★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2019-06-28 09:36:34 | 新譜CD情報

 

<新譜CD情報>

 

~第10回「浜松国際ピアノコンクール2018」の入賞者による名演集<ライヴ録音>~

コンクール浜松国際ピアノ

<Disc 1>

【第1位/札幌市長賞/室内楽賞】

ジャン・チャクムル(トルコ)

ショパン:ポロネーズ 第7番 変イ長調 Op.61「幻想」
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 K.478 第3楽章         

川久保 賜紀(ヴァイオリン) 
松実 健太(ヴィオラ) 
長谷川 陽子(チェロ)

リスト:協奏曲 第1番 変ホ長調 S.124         

高関 健(指揮) 東京交響楽団

【奨励賞】

アンドレイ・イリューシキン(ロシア)

シューマン:フモレスケ 変ロ長調 Op.20より

【第6位】

安並 貴史(日本)

ブラームス:幻想曲集 Op.116より 第1番 奇想曲
ドホナーニ:4つのピアノ曲Op.2 より 第3番 間奏曲 へ短調
        4つの狂詩曲 Op.11より 第3番 ハ長調

【第5位】

務川 慧悟(日本)

ドビュッシー:練習曲 第6番「8本の指のための」
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調

<Disc 2>

【第4位】

今田 篤(日本)

ハイドン:ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI:40
ラヴェル:夜のガスパールより スカルボ
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.1 第4楽章

【第3位】

イ・ヒョク(韓国)

ストラヴィンスキー(アゴスティ編):組曲「火の鳥」
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調

【日本人作品最優秀演奏賞】

梅田 智也(日本)

佐々木冬彦:SACRIFICE

【第2位/ワルシャワ市長賞/聴衆賞】

牛田 智大(日本)

シューベルト:即興曲 変ト長調 Op.90-3
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36 (1931)

収録:2018年11月、アクトシティ浜松(ライヴ録音)

CD:コジマ録音 ALCD‐7233~4(2枚組)

 1991年より27年の歳月を経て、着実に国際的な地位と信頼を高め、第10回を迎えた「浜松国際ピアノコンクール」。88名の出場者による世界水準のハイレベルな演奏が次々と繰り広げられ、連日満員の聴衆が詰めかけた。数々の感動とが生まれた熱き2週間から、入賞者による光る名演をハイライト収録。

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2019-06-27 09:59:02 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~響きあうアジア2019ガラコンサート  東南アジア5カ国による「響きあうアジア2019交響楽団」演奏会~  

ヴェルディ:歌劇「アイーダ」より”凱旋の行進曲”
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
シベリウス:交響詩「フィンランディア」
小林研一郎:「パッサカリア」より”夏祭り”
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
チャイコフスキー:大序曲「1812年」

指揮:小林研一郎

管弦楽:多国籍オーケストラ「響きあうアジア2019交響楽団」

         ホーチミン市交響楽団      
         ベトナム国立交響楽団      
         王立バンコク交響楽団      
         フィリピン・フィルハーモニック管弦楽団      
         マニラ交響楽団      
         ジャカルタ・シティ・フィルハーモニック      
         ジャカルタ・シンフォニエッタ      
         ミャンマー国立交響楽団

ヴァイオリン:瀬﨑明日香  

司会:朝岡聡

  これまで「国際交流基金アジアセンター」が活動を支援してきた、ベトナム・タイ・フィリピン・インドネシア・ミャンマーの5か国8つのオーケストラから選び抜かれた約80名の演奏家が来日。日本の演奏家を交え、多国籍オーケストラ「響きあうアジア2019交響楽団」を結成。指揮者に「炎のマエストロ」小林研一郎氏を迎え、熱気溢れるアジアの響きをお届けする特別コンサート。 

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2019-06-26 09:36:48 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~小林愛実とクリスティアン・アルミンク指揮ベルギー王立リエージュ・フィル(初来日)の共演~

ルクー:弦楽のためのアダージョ
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
ブラームス:交響曲第1番

