作としてベルリオーズ自身がフランス語の台本をを書いた。 シェイクスピアによる5幕17場から、ベルリオーズが題材を厳選して、序曲と2幕2場からなる小規模なオペラを作り上げた。内容は、恋人たちが微妙な心理の駆け引きを交わせ、試練を経たのちに結ばれるという物語。喜劇であるが、社会から孤立し打ちひしがれた、晩年のベルリオーズの虚無的な心境を表している作品とも言われている。この序曲でのミッコ・フランク指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏は、曲に真正面から取り組み、実に堂々とした雰囲気の序曲として演じ切る。ミッコ・フランクの指揮は、メリハリの利いた、きびきびした音づくりは、確信に満ち、伸び伸びとオーケストラを引っ張って行く。何か、トスカニーニの指揮でも聴いているようであり、向かうところ敵なしといった趣だ。最近の指揮者には無い、自己主張の強い指揮ぶりには大いに感心した。
 
 今夜2番目の曲は、サン・サーンス:チェロ協奏曲第1番。この曲は、サン=サーンスが作曲した2曲のチェロ協奏曲のうちの第1作で、1872年に書き上げられた。前後には、歌劇「サムソンとデリラ」、ピアノ協奏曲第4番、4曲の交響詩などの傑作が生まれている。一方、1902年に作曲された第2番は、第1番ほどの評価を得られず、今日ではほとんど演奏されず、単にサン=サーンスのチェロ協奏曲というと、もっぱら第1番の方を指す。チェロのゴーティエ・カプソン(1981年生まれ)は、パリ音楽院で学ぶ。1999年「モーリス・ラヴェル・アカデミー」で第1位、「アンドレ・ナヴァラ・コンクール」で優勝。2004年ドイツの「エコー賞」と「ボルレッティ・ブイトーニ・トラスト賞」受賞。ソリストとして活発な演奏活動を展開し、世界各地でリサイタルを行う。兄は、ヴァイオリニストのルノー・カプソン。この曲でのゴーティエ・カプソンのチェロ独奏は、実に安定感のある、思慮の行き届いた、奥行きの深い演奏で魅了させる。聴き進むうちに、ゴーティエ・カプソンのこの曲への共感が、リスナーにもじわじわと伝わってきて、聴き終わったときの充実感はこの上ないものとなった。

 今夜最後の曲は、ベルリオーズ:幻想交響曲。この曲でのミッコ・フランク指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏は、既成概念を全て取り払い、全く新しい幻想交響曲を聴かせてくれた。一般的に、幻想交響曲というと、全ての指揮者が幻想的で奇怪な世界へとリスナーを誘い込む。ところが、ミッコ・フランクはそんなことに一向にお構いなく、健康的でシンフォニックな幻想交響曲を演奏し切った。私は、いい意味でこんなにも健康的な幻想交響曲を聴いたのは初めてだ。物語を除いても音楽としての幻想交響曲の魅力の尽きないことが、今回聴いて初めて分かった。迎合的な指揮者が多い中、わが道を行くミッコ・フランクの指揮ぶりに、思わず「頑張れ」と言いたくなった。(蔵 志津久)
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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2020-02-24 09:20:15 | コンサート情報



<コンサート情報>



~国際音楽祭 NIPPON 2020 諏訪内晶子プロデュース ベートーヴェン室内楽マラソンコンサート~

【オール・ベートーヴェン・プログラム】

<第1部>13:00〜
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」op.11/同第7番 op.97「大公」
<第2部>16:00〜
ベートーヴェン:弦楽五重奏曲 op.29、他
<第3部>19:30〜22:30
ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲 op.16/弦楽四重奏曲第11番 op.95「セリオーソ」(弦楽合奏版)、他

演奏:諏訪内晶子/スヴェトリン・ルセフ(Vn)、鈴木康浩(Va)、アンリ・ドゥマルケット(Vc)、池松 宏(Cb)、菊池洋子/阪田知樹(Pf)、他

会場:東京オペラシティ コンサートホール

日時:2020年3月8日(日) 午後1時/午後4時/午後7時30分(3部制)
 
