★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

●クラシック音楽●新譜CD情報

2023-06-30 09:36:22 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~佐渡 裕指揮トーンキュンストラ―管弦楽団のマーラー:交響曲第3番~



マーラー:交響曲第3番ニ短調

指揮:佐渡 裕

管弦楽:トーンキュンストラ―管弦楽団

メゾ・ソプラノ:ケイト・リンジー

合唱:ウィーン少年合唱団/ウィーン楽友協会合唱団

録音:2021年11月、オーストリア、ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ録音)

CD:Avex Classics AVCL84144~5

 このCDは、佐渡 裕指揮トーンキュンストラ―管弦楽団に、メゾ・ソプラノにおける最重要の歌手のひとりとして評価の高いケイト・リンジーがソリストを務め、そして長い歴史を誇るウィーン楽友協会合唱団による女声合唱と世界的に有名なウィーン少年合唱団による歌声が加わるライブ録音盤。

 指揮の佐渡 裕は、京都市立芸術大学を卒業後、1987年のタングルウッド音楽祭に参加。その後、バーンシュタイン、小澤征爾らに師事。1989年「ブサンソン国際指揮者コンクール」で優勝し、国際的な注目を集める。2015年、110年以上の歴史を持ちオーストリアを代表するオーケストラであるトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督に就任し、欧州の拠点をウィーンに置いて活動。また、パリ管弦楽団、バイエルン国立歌劇場管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団等、欧州の一流オーケストラに多数客演を重ねている。また、エクサンプロヴァンス音楽祭「椿姫」(パリ管弦楽団)、オランジュ音楽祭「蝶々夫人」(スイス・ロマンド管弦楽団)、トリノ王立歌劇場「ピーター・グライムズ」など海外のオペラ公演の実績も多い。国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者を務めている。2023年新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督に就任。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-06-29 10:41:35 | コンサート情報



<コンサート情報>



~新常任指揮者就任披露 沖澤のどか指揮京都市交響楽団 東京公演~

ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
コネソン:管弦楽のための「コスミック・トリロジー」【日本初演】

指揮:沖澤のどか

管弦楽:京都市交響楽団

会場:サントリーホール

日時:2023年9月24日(日)  午後2時

 指揮の沖澤のどか(1987年生まれ)は、青森県三沢市出身。東京藝術大学音楽学部指揮科首席卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。同大学院音楽研究科指揮専攻修士課程修了。2011~2012年、オーケストラ・アンサンブル金沢指揮研究員。2015年、フェリックス・メンデルスゾーン基金の奨学生に選出。2017年、ダニエレ・ガッティとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるマスタークラスに参加。2018年第18回「東京国際音楽コンクール〈指揮〉」にて、女性として初めて第1位及び特別賞、齋藤秀雄賞を受賞。第7回「ジュネス・ミュジカル・ブカレスト国際指揮者コンクール」第3位。第1回「ニース・コートダズール・オペラ指揮コンクール」セミファイナリスト。2019年第56回「ブザンソン国際指揮者コンクール」優勝、同時に聴衆賞及びオーケストラ賞を受賞。同年、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン修士課程オーケストラ指揮専攻を修了。2020年よりベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーの奨学金を受け、キリル・ペトレンコの助手となる。2022年3月には、急病のペトレンコの代役としてベルリン・フィルを指揮した。2023年第21回「齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞。2023年4月京都市交響楽団の第14代常任指揮者に就任。

 作曲のョーム・コネソン(1970年生まれ)は、フランス、ブローニュ=ビヤンクール出身。ブローニュ ビヤンクール国立音楽院でピアノ、音楽理論、音楽史、合唱指揮を修め、マルセル・ランドスキに作曲を学ぶ。パリ国立音楽院ではドミニク・ルイに管弦楽指揮を、またアラン・ルヴィエに管弦楽法を学ぶ。2001年から2003年まで、ロワール国立デ・ペイ・ドゥ・ラ・ロワール管弦楽団のレジデント(専属作曲家)として、合唱付き交響曲「Liturgi」、交響詩「L'appel au feu」を作曲。その後、ロイヤル スコティッシュ 管弦楽団、ペイ・ド・ベアルン・ポー管弦楽団のレジデントを経て、2016年から2018年まではオランダ・フィルハーモニー管弦楽団および国立リヨン管弦楽団のレジデントを、2019年から2021年までは国立イル・ド・フランス管弦楽団のレジデントを務めた。現在、フランス楽壇の次代を担う逸材として注目を集めている。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-06-28 09:41:03 | コンサート情報