ピアノ:小林愛実

指揮:クリスティアン・アルミンク

管弦楽:ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団

会場:サントリーホール

日時:2019年7月1日(月)  午後7時

 ピアノの小林愛実は山口県宇部市出身。2009年「アジア太平洋国際ショパンピアノコンクール(韓国)」でJr部門優勝。2011年「ショパン国際コンクールin Asia、コンチェルト」で金賞を受賞。第5回「福田靖子賞」受賞。2012年「ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール」ヤングアーティスト部門で第3位入賞。2015年「ショパン国際ピアノコンクール」ファイナリスト。

 指揮のクリスティアン・アルミンク(1971年生まれ)は、オーストリア、ウィーン出身。ウィーン国立音楽大学で学ぶ。1994年に本格的に指揮活動を開始。24歳のときチェコのヤナーチェク・フィルの首席指揮者に就任。その後、スイスのルツェルン歌劇場音楽監督およびルツェルン響首席指揮者を経て、新日本フィル音楽監督(2003年~2013年)。2011年よりベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督に就任。2017年からは広島交響楽団で首席客演指揮者を務める。

 ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団は、作曲家のセザール・フランクの生地であるベルギー、リエージュに、1960年フェルナン・キネによりリエージュ管弦楽団として創設される。1983年にリエージュ・フィルハーモニー管弦楽団に改称。2010年にベルギー王室から「王立」を冠することが認められ、現在の名称となる。今回は初来日。

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◇クラシック音楽◇NHK‐FM「ベストオブクラシック」レビュー

2019-06-25 09:35:23 | NHK‐FM「ベストオブクラシック」レビュー

~キーシンとエマニュエル・クリヴィヌ指揮スイス・ロマンド管弦楽団の共演~

リスト:交響詩「レ・プレリュード」                                             
    ピアノ協奏曲第1番 
       
      <アンコール>キーシン:12音技法のタンゴ/ブラームス:ワルツ 変イ長調 作品39 

ツェムリンスキー: 交響詩「人魚姫」

ピアノ:エフゲーニ・キーシン

指揮:エマニュエル・クリヴィヌ

管弦楽:スイス・ロマンド管弦楽団

収録:2019年1月9日、スイス、ジュネーブ、ヴィクトリア・ホール

提供:スイス放送協会 

放送:2019年5月27日(月) 午後7:30~午後9:10

 今夜のNHK‐FM「ベストオブクラシック」は、「100年の歴史を誇るオーケストラ」と題されたシリーズの第1回目の放送である。100年の歴史を誇るオーケストラの一つスイス・ロマンド管弦楽団は、1918年に指揮者のエルネスト・アンセルメ(1883年―1969年)によって創設された。本拠地はスイスのジュネーヴ。1938年にはローザンヌにあったスイス・ロマンド放送のオーケストラと合併。創設から関わった指揮者エルネスト・アンセルメが約半世紀にわたって率いたことで知られる。また、2012年から2017年まで山田和樹が首席客演指揮者を務めた。2014年から東京交響楽団の音楽監督を務めているジョナサン・ノットが、2016年に音楽監督に就任し現在に至る。

 指揮のエマニュエル・クリヴィヌ(1947年生まれ)は、フランス、グルノーブル出身。13歳でパリ音楽院に入学し、16歳でプルミエ・プリを獲得。ベルギーのエリザベート王妃音楽院出でも学び、「パガニーニ国際コンクール」をはじめとする数々のコンクールに入賞するなどヴァイオリニストとして活躍。そして1965年にザルツブルクでカール・ベームと出会ったことで指揮者としての道も同時に歩み始める。1976年から1983年までフランス放送新フィルハーモニー管弦楽団(現フランス放送フィルハーモニー管弦楽団)の首席客演指揮者を務めた。ヴァイオリニストと指揮者とを兼業していたが、1981年に交通事故でヴァイオリニストとしての活動は断念する。1981年から1983年までロレーヌ・フィルハーモニー管弦楽団(現ロレーヌ国立管弦楽団)の音楽監督を務めた後、1983年リヨン国立管弦楽団の首席客演指揮者を経て、1987年同楽団音楽監督に就任。また、2004年には古楽器オーケストラである「ラ・シャンブル・フィラルモニーク」を創設。2006年から2015年まではルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めた。そして2017年から、フランス人としては実に43年ぶりとなるフランス国立管弦楽団の音楽監督に就任し、現在に至っている。

