★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

●クラシック音楽●新譜CD情報

2023-03-31 09:39:35 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~アンドラーシュ・シフのクラヴィコードによるバッハ作品集~



<CD 1>

バッハ:カプリッチョ《最愛の兄の旅立ちに寄せて》BWV992
    インヴェンション BWV772-786
    4つのデュエットBWV802-805
    3声のリチェルカーレ~《音楽の捧げもの》BWV 1079より

<CD 2>

バッハ:シンフォニア BWV787-801
    半音階的幻想曲とフーガ BWV903

クラヴィコード:アンドラーシュ・シフ

CD:ユニバーサルミュージック UCCE-2100~1(2枚組)

 今回の録音では、ベルギーの楽器職人ヨリス・ポトフリーへが製作した、1743年製スペッケンのレプリカのクラヴィコードを演奏。録音は独ボンのベートーヴェン・ハウスの室内楽ホールで行われた。

 ピアノのアンドラーシュ・シフ(1953年生まれ)は、ハンガリー出身。リスト・フェレンツ音楽大学で学ぶ。1975年「リーズ国際コンクール」第3位入賞。1991年「バルトーク賞」受賞。1996年ハンガリー最高の栄誉である「コシュート賞」受賞。室内オーケストラ「カペラ・アンドレア・バルカ」の創設者/指揮者である。夫人はヴァイオリニストの塩川悠子。2014年イギリスのエリザベス女王よりナイトの爵位を授与された。 2022年6月に独ライプツィヒ市よりバッハ作品の普及に貢献した者に贈られる「バッハ・メダル」を授与された。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-03-30 09:42:06 | コンサート情報



<コンサート情報>



~髙木竜馬と秋山和慶指揮日本センチュリー交響楽団の共演~

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K. 271「ジュノム」
ベートーヴェン(近衛秀麿編曲):交響曲 第3番 変ホ長調 op.55 「英雄」

ピアノ:髙木竜馬 

指揮:秋山和慶

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

会場:ザ・シンフォニーホール

日時:2023年4月20日(木)  午後7時

 ピアノの髙木竜馬(1992年生まれ)は、千葉市出身。渋谷幕張高校在学中に、ウィーン国立音楽大学コンサートピアノ科に合格。大学院を最優秀の成績で卒業し、同大ポストグラデュエート過程で学ぶ。また、イタリアの名門イモラ国際ピアノアカデミーに入学。開校30年の歴史で6人目の”マイスター”の称号を得て卒業し、同大ポストグラデュエート課程で学ぶ。2001年第2回「ネイガウスフェスティバル」(12歳以下の部)優勝、2004年第15回「国際ピアノコンペティション」(18歳以下の部)優勝、2005年第6回「ホロヴィッツ国際ピアノコンクール」(14歳以下の部)優勝、2015年第19回「浜松国際ピアノアカデミーコンクール」優勝、2016年第26回「ローマ国際ピアノコンクール」優勝。そして2018年第16回「エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクール」優勝及び聴衆賞を受賞し、一躍世界的脚光を浴びる。

 指揮の秋山和慶(1941年生れ)は、桐朋学園大学音楽学部で学ぶ。1964年東京交響楽団を指揮してデビュー。バンクーバー交響楽団音楽監督(現在桂冠指揮者)、アメリカ交響楽団音楽監督、シラキューズ交響楽団音楽監督(現在名誉指揮者)を歴任。日本では、東京交響楽団音楽監督・常任指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、札幌交響楽団ミュージック・アドバイザー・首席指揮者を歴任。現在は、東京交響楽団桂冠指揮者、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者(現・終身名誉指揮者)、九州交響楽団桂冠指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団芸術監督・首席指揮者。 第6回「サントリー音楽賞」(1974年)、「モービル音楽賞」(1996年東京交響楽団と受賞)、「紫綬褒章」(2001年11月)、「旭日小綬章」(2011年6月)、「文化功労者」(2014年)など受賞(受章)。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-03-29 09:39:39 | コンサート情報



<コンサート情報>



~2021年「リーズ 国際ピアノコンクール」第2位 小林海都 ピアノ・リサイタル~

モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
ショパン:マズルカ Op. 24
ドビュッシー:前奏曲集より
 
         途絶えたセレナード / ヴィーノの門 / 妖精は良い踊り子 / 亜麻色の髪の乙女 /
         月の光がふりそそぐテラス / 風変わりなラヴィーヌ将軍 / 花火

クルターグ:「遊び」より シューベルトへのオマージュ
シューベルト:4つの即興曲 D935 Op. 142

ピアノ:小林海都 

会場:フィリアホール(神奈川県横浜市青葉区)