<コンサート情報>



~池辺晋一郎 80歳バースデー・コンサート~

<第一部>

池辺晋一郎:無伴奏合唱 相聞Ⅰ~Ⅲ(1970、2005)

<第二部>

池辺晋一郎:オペラ:「死神」(1971, rev.1978)から「死神のアリア」
           「高野聖」(2011)からハイライト

<第三部>

池辺晋一郎:ピアノ協奏曲第1番(1967)
      交響曲第11番「影を深くする忘却」(2023)【世界初演】

指揮:広上淳一

管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢

ソプラノ:古瀬まきを
テノール:中鉢 聡
ピアノ:北村朋幹
合唱:東京混声合唱団

会場:サントリーホール

日時:2023年9月15日(金)午後7時

 祝・傘寿!池辺晋一郎の合唱、オペラ、管弦楽、多岐にわたる作曲活動を俯瞰する。そして、世界初演となる注目の交響曲第11番。

 作曲家の池辺晋一郎(1943年生まれ )は、茨城県水戸市出身。1967年東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。全日本合唱連盟顧問、東京音楽大学名誉教授、東京音楽大学音楽学部教授、東京音楽大学付属民族音楽研究所所長、横浜みなとみらいホール館長などを歴任。東京芸術大学在学中に書いた室内楽曲「クレパ七章」で注目され、武満徹の目に留まり、一時期映画音楽のアシスタントを務めた。10曲の交響曲をはじめとする演奏会用作品の他、黒澤明や今村昌平の監督作品をはじめとする映画音楽、校歌、NHK大河ドラマやアニメ「未来少年コナン」などのテレビ番組の音楽も多く手がけている。1984年「日本アカデミー賞」最優秀音楽賞(1990年、2009年にも)、1989年「国際エミー賞」優秀賞、1991年「尾高賞」(1999年、2017年にも)、1997年「NHK交響楽団・有馬賞」を受賞。2004年「紫綬褒章」、2018年「文化功労者」、2022年「旭日中綬章」を受章。
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●クラシック音楽●<NHK-FM「ベストオブクラシック」レビュー>~パスカル・ロジェ ピアノ・リサイタル~

2023-06-27 09:37:40 | NHK‐FM「ベストオブクラシック」レビュー



<NHK-FM「ベストオブクラシック」レビュー>




~パスカル・ロジェ ピアノ・リサイタル~



サティー:ジムノペディ 第1番/第2番/第3番
フォーレ:8つの小品 作品84から 第5曲 即興
     即興曲 第2番 ヘ短調 作31
     ノクターン 第1番 変ホ短調 作品33 第1
     舟唄 第4番 変イ長調 作品44
ラヴェル:「鏡」から「海原の小舟」
     水の戯れ
     ソナチネ
ドビュッシー:映像 第2集 葉ずえを渡る鐘/荒れた寺にかかる月/金色のさかな
       映像 第1集から 水に映る影
       版画 塔/グラナダの夕暮れ/雨の庭

ピアノ:パスカル・ロジェ

収録:2022年11月30日、東京文化会館 小ホール 

放送:2023年4月19日 午後7:30 ~ 午後9:10

 今夜のNHK-FM「ベストオブクラシック」は、2022年11月30日、東京文化会館小ホールで開催されたフランスの名ピアニストのパスカル・ロジェのサティー、フォーレ、ラヴェル、ドビュッシーの演奏会の放送である。


 ピアノのパスカル・ロジェ(1951年生まれ)はフランス、パリ出身。音楽一家に生まれ、オルガン奏者だった母からピアノを学ぶ。11歳の時、パリでデビュー。アメリカ出身の名ピアニストだったジュリアス・カッチェン(1926年―1969年)に師事した唯一のピアニスト。同期のフランス人ピアニストにはジャン=フィリップ・コラールなどがいる。1971年「ロン=ティボー国際コンクール」第1位。それ以降、世界の主要なコンサートホールに登場。オーケストラでは、パリ管、フランス国立管、ロイヤル・コンセルトへボウ管など、指揮者では、ロリン・マゼール、サイモン・ラトル、クルト・マズアなどと共演。フランスのピアノ奏法に典型的な優雅さと精巧さを体現するピアニストの一人とされ、サン=サーンス、フォーレ、サティ、ドビュッシー、ラヴェル、プーランクらフランス近代の作曲家のピアノ曲を全曲録音している。同時に、ハイドンからブラームスに至るドイツ・オーストリアのピアノ曲も得意としている。