 ピアノのエフゲーニ・キーシン(1971年生れ)は、ロシア、モスクワ出身。モスクワ市立グネーシン記念音楽専門学校で学ぶ。10歳でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を弾いてデビュー、11歳で初リサイタルを開くなど、早くから神童ぶりを発揮。これまでコンクール入賞歴はほとんどないものの、国際的ピアニストとして世界が認めるピアニストであり、コンクール万能時代において、これはかなり珍しいことでもある。1986年初来日した後、1990年カーネギー・ホールにおいてアメリカ・デビューを果たす。旧ソ連生まれだが、2002年英国籍、2013年イスラエル国籍も取得している。レパートリーはショパン、リスト、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ベートーヴェンなど幅広い。

 まず、最初の曲は、リスト:交響詩「レ・プレリュード(前奏曲)」。1854年に作曲され、13曲あるリストの交響詩の代表作。アルフォンス・ド・ラマルティーヌの詩による「人生は死への前奏曲」という考えに基づき、リストの人生観が描かれている作品。ここでのクリヴィヌの指揮は、スイス・ロマンド管弦楽団の持てる力を盛り上げることに注力するかのように悠然とスタートする。あくまで客観的な指揮内容ではあるのだが、聴き進むうちに徐々にクリヴィヌのペースに持って行くところは、さすがに確かな腕を持った指揮者だなと感じ入る。一遍の絵画を見ているかのように、色彩感覚に富んだ演奏に仕上がった。フランスで絶大な人気を誇るクリヴィヌの実力を堪能できた中身の濃い指揮ぶりであった。

 次の曲は、エフゲーニ・キーシンによる同じくリスト:ピアノ協奏曲第1番である。この曲は、リストが1830年に着想し、1835年に初稿が完成。しかし、1846年、1853年と改訂し、初演後の1856年に更なる推敲がされたという。この曲でのキーシンは、詩情に富んだピアノ演奏を披露した。この曲は、時としてピアノのテクニックの披露演奏会のようなことになるのだが、今夜のキーシンの演奏は、このこととは無縁のように、ロマンの香りたっぷりの演奏に終始して、聴き応えのある内容となった。全体にテンポはゆっくりとしたものに終始していたので、ゆったりと落ち着いた中でこの曲を聴き最後まで通すことができたのは幸せなことであった。若い時から技能を発揮してきたキーシンだが、今後はさらなる深みのある演奏を聴かせてくれる予告のような演奏内容となった。

 今夜最後の曲は、ツェムリンスキー:交響詩「人魚姫」。ウィーン出身の作曲家アレクサンダー・ツェムリンスキー(1871年―1942年)がアンデルセンの童話「人魚姫」を基に、1902年から1903年にかけて作曲した3楽章からなる交響詩。演奏時間が45分を超える大作だ。ツェムリンスキーの指揮で初演されたが、ツェムリンスキー没後、長い間、楽譜が失われ演奏が行われなかったが、80年以上経った1984年に発見され再演されると一躍脚光を浴びることとなった。最初、この作品をもとに一つの楽章を加え交響曲をつくる計画であったが果たせなかった。このため交響詩というより交響曲のような純音楽的な展開が特徴の曲に仕上がっている。何となく、シベリウスの交響詩、あるいはラフマニノフの交響曲を思い起こさせるような、愛すべき作品だ。クリヴィヌ指揮スイス・ロマンド管弦楽団の演奏は、色彩感覚に富むと同時に、物語を説き聞かせるような説得力のある演奏内容を聴かせてくれた。このため45分を超える大作であるのだが長さは気にならない。クリヴィヌの柔軟な棒捌きに、吸い寄せられるようにして聴き終えることができた。名指揮者クリヴィヌに加えツェムリンスキー:交響詩「人魚姫」も、日本での評価がもっと高まってもいいと思わせられた、楽しくも充実した演奏内容ではあった。(蔵 志津久)