日時:2023年 5月10日(水) 午後7時

 ピアノの小林海都(1995年生まれ)は、神奈川県横浜市青葉区出身。中学生よりヤマハマスタークラス特別コースに在籍し、上野学園高等学校音楽科演奏家コースを特待生として卒業。高校在学中に日本で行われたマリア・ジョアン・ピリスのワークショップにおいて留学を強く勧められ、高校卒業後に渡欧。ベルギーのエリザベート王妃音楽院にてピリスに師事。また、オーギュスタン・デュメイとも共演を重ねるなど、室内楽にも積極的に取り組む。2021年9月にイギリスで行われた「リーズ国際ピアノコンクール」において、内田光子以来46年ぶりの日本人歴代最高位の第2位及びヤルタ・メニューイン賞(最優秀室内楽演奏賞)を受賞。その他の受賞歴は、ドイツの「エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール」のカテゴリーB(20歳以下の部)において歴代最年少優勝及びハイドン賞、ポルトガルの「サンタ・チェチーリア国際ピアノコンクール」において第3位、「東京音楽コンクール」第2位、「松方ホール音楽賞」など。現在、スイスのバーゼル音楽院にて研鑽を積む。
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◇NHK-FM「ベストオブクラシック」レビュー◇021年第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」優勝者ブルース・リウ 東京オペラシティにおけるピアノ・リサイタル

2023-03-28 09:35:33 | NHK‐FM「ベストオブクラシック」レビュー



<NHK-FM「ベストオブクラシック」レビュー>




~2021年第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」優勝者 ブルース・リウ 東京オペラシティにおけるピアノ・リサイタル~



ラモー:「クラヴサン曲集」から「やさしい訴え」「キュクロペス」」
               「2つのメヌエット」「未開人」「めんどり」「ガヴォット」
ショパン:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲 作品2
        ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35
        3つの新しい練習曲
リスト:ドン・ジョヴァンニの回想
ショパン:3つのエコセーズ 作品72 第3、第4、第5

ピアノ:ブルース・リウ

収録:2023年2月24日、東京オペラシティ コンサートホール

放送:2023年3月22日、午後7:30~午後9:10

 今夜のNHK-FM「ベストオブクラシック」は、2021年第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」で優勝したブルース・リウの東京オペラシティ におけるピアノ・リサイタル(2023年2月24日)の放送である。

 ピアノのブルース・リウは、1997年パリで生まれる(カナダ国籍)。両親は中国・北京からのフランス留学生で、後にカナダへ移住。モントリオール音楽院で学び、ダン・タイ・ソン(1980年アジア人初の「ショパン国際ピアノコンクール」優勝者、現在カナダ、モントリオール在住)に師事。クリーヴランド管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、モントリオール交響楽団などのオーケストラと共演し、中国NCPA管弦楽団とは北米ツアーを行う。近年では、ウクライナ国立交響楽団およびリヴィウ・フィルハーモニー管弦楽団との2年連続の中国ツアーや、サル・ガヴォーでのラムルー管弦楽団との共演がある。仙台、モントリオール、テルアヴィヴ、ヴィセウなどの国際ピアノ・コンクールで入賞、そして2021年第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」優勝を果たす。

 今夜、ブルース・リウの最初の曲は、ラモー:「クラヴサン曲集」から「やさしい訴え」「キュクロペス」」「2つのメヌエット」「未開人」「めんどり」「ガヴォット」である。ブルース・リウのピアノタッチは実にまろやかで、流れるようにバロック時代の作曲家ラモーのクラブサンの作品が現代のピアノで演奏される。この繊細で、上品な仕上がりは、なかなか魅力に満ちている。これは師であるダン・タイ・ソンの薫陶の賜物といった感じがした。しかも、ただ古の音楽に思いを巡らすだけではなく、現代的なピリリと引き締まった感覚もあちこちに姿を現して、決して飽きることはない演奏内容となった。

 次からは、ショパンの作品へと変わる。ショパン:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲 作品2、ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35そして、ショパン:3つの新しい練習曲である。ブルース・リウのショパン演奏は、自然な流れの演奏において、時折見せる劇的な盛り上げを巧みに取り入れるところに真骨頂があるようだ。決して安易な妥協をせず、曲の本質に真正面から切り込む。ショパンの音楽は、こんなにも力強い側面が隠されてるのだよ、とでも言いたいように・・・。通常だと鼻につくところだが、ブルース・リウの場合は、ショパンの音楽が持つ多様性を存分に語りつくすので、そのようなことは微塵も感じさせない。ショパンの音楽が持つ流麗な流れを、ブルース・リウが奥深いところで身に着けていることが、リスナーににじわじわと伝わってくるのだ。