サティー:ジムノペディ 第1番/第2番/第3番

 今夜のパスカル・ロジェのサティーの曲の演奏は、実にしみじみとした雰囲気を湛えた演奏に終始した。サティーの音楽を演奏するピアニストは、どちらかというと、何か研ぎ澄まされたような感覚で演奏することが多いように感じる。サティーは特別な存在の作曲家なのだという思いが強いからなのであろう。ところがパスカル・ロジェの今夜の演奏を聴くと、とても懐かしい感覚にあふれ、サティーは今でも私たちのすぐそばに存在する作曲家なのだという感覚で演奏が進む。サティーがとても暖かい雰囲気の中で味わえる演奏内容だったと思う。


フォーレ:8つの小品 作品84から 第5曲 即興
     即興曲 第2番 ヘ短調 作31
     ノクターン 第1番 変ホ短調 作品33 第1
     舟唄 第4番 変イ長調 作品44

 今夜のパスカル・ロジェのフォーレの曲の演奏は、実に伸び伸びとしたものとなり、フォーレにもこんなにも健康的で快活な面が存在するのだということを強く感じさせる演奏内容であった。時にはユーモラスな表情を湛えたその演奏は、心の奥底からフォーレの音楽を愛し、自然に湧き上がってくる響きの豊かさに思わず聴き惚れた。ノクターン第1番における演奏内容などは、ただいたずらに静寂さだけを求めるのではなく、構成力の実にしっかりとした曲であることを認識させられた演奏内容ではあった。舟唄の演奏となると、この傾向はさらに顕著となったように感じた。


ラヴェル:「鏡」から「海原の小舟」
     水の戯れ
     ソナチネ
    
 今夜のパスカル・ロジェのラヴェルの曲の演奏は、サティーやフォーレの曲の演奏とは、大分趣が異なり、何か華麗な雰囲気を演奏会場いっぱいに響き渡らせるかのようであった。ピアノの醸し出す奥深いこの響きは、パスカル・ロジェ以外のピアニストに果たして可能なのこと思わせるほどのレベルに達していた。「水の戯れ」などは、眼前に水のしぶきが飛び散るような生々しい情景が浮かび上がってくるほどだ。ソナチネになると、この傾向はさらに深まり、曲全体の躍動感が特に印象的だった。


ドビュッシー:映像 第2集 葉ずえを渡る鐘/荒れた寺にかかる月/金色のさかな
       映像 第1集から 水に映る影
       版画 塔/グラナダの夕暮れ/雨の庭

 今夜のパスカル・ロジェのドビュッシーの曲の演奏は、演奏会の最後を締めくくるにふさわしいものとなったようだ。伸びやかな演奏、華麗な絵画的な表現力の上に、さらに、これらとは別に神秘的と言ってもいいような奥深い表現が特に際立っていたように感じた。ドビュッシーの曲が内在する儚さや微妙な心理的な揺らぎというような複雑な音の響きをものの見事に表現し切っていたように思う。これらの演奏を聴くと、パスカル・ロジェは、一人のピアニストの前に一人の詩人であるのだという思いに至る。そして、このことが聴くものに感動を呼び起こさせずにはおかない。(蔵 志津久)
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-06-26 09:42:10 | コンサート情報



<コンサート情報>



~PMFオーケストラ 東京公演~

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op. 64
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調

ヴァイオリン:金川真弓

指揮:トーマス・ダウスゴー

管弦楽:PMFオーケストラ

会場:サントリーホール

日時:2023年8月1日(火)  午後7時

 PMFオーケストラは、世界各都市での厳しいオーディションを通過した18歳から29歳までの若手音楽家約80人で編成するオーケストラ。メンバーは、音楽界を代表する指揮者をはじめ、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、フィラデルフィア管、シカゴ響など、欧米のメジャー・オーケストラの首席奏者を中心とする教授陣から、約1カ月にわたり指導を受ける。PMF会期中には、札幌のほか横浜や東京などでもその練習の成果を披露し、さまざまなコンサートを行っている。これまでに70カ国・地域から参加した延べ3,000人の修了生は世界各国の主要なオーケストラのメンバーや独奏者として活躍している。