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2019-06-24 09:43:18 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~Bunkamura30周年記念 小山実稚恵 ピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして・・・」(全6回)~

第1回 〈敬愛の歌〉

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調 作品120(D664)
         即興曲 作品90(D899)より第1、2番           
              作品142(D935)より第1〜4番

会場:Bunkamura オーチャードホール

日時:2019年6月29日(土) 午後3時

 小山実稚恵の「ピアノで綴るロマンの旅」は、2006年6月にスタートして、2017年11月に最終回を迎えた。12年間全24回。一人のピアニストがこれほどまでに壮大なリサイタル・シリーズを完遂した例は、世界的に見ても珍しい。そして、新たなピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして・・・」(全6回)が2019年6月からスタートする。

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◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2019-06-21 13:16:21 | 新譜CD情報

 

<新譜CD情報>

 

~デビューから50年の荘村清志が2年ぶりの新録音“シャコンヌ”~

荘村清志

バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004から      
     シャコンヌ(ギター版)      
     リュート組曲 第1番 ホ短調 BWV996      
      無伴奏チェロ組曲 第6番ニ長調 BWV1012(ギター版)
シューベルト:白鳥の歌 D957の4 セレナーデ (ギター版)
ラウロ:ベネズエラ・ワルツ 第3番
モノー:愛の讃歌 (ギター版)

ギター:荘村清志

CD:ユニバーサル ミュージック UCCY‐1098

 ギターの荘村清志(1947年生れ)は、岐阜市本荘出身。1963年、来日したナルシソ・イエペスに認められ、翌年にはスペインに渡り4年間イエペスに師事。1967年イタリア各地で、翌年にはミラノなど22都市でリサイタルを行う。帰国後、1969年に日本デビュー・リサイタルを行う。1971年イタリアで開かれた世界青少年協会国際フェスティヴァルに日本代表ギタリストとして参加。また、北米各都市で28回にのぼる公演を開いた。このCDは、1969年に日本デビュー・リサイタルを行ってから50年。これまで日本のギター界を牽引してきた荘村清志が2年ぶりの新録音。

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2019-06-20 09:35:58 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~国立モスクワ音楽院室内合唱団 来日公演  ロシア文化フェスティバル2019 IN JAPAN~

第1部「古典と現代」     

      A.スクリャービン/芸術に栄光あれ!      
      S.ラフマニノフ&G.ガリーナ(A.ステパノフ編曲)/ここは素晴らしい      
      R.シチェドリン/「ロシアの諺」より「神に罪がなく、皇帝に負い目のない(人はいない)」     
      Yu.エフグラフォフ&S.ローシン/愛と天国について〈ソプラノソロ/マリヤ・チェルマキナ〉      
      K.ボドロフ/カプリッチョ    
      V.アガフォンニコフ/ヴォカリーズ(兄弟の思い出)     
      V.ミシュキニス/主に向かいて歌え    
      K.ニーステッド/「短いミサ」より「グロリア(栄光)」     
      モーツァルト/アヴェ・ヴェルム    
      ヘンデル/オペラ「アルチーナ」より“アルチーナのアリア”〈ソプラノソロ/マリヤ・チェルマキナ〉     
      A.ペルト/生神童貞女や、喜べよ    
      S.エキモフ/ピアノと合唱、ソプラノ独唱のための「ヴォカリーズ」〈ソプラノソロ/
      マリヤ・チェルマキナ&ピアノ/日高志野〉

 第2部「外国音楽傑作集」     

      ロッシーニ/小荘厳ミサ(抜粋)     
      Kyrie(あわれみの賛歌)、Cum Sancto Spiritu (聖霊とともに)、Sanctus (感謝の賛歌)、
      Agnus Dei (平和の賛歌)〈ソプラノソロ/マリヤ・チェルマキナ&ピアノ/日高志野〉      
      R.トンプソン/ハレルヤ    
      スウェーデン民謡(ハンス・ガルデマール編曲) /ビス=カッレのスレングポルスカ(ワルツ)     
      M.ローリゼン/おお、光より生まれ    
      C.スタンフォード/青い鳥     
      黒人霊歌/同じ神に    
      黒人霊歌(R・ショウ編曲) /天国への切符〈バリトンソロ/タラス・ヤーセンコフ〉     
      黒人霊歌(M・ホーガン編曲) /我が魂は主にあり    
      S.リーク/クンガラ 〈振付:ナタリヤ・ナバトワ〉 