 そして、リスト:ドン・ジョヴァンニの回想へとブルース・リウの演奏は続く。この曲は、1841年、リストが30歳のときに作曲された。モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」に基づいた作品。騎士長のテーマ、ドン・ジョヴァンニとツェルリーナの二重奏「お手をどうぞ」、騎士長のテーマとドン・ジョヴァンニのアリア「シャンパンの歌」が絡み合った3つの部分にわけられる。モーツァルトの旋律を引用しながら、リストによって再構築された作品。この曲で、ブルース・リウは、自己の持つ音楽性をすべて投入したような、凄みのある演奏を聴かせる。オペラの場面を彷彿とさせるような盛り上げ方は、一朝一夕で完成するものではあるまい。曲への没入の激しさが、聴き進むほど、リスナーの耳に突き刺さる。ただ、ブルース・リウが並のピアニストと違うのは、どのような場面おいも歌心を常に忘れていないこと。その意味で、リストの曲が持つ魅力を存分に知らされたコンサートとなったようだ、(蔵 志津久)
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-03-27 10:21:15 | コンサート情報



<コンサート情報>



~2023年4月に新日本フィルの音楽監督に就任する佐渡 裕指揮新日本フィルと辻井伸行の共演~

レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
ドヴォルジャーク:交響曲第9番 ホ短調「新世界より」

ピアノ:辻井伸行

指揮:佐渡 裕(新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督)

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

会場:すみだトリフォニーホール

日時:2023年4月14日(金)午後2時/4月15日(土)午後2時

 ピアノの辻井伸行(1988年生まれ)は、東京都出身。2005年第15回「ショパン国際ピアノコンクール」で「ポーランド批評家賞」を受賞。2009年「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で優勝(日本人として初)。2009年文化庁長官表彰(国際芸術部門)、2010年第11回「ホテルオークラ音楽賞」及び第1回「岩谷時子賞」、2013年「日本ショパン協会賞」受賞。2013年イギリス最大の音楽祭「BBCプロムス」に出演し”歴史的成功”と称賛された。作曲家としても注目されており、映画「神様のカルテ」で第21回「日本映画批評家大賞」受賞。

 指揮の佐渡 裕は、京都市立芸術大学を卒業後、1987年のタングルウッド音楽祭に参加。その後、バーンシュタイン、小澤征爾らに師事。1989年「ブサンソン国際指揮者コンクール」で優勝し、国際的な注目を集める。2015年より、110年以上の歴史を持ちオーストリアを代表するオーケストラであるトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督に就任し、欧州の拠点をウィーンに置いて活動。また、パリ管弦楽団、バイエルン国立歌劇場管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団等、欧州の一流オーケストラに多数客演を重ねている。また、エクサンプロヴァンス音楽祭「椿姫」(パリ管弦楽団)、オランジュ音楽祭「蝶々夫人」(スイス・ロマンド管弦楽団)、トリノ王立歌劇場「ピーター・グライムズ」など海外のオペラ公演の実績も多い。国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者を務めている。2023年4月新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督就任。2023年第58回「ブザンソン国際若手指揮者コンクール」審査員長就任(日本人初)。
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2023-03-24 09:37:29 | 新譜CD情報
 


<新譜CD情報>



~ベアトリーチェ・ラナ、クララ・シューマンとロベルト・シューマンのピアノ協奏曲を弾く~



クララ・シューマン:ピアノ協奏曲第1番 イ短調 Op.7
ロベルト・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
シューマン=リスト:献呈 S.566

ピアノ:ベアトリーチェ・ラナ

指揮:ヤニック・ネゼ=セガン

管弦楽:ヨーロッパ室内管弦楽団

CD:ワーナーミュージックジャパン 5419.729625

 クララ・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調作品7は、クララ・シューマンが作曲し完成したものとしては唯一のピアノ協奏曲である。1833年1月、クララ13歳のときに着手され、同年11月に単一楽章の作品として一度完成した。その後、夫であるロベルト・シューマンの助けを借りながらオーケストレーションを修正し、1834年に現在の第3楽章が完成。その後も加筆修正が加えられると共に第1・2楽章が追加され、1835年に最終的に全3楽章の曲として完成した。初演は、作曲したクララ自身のピアノ、メンデルスゾーン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって行われた。

 ピアノのベアトリーチェ・ラナ(1993年生まれ)はイタリア、コペルティーノ出身。4歳でピアノの勉強を始め、 9歳でバッハのピアノ協奏曲ヘ短調を演奏してオーケストラ・デビューを果たす。 モノポリのニーノ・ロータ音楽院でベネデット・ルポに、ドイツのハノーバーにあるハノーバー音楽演劇団のハノーバー音楽演劇でアリエ・ヴァルディに師事。2011年「モントリオール国際ピアノコンクール」優勝および特別審査員賞受賞。2013年「ヴァンクリバーン国際ピアノコンクール」銀賞受賞。