 ヴァイオリンの金川真弓は、ドイツ生まれ。4歳から日本でヴァイオリンを始め、その後ニューヨークを経て12歳でロサンゼルスに移る。ハンス・アイスラー音楽大学で学ぶ。2019年「チャイコフスキー国際コンクール」第4位、2018年「ロン=ティボー国際音楽コンクール」第2位および最優秀協奏曲賞を受賞し、一躍注目を集める。これまでプラハ放送交響楽団、マリインスキー劇場管弦楽団、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団、ベルギー国立管弦楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団などと共演。現在はベルリンを拠点に演奏活動を展開。

 指揮のトーマス・ダウスゴー(1963年生まれ)は、デンマーク、コペンハーゲン出身。王立デンマーク音楽院、ロンドンの王立音楽大学で学ぶ。1993年小澤征爾率いるボストン交響楽団副指揮者に就任。1997年から2019年までスウェーデン室内管弦楽団の首席指揮者、2001年から2004年までDR放送交響楽団(デンマーク放送交響楽団、デンマーク国立交響楽団としても知られる)の首席客演指揮者、2004年から2011年まで同首席指揮者。2019年から2021年までシアトル交響楽団の音楽監督を務めた。
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2023-06-23 09:34:27 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~藤田真央のモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集のベスト盤+小品集~



モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K. 310
       ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K. 331
       ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調 K. 545
       アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 (リスト編)
       歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527よりセレナーデ (ビゼー編)
       レクイエム K.626より「涙の日」 (リスト編)
       幻想曲 ニ短調 K.397

ピアノ:藤田真央

CD:ソニー・ミュージックレーベルズ(Blu-spec CD2/日本独自企画盤)

 このCDは、藤田真央が2022年リリースしたモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集のベスト盤で、さらに2023年1月より順次配信された、配信限定曲4曲を世界に先駆けて初CD化したもの。

 ピアノの藤田真央(1998年生れ)は、東京都出身。小学生の時、「全日本学生音楽コンクール」小学生の部で優勝。この時、審査員を務めた野島稔(1945年―2022年)に後に師事することになる。その後、東京音楽大学で学ぶ。2013年第5回「ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクール」日本人初の第1位、併せてワーグナー・ヴェルディ賞を受賞。2015年第1回「若い音楽家のための珠海国際モーツァルトコンクール」ピアノ部門グループBで第1位。2016年第20回「浜松国際ピアノアカデミーコンクール」第1位。2017年第27回「クララ・ハスキル国際ピアノコンクール」第1位、併せて聴衆賞などの3つの特別賞受賞。これは日本人では河村尚子以来、3人目の優勝者。2019年第16回「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門第2位。2020年第21回「ホテルオークラ音楽賞」、第30回「出光音楽賞」受賞。2021年スイスのヴェルビエ音楽祭に招かれ、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を演奏し絶賛を博す。2022年、拠点をベルリンに移す。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-06-22 09:41:25 | コンサート情報



<コンサート情報>



~第17回「Hakuju ギター・フェスタ 2023」 第二夜 河野智美と荘村清志~

<Part1> 河野智美 ソロ(アンコール・ゲスト:福田進一)

バリオス:大聖堂、最後のトレモロ
ヴィラ=ロボス:「5つの前奏曲」より 第1番 ホ短調 “叙情のメロディ”、
                  第3番 イ短調 “バッハへの讃歌” 
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV 1005 より “ラルゴ”
    リュート組曲 (パルティータ) ハ短調 BWV 997 より “サラバンド”
ハンド:「トリロジー」より 第2楽章、第3楽章
    祈り

<Part2> 荘村清志 ソロ(アンコール・ゲスト:上野芽実)

グラナドス:「詩的なワルツ集」より 序奏、第1番、第3番、第4番、
                  第6番、プレスト、第1番(福田進一編)
      「スペイン舞曲集」 op.37 より 第8曲 “サルダーナ”、第3曲 “ファンダンゴ”
      「昔風のスペインの歌曲集」より 第7曲 “ゴヤの美女”
      「スペイン舞曲集」 op.37 より 第1曲 “ガランテ”、第4曲 “ビリャネスカ”

会場:白寿ホール

日時:2023年8月19日 (土) 午後6時30分

 ギターの河野智美は、東京都出身。7歳よりギターを始める。日本女子大学人間社会学部現代社会学科卒。「クラシカルギターコンクール」で優勝のほか、「東京国際ギターコンクール」、「アジア国際ギターコンクール」など、国内外のコンクールで入賞。2012年、イタリアのトリノ音楽祭で3回のリサイタルを行い、トリノ市民から高い評価を得た。2022年秋にはアメリカ東海岸ツアーを成功させる。昭和音楽大学、アルトフィールド音楽教室にて後進の指導育成にあたっている。