指揮:アレクサンドル・ソロヴィヨフ

合唱: 国立モスクワ音楽院室内合唱団

ソプラノ:マリヤ・チェルマキナ

バリトン:タラス・ヤーセンコフ  

ピアノ:日高志野

会場:日経ホール

日時:2019年6月28日(金) 午後6時30分

 国立モスクワ音楽院室内合唱団は、1866年に創設され世界三大音楽院の一つである国立モスクワ音楽院の学生と大学院生と卒業生で構成され、現代ロシア三大合唱指揮者の筆頭に名前が挙がる巨匠ボリス・テヴリン(2012年7月没)によって1994年に創設され、今年25周年を迎える。2012年、14年、16年に愛弟子のアレクサンドル・ソロヴィヨフの指揮で来日し好評を博した。今回の日本公演では約35名が来日し、古典と現代、外国音楽の傑作を披露する。1998年「リヴァ・デル・ガルダ国際合唱コンクール」で金賞グランプリ(イタリア)。99年第1回「ブラームス記念国際合唱コンクール」で第1位金賞(ドイツ)、2000年第1回「リンツ国際合唱オリンピック」で優勝(オーストリア)、03年第23回「ハイフヌカ国際正教会音楽コンクール」で第1位(ポーランド)など受賞多数。

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2019-06-19 09:48:00 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~ミヒャエル・ザンデルリンク指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の日本公演~

シューベルト:交響曲第7番「未完成」
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

指揮 :ミヒャエル・ザンデルリンク

管弦楽:ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団  

会場:新宿文化センター(東京都新宿区)

日時:2019年6月28日(金) 午後7時

 指揮のミヒャエル・ザンデルリング(1967年生れ)は、ドイツ(東ベルリン)出身。父親は指揮者のクルト・ザンデルリング(1912年―2011年) 。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンにおいてチェロを学ぶ。1987年バルセロナの「マリア・カナルス国際コンクール」で優勝。チェロ独奏者としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団に、客演チェロ奏者としてベルリン放送交響楽団に迎えられた。指揮者としてのデビューは、2001年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団員によるベルリン室内管弦楽団の演奏会。2003年ドイツ弦楽フィルハーモニー首席指揮者、2004年ベルリン室内管弦楽団首席指揮者、2006年ポツダム室内アカデミー首席指揮者兼芸術監督。2011年ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者に就任。

 ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団は、ドイツ・ザクセン州ドレスデンに本拠を置くオーケストラで1870年に創立。偉大な作曲家たちと共演の歴史を持ち、ドイツ音楽の歴史と伝統を背負った名門として絶賛されているオーケストラ。1976年以来たびたび日本公演も行っている。歴代の指揮者として、パウル・ファン・ケンペン、クルト・マズア、ギュンター・ヘルビッヒ、ヘルベルト・ケーゲル、マレク・ヤノフスキらがおり、2004年からラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスが首席指揮者兼芸術監督、2011年からミヒャエル・ザンデルリングが首席指揮者を務めている。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-06-18 09:47:00 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:クララ・シューマン

著者:萩谷 由喜子

発行:ヤマハミュージックメディア

 「……ところで、あの美しいピアノ曲〈トロイメライ〉や、哀切なテーマがきく者の心にぐっと迫る《ピアノ協奏曲イ短調》を書き、四曲の交響曲をはじめ数々の名曲を残したロベルト・シューマンが音楽史上有数の作曲家であることを、現代のわたくしたちはよく知っています。彼の名前が大きいせいか、クララ・シューマンといえば、あのロベルト・シューマンの妻と説明され、そして納得される場合が少なくありません。しかし、これまでに述べてきましたように、クララ・シューマンはロベルト・シューマンの妻としての文脈のみで語られるべき存在ではなく、一人の独立した音楽家として少なからぬ業績を残した女性でした。彼女が強い自我と自覚をもって、女性の社会的地位の低かった十九世紀を生きぬいた、才能豊かな個人であったことに、もっと注意が払われなければならないでしょう。」(あとがきより)