 「ベートーヴェン室内楽マラソンコンサート」は、世界的ヴァイオリニストの諏訪内晶子が音楽監督を務める「国際音楽祭NIPPON2020」の一環として、ベートーヴェン生誕250年にちなんだ室内楽コンサート。
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◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2020-02-21 09:33:33 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~佐渡 裕指揮トーンキュンストラ―管弦楽団のマーラー:交響曲第2番「復活」~

マーラー:交響曲第2番「復活」

ソプラノ:ダニエラ・ファリー
メゾソプラノ:エリーザベト・クールマン

合唱:スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団

指揮:佐渡 裕

管弦楽:トーンキュンストラ―管弦楽団

録音:2019年5月15日~22日、ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ収録)

CD:エイベックス・クラシックス AVCLー84104~5(2枚組)

 指揮の佐渡 裕は、1989年「ブザンソン指揮者コンクール」で優勝。1995年第1回「レナード・バーンスタイン・エルサレム国際指揮者コンクール」で優勝し、「レナード・バーンスタイン桂冠指揮者」の称号を授与される。近年で日本人としては恩師の小澤征爾以来のベルリン・フィルの2011年定期公演で指揮。そして2015年ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団首席指揮者・音楽監督に就任。
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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2020-02-20 09:43:20 | コンサート情報



<コンサート情報>



~75カ国の国歌を原語で歌えるソプラノ歌手・新藤昌子による世界の国旗・国歌コンサート~

曲目:オリンピック賛歌に加え、日米英仏独伊加露中希伯印韓墨蘭典越、パナマ、イスラエル,パレスチナ、南ア、タイ、ジブチなどの国旗と国歌を紹介

ソプラノ:新藤昌子

伴奏:海上自衛隊東京音楽隊

演奏:天満敦子(Vn),河野克典(Bar),アンサンブルアンセム,鼓猪太,新垣 隆(Pf),コールアンセム合唱団(Cho)

司会・国旗国歌の解説:吹浦忠正

会場:紀尾井ホール

日時:3月1日(日)午後2時/午後6時
 
 来るオリンピック/パラリンピック開催を前に、75カ国の国歌を原語で歌えるソプラノ歌手・新藤昌子が1964年東京大会のオリンピック賛歌や世界各国の国歌を披露する。伴奏は海上自衛隊東京音楽隊。司会・国旗国歌の解説の吹浦忠正は、今回のオリンピック/パラリンピックの国旗担当専門職員。
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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2020-02-19 09:29:57 | コンサート情報



<コンサート情報>



~諏訪内晶子とジャナンドレア・ノセダ指揮ワシントン・ナショナル交響楽団の共演~

バーバー:管弦楽のためのエッセイ第1番
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

ヴァイオリン:諏訪内晶子

指揮:ジャナンドレア・ノセダ(ワシントン・ナショナル交響楽団音楽監督)

管弦楽:ワシントン・ナショナル交響楽団

会場:サントリーホール

日時:2020年3月10日(火) 午後7時

 ヴァイオリンの諏訪内晶子は、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースを修了。文化庁芸術家在外派遣研修生としてジュリアード音楽院に留学。1987年「日本音楽コンクール」で第1位。1988年「パガニーニ国際コンクール」で第2位。1989年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」で第2位。1990年「チャイコフスキー国際コンクール」で第1位(最年少、日本人初)。2013年から「国際音楽祭NIPPON」を企画、芸術監督を務める。
 
 指揮のジャナンドレア・ノセダ(1964年生まれ)は、イタリア、ミラノ出身。カダックの指揮者コンクールに入賞した後、1997年にマリインスキー劇場の首席客演指揮者に迎えられ、以後ヴァレリー・ゲルギエフとともに同劇場を支えている。 また、2002年~2011年BBCフィルハーモニックの首席指揮者を務めた。2017年よりワシントン・ナショナル交響楽団の音楽監督を務めている。2005年以降、NHK交響楽団にしばしば客演するなど日本での活動実績も多い。
 
 ワシントン・ナショナル交響楽団は、ワシントンD.C.のオーケストラで、ケネディ・センターを拠点としている。米国民のオーケストラとして1931年に設立され、すべての国事や大統領への御前演奏、公的な祝祭日のために演奏する。歴代の音楽監督は、ハンス・キンドラー、ハワード・ミッチェル、アンタル・ドラティ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチがいる。2017年よりジャナンドレア・ノセダが音楽監督を務めている。
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◇クラシック音楽◇新刊情報