 ギターの荘村清志(1947年生れ)は、岐阜市本荘出身。1963年、来日したナルシソ・イエペスに認められ、翌年にはスペインに渡り4年間イエペスに師事。1967年イタリア各地で、翌年にはミラノなど22都市でリサイタルを行う。帰国後、1969年に日本デビュー・リサイタルを行う。1971年イタリアで開かれた世界青少年協会国際フェスティヴァルに日本代表ギタリストとして参加。また、北米各都市で28回にのぼる公演を開催。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-06-21 09:38:36 | コンサート情報



<コンサート情報>



~読響アンサンブル・シリーズ 第38回 「日下紗矢子リーダーによる室内合奏団」~

ハイドン:交響曲第1番 ニ長調 Hob.I-1
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番《クロイツェル・ソナタ》(弦楽合奏版)
シュレーカー:弦楽オーケストラのためのスケルツォ
ハイドン:交響曲第80番 二短調 Hob.I-80

室内合奏:日下紗矢子(読売日本交響楽団コンサートマスター)
       +
     読売日本交響楽団員

会場:トッパンホール

日時:2023年7月28日(金) 午後7時30分(午後7時からプレトーク)

 ヴァイオリンの日下紗矢子は、兵庫県出身。東京芸術大学を首席で卒業。2001年米国ダラスの南メソディスト大学に留学。2006年よりフライブルク音楽大学へ文化庁派遣芸術家在外研修員として留学。2000年「パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール」第2位。2000年「日本音楽コンクール」第1位。2000年「シベリウス国際ヴァイオリンコンクール」第3位。2002年「ロドルフォ・リピツァー国際ヴァイオリンコンクール」第1位。2009年第19回「出光音楽賞」、2013年「ミュージックペンクラブ音楽賞」ベスト・ニューアーティスト賞受賞。2008年ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の第1コンサートマスターに就任。2013年より読売日本交響楽団のコンサートマスターに就任。ベルリン在住。
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2023-06-20 09:36:46 | 室内楽曲



<新譜CD情報>



~エマニュエル・パユ&エリック・ル・サージュのシューマン夫妻/メンデルスゾーン姉弟作品集~



ロベルト・シューマン:3つのロマンス Op.94
クララ・シューマン:3つのロマンス Op.22
ファニー・メンデルスゾーン:夕暮れの情景(5つの歌曲Op.10より)
              五月の夜(6つの歌曲Op.9より)
              あなたは安らぎ(6つの歌曲Op.7より)
              非難 (5つの歌曲Op.10より)
              さすらいの歌 (6つの歌曲Op.1より)
              どうしてバラはこんなに青ざめているの?(6つの歌曲Op.1より)
ロベルト・シューマン:幻想小曲集 Op.73
フェリックス・メンデルスゾーン:ソナタ ヘ長調 MWV Q26

フルート:エマニュエル・パユ

ピアノ:エリック・ル・サージュ

CD:ワーナーミュージックジャパン 5419.756355

 フルートのエマニュエル・パユ(1970年生まれ)は、スイス、ジュネーブ出身。6歳からフルートを始め、ブリュッセルの音楽アカデミーを経て、パリ音楽院で学ぶ。1990年に首席で卒業後もバーゼルでオーレル・ニコレに師事。その後、ソリストとして活躍を見せ、世界の主要なコンクールで華々しい成績を収める。1989年から1992年までバーゼル放送交響楽団首席奏者を務めた。1993年から23歳でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者として演奏を開始(同楽団の歴史上最年少)。2000年ベルリン・フィルを一時退団したが、2002年に復帰し、現在、ソリスト兼ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席フルート奏者として活躍。また、音楽アンサンブル「レ・ヴァン・フランセ」のメンバーとしても精力的な活動を続けている。主なコンクール入賞歴 は、「ドゥイノ国際コンクール」第1位(1988年)、第2回「神戸国際フルートコンクール」第1位(1989年)、「ジュネーヴ国際音楽コンクール」第1位(1992年)など。