 

 

書名:ドナルド・キーンのオペラへようこそ!~われらが人生の歓び~

著者:ドナルド・キーン

発行:文藝春秋

 キーンさんが初めてオペラを観たのは15歳のとき。友達と連れ立って野外劇場で「カルメン」を観たキーンさんは、それまで上流社交界のものだと思っていたオペラが、ほかの舞台芸術にくらべてこんなに感動的だったのかと驚き、夢中になる。15歳から96歳まで、長きにわたり、日本とオペラをこよなく愛したキーンさん。東劇のMETライブビューイングでは、上映前に一般のお客さんに向けて上演予定のオペラ作品の解説をなさることもしばしばだったし、かつて雑誌「レコード芸術」などの常連筆者でもあった。日本文学研究の第一人者というだけでなく、熱狂的なオペラファンというもう一つの顔があったのである。オペラがかかると、嬉しくなって踊りだすキーンさんは、まるで少年のようで、目がキラキラ輝いていた。この本は、日本と芸術をこよなく愛した、ドナルド・キーンさんからの最後の贈り物。

 

 ◇

 

書名:音楽と出会う~21世紀的つきあい方~

著者:岡田暁生

発行:世界思想社

 人生を変えるような音楽と出会うには? ネット動画、AIによる自動作曲、カリスマ不在、癒し音楽ブーム・・・近代西洋音楽史を専門とする著者が、21世紀固有の音楽現象を挑戦的にとりあげ、規格外の音楽とつきあう楽しさを自在に語る。著者お勧めの音楽も紹介。

 

 ◇

 

書名:バッハ

著者:吉田秀和

発行:河出書房新社(河出文庫)

 バッハについて書かれたさまざまな文章を一冊に集める。マタイ受難曲、ロ短調ミサ曲、管弦楽組曲、平均律クラヴィーア、ゴルトベルク、無伴奏チェロ……。リヒターからグールドまで。吉田秀和 (1913年―2012年)は音楽評論家。文化勲章、大佛次郎賞、讀賣文学賞など受賞。「吉田秀和全集」他著書多数。

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2019-06-17 09:44:39 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~ベルリン・バロック・ゾリステンwith樫本大進  創設者ライナー・クスマウル・メモリアル・ツアー2019~  

 バッハ:フルート、オーボエ・ダモーレとヴァイオリンのための三重協奏曲 ニ長調 BWV1064     
           ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050     
           ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ニ短調 BWV1060
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」

バロック・アンサンブル:ベルリン・バロック・ゾリステン(BBS)

       ヴァイオリン:樫本大進(ベルリン・フィル第1コンサートマスター)        
       オーボエ、オーボエ・ダモーレ:ジョナサン・ケリー        
       フルート:スザンネ・ホプファー=クスマウル        
       ヴァイオリン、コンサートマスター:ヴィリ・ツィンマーマン        
       チェンバロ:ラファエル・アルパーマン

会場:すみだトリフォニーホール

日時:2019年6月26日(水) 午後7時

 「ベルリン・バロック・ゾリステン(BBS)」は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の華麗な首席奏者たちを中心にして1995年に、かつてベルリン・フィルの第1コンサートマスターを務め、樫本大進の師でもあったライナー・クスマウル(1946年―2017年)らによって結成された。プログラムに応じて、ベルリン・フィルとバロック音楽のスペシャリストである11人から16人のレギュラー・メンバーにより構成されている。様式美と真正さを兼ね備えた解釈を追及することへの真摯なこだわりから、モダン楽器を使用し、さらに様々な調律、ガット弦、そして様々な時代の弓を駆使して、それぞれの時代に実践されていた演奏の再現を試みている。これまで3枚のCDがエコー・クラシック賞(2001年、02年、03年)を受賞。

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