 指揮のヤニック・ネゼ=セガン(1975年生まれ)はカナダ出身。ケベック音楽院モントリオール校とプリンストンのウェストミンスター・クワイヤー・カレッジで学ぶ。19歳でモントリオール・ポリフォニー合唱団の監督に就任。モントリオール・オペラの合唱指揮者も務めた。グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団首席指揮者並びに芸術監督、カーティス音楽院メンター・コンダクター、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を歴任。2012年フィラデルフィア管弦楽団音楽監督、2018年メトロポリタン歌劇場音楽監督に就任し、現在に至る。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-03-23 09:40:09 | コンサート情報



<コンサート情報>



~幸田浩子(ソプラノ)&村治佳織(ギター) デュオ・リサイタル ミューズたちの調べ~

R.ロジャース(藤満健 編曲):「サウンド・オブ・ミュージック」より メドレー
ほか

ソプラノ:幸田浩子

ギター:村治佳織

ピアノ:藤満健

会場:浜離宮朝日ホール

日時:2023年4月11日(火) 午後7時

 ソプラノの幸田浩子は、大阪府豊中市出身。1997年東京芸術大学声楽科を首席で卒業。同大学院修了。オペラ研修所の第11期を修了。 文化庁派遣芸術家在外研修員の資格を得てイタリア・ボローニャへ2年間研修留学。2000年にウィーン・フォルクスオーパーと2年間の専属契約を結ぶ。2008年第38回「エクソンモービル音楽賞」洋楽部門奨励賞を受賞。

 ギターの村治佳織は、東京都台東区出身。1991年「学生ギター・コンクール」において、全部門通じての最優秀賞を受賞。1992年「ブローウェル国際ギター・コンクール」と「東京国際ギター・コンクール」で優勝を果たす。1997年女子聖学院高等学校を卒業の後、フランス・パリのエコールノルマル音楽院へ留学。2008年第9回「ホテルオークラ音楽賞」受賞。2013年舌腫瘍に罹患していることを公表し、治療のために長期休養に入った後、復帰。

 ピアノの藤満 健は、東京藝術大学作曲科、同大学院を共に首席で卒業。修士作品は東京藝術大学が買い上げ、芸術資料館に永久保存されている。1989年東京藝術大学内にて安宅賞受賞。1992年第61回「日本音楽コンクール」作曲部門最高位、併せて安田賞受賞。1993年ピアノリサイタルを開催、2002年イゴール・フロロフ・ヴァイオリンマスタークラス公式伴奏者をつとめる。1995年から2008年は桐朋学園大学講師として、2006年からは桜美林大学講師として後進の指導にあたっている。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-03-22 09:50:08 | コンサート情報



<コンサート情報>



~仲道郁代 ベートーヴェン “ピアノ室内楽”全曲演奏会 Vol.2~

ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第1番 へ長調 Op.5-1
        チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.5-2
        4手のためのピアノ・ソナタ ニ長調 Op.6
        ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 Op.11 「街の歌」
        ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 Op.12-1

ピアノ:仲道郁代

ヴァイオリン:郷古 廉

チェロ:佐藤晴真

ピアノ:原嶋 唯

会場:ヤマハホール

日時:2023年04月26日(水) 午後7時

 ピアノの仲道郁代は、桐朋学園大学ピアノ科で学ぶ。1982年大学1年在学時の第51回「日本音楽コンクール」ピアノ部門優勝。1985年~1987年文化庁在外研修員としてミュンヘン音楽大学に留学。1986年第42回「ジュネーヴ国際音楽コンクール」第3位(最高位)。1987年「メンデルスゾーン・コンクール」第1位、メンデルスゾーン賞受賞。「エリザベート王妃国際音楽コンクール」入賞。1988年「村松賞」、1993年「モービル音楽奨励賞」、令和3年度文化庁長官表彰ならびに文化庁芸術祭「大賞」受賞。近年はベートーヴェンのピアノソナタ全曲録音のCDをリリースし、コンサートでもソナタと協奏曲を全曲演奏するなど、ベートーヴェンに精力的に取り組んでいる。2018年よりベートーヴェン没後200周年の2027年に向けて「仲道郁代The Road to 2027プロジェクト」をスタートし、春と秋にリサイタルシリーズを展開中。桐朋学園大学教授、大阪音楽大学特任教授。

 ヴァイオリンの郷古 廉(1993年生まれ)は、宮城県多賀城市出身。2007年のデビュー以来、各地のオーケストラと共演。2013年「ティボール・ヴァルガシオン国際バイオリン・コンクール」優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞。2011年から3度、サイトウ・キネン・フェスティバル松本にてストラヴィンスキー「兵士の物語」に出演。リサイタルにも力を入れており、2017年から3年かけてベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲を演奏するシリーズにも取り