 ピアノのエリック・ル・サージュ(1964年生まれ)は、フランス出身。パリ音楽院を修了後、ロンドンに留学してマリア・クルシオの許で研鑚を重ねる。ソリストとしては、ロマン派音楽を得意とするが、一般的には室内楽の若手名バイプレイヤーとして広く知られている。珍しいレパートリーの開拓にも意欲的で、とりわけドヴォルザークやシェーンベルク、ストラヴィンスキー、ブリテンらのピアノ協奏曲を演奏している。フランス放送フィルハーモニー管弦楽団やドレスデン交響楽団などの有名なオーケストラにも招かれて共演している。「サロン・ド・プロヴァンス国際音楽祭」の創設者のひとり。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-06-19 11:22:51 | コンサート情報



<コンサート情報>



~今、注目のソリスト3人が登場 ”読響サマーフェスティバル2023” 《三大協奏曲》~

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23

ヴァイオリン:前田妃奈

チェロ:鳥羽咲音

ピアノ:亀井聖矢

指揮:坂入健司郎

管弦楽:読売日本交響楽団

会場:東京芸術劇場 コンサートホール

日時:2023年8月23日 (水) 午後6時30分

 ヴァイオリンの前田妃奈(2002年生まれ)は、大阪府出身。東京音楽大学付属高等学校を経て、 東京音楽大学に特別特待奨学生として在学。2019年第88回「日本音楽コンクール」第2位および岩谷賞(聴衆賞)、2020年第18回「東京音楽コンクール」弦楽部門第1位および聴衆賞受賞。このほか「クロスターシェーンタール国際ヴァイオリンコンクール」第1位、「クロンベルクアカデミースカラシップ賞」、「霧島国際音楽祭賞」、「松方ホール音楽奨励賞」など、国内外のコンクール、オーディション、マスタークラスでの受賞多数。そして、2022年第16回「ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール」で優勝(前田妃奈の優勝は、第8回の漆原啓子以来41年ぶりの快挙)し、同時にヴィエニアフスキ・コンチェルト賞、カプリス賞、ソ ナタ賞、ベートーヴェン・ブラームス作品賞の4つの特別賞も受賞し、一躍世界の注目を浴びる。

 チェロの鳥羽咲音(2005年生まれ)は、音楽家の両親のもと、ウィーンで生まれる。6歳から毛利伯郎氏に師事。2019年初のソロ・リサイタルを開催し、翌月には「鳥羽咲音の音楽活動を応援する会」が発足。同年10月には沼尻竜典指揮日本フィルハーモニー交響楽団とサントリーホールで共演し、チャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」を演奏した。2020年から特待生として、桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コースに在籍。また2021年度同大学の「チェロアンサンブル・サイトウ」奨学生。第19回「モスクワ若い音楽家のためのコンクール」弦楽器部門で銅賞を受賞。2022年よりベルリン芸術大学にてマインツ氏に師事。2019年第2回「服部真二音楽賞」、2021年「若林暢音楽賞」を受賞した。2021年からは、Music Giving代表としてクラシック音楽の普及活動も行っている。

 ピアノの亀井聖矢(2001年生まれ)は、愛知県一宮市出身。愛知県立明和高校音楽科2年生終了後、桐朋学園大学初となる「飛び入学特待生」として同校に入学し、桐朋学園大学1年生となる。2019年第88回「日本音楽コンクール」で第1位、第43回「ピティナ・ピアノコンペティション」特級グランプリを受賞し、若手音楽家の登竜門とも言われる2つのコンクールで史上初の同時優勝を飾った。2022年スペイン・バルセロナで開催された第67回「マリア・カナルス国際ピアノコンクール」第3位、同年第16回「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」でセミファイナリストとなる。同年「ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール」でサン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番を弾き優勝および評論家賞、聴衆賞も同時受賞。2023年第32回「出光音楽賞」受賞。

 指揮の坂入健司郎(1988年生まれ)は、神奈川県川崎市出身。慶應義塾普通部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部卒業。指揮法を井上道義、小林研一郎、三河正典、山本七雄、チェロを望月直哉に師事。2008年、慶應義塾ユースオーケストラを結成。2014年、より広く文化活動に貢献することを願い、慶應義塾ユースオーケストラを「東京ユヴェントス・フィルハーモニー」に変更。2015年、マーラー交響曲第2番「復活」を指揮し好評を得る。かわさき産業親善大使に就任。2018年、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に初客演し、「カルミナ・ブラーナ」を指揮し成功を収める。マレーシア国立芸術文化遺産大学の客演など海外での活動も行う。2020年、日本コロムビアの新レーベルOpus Oneよりシェーンベルク「月に憑かれたピエロ」をリリース。
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