2020-02-18 09:34:07 | 新刊情報



<新刊情報>



書名:ヨハネ受難曲

著者:磯山 雅

発行:筑摩書房

 西洋音楽史上の一大傑作でありながら、いまだ多くの謎に包まれたバッハの「ヨハネ受難曲」。譜面に刻み込まれた十字架の形象。受難和音や栄光音型から浮かび上がるキリストの苦難の真の意味―18世紀ドイツの神学的背景に迫るテキスト研究と、音楽の襞に分け入る緻密な楽曲分析から名曲に秘められた謎を読み解く。

 



書名:音楽家の伝記 はじめに読む1冊 シューベルト

著者:ひの まどか

発行:ヤマハミュージックメディア
 
 青春と晩年を同時にかけぬけた、31年の生涯。わずか31年の人生で、音楽史の名だたる巨匠たちにも肩をならべるほどの傑作を数多く残したシューベルト。彼を突き動かす音楽への純粋で盲目的な愛が、読む人の胸を打つ。豊富な図版や音楽が試聴できるQRコード、巻末の年表などでいっそう理解が深まる。





書名:クラシック音楽を10倍楽しむ 魔境のオーケストラ入門

著者:齋藤真知亜

発行:KKベストセラーズ

 “N響"の愛称で知られる、NHK交響楽団。1986年に入団し、今日までヴァイオリニストとして活躍してきた著者による、初めてのオーケストラ本。どうしても堅苦しく、格式が高いイメージで捉えられがちなクラシックの世界を、演奏する側の気持ちを交えて分かりやすく解説する。演奏時の楽団員それぞれの役割や、ステージ上で感じる緊張など、オーケストラの一員である「オケマン」目線で本音を綴り、コンサートや音色の新しい楽しみ方を提案。「知れば知るほどもっと奥へと分け入りたくなる、秘境にも似た魅力」と著者が語る、クラシックの世界をお楽しみください。





書名:新芸とその時代~昭和のクラシックシーンはいかにして生まれたか~

著者:野宮珠里

発行:人文書院
 
 日本の敗戦、その後の高度経済成長と音楽需要の高まりのなかで、かつて日本のクラシック界をリードした音楽事務所「新芸術家協会」。ソ連やヨーロッパから一流アーティストを招聘するだけではなく、日本の芸術家も世界に送り出した新芸は、どのようにネットワークを築いていったのか。ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、大阪万博でのボリショイ・オペラなどの公演を手がけ、さらには、冷戦、亡命、KGB、北朝鮮出身のエージェントなど国際関係とも無関係ではなかった驚きの裏話など関係者への丹念なインタビューによって明らかにする。毎日新聞WEB版「クラシックナビ」での好評連載、待望の書籍化。
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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2020-02-17 09:46:12 | コンサート情報



<コンサート情報>



~「東京・春・音楽祭2020(東京春祭)」リッカルド・ムーティのヴェルディ:歌劇「マクベス」~

ヴェルディ:歌劇「マクベス」(演奏会形式/字幕付)

指揮:リッカルド・ムーティ

管弦楽:東京春祭特別オーケストラ

マクベス:ルカ・ミケレッティ
バンコ:リッカルド・ザネッラート
マクベス夫人:アナスタシア・バルトリ
マクダフ:フランチェスコ・メーリ

合唱指揮:アントニオ・グレコ

合唱:イタリア・オペラ・アカデミー合唱団

会場:東京文化会館

日時:2020年3月13日(金)午後6時30分/3月15日(日)午後3時
 
 指揮のリッカルド・ムーティ(1941年生れ)は、イタリア、ナポリ出身。これまでフィルハーモニア管弦楽団首席指揮者、フィラデルフィア管弦楽団音楽監督、ミラノ・スカラザ音楽監督を歴任し、2010年からシカゴ交響楽団音楽監督を務めている。 2021年のウィーン・フィル ニューイヤーコンサートの指揮者を務めることになっている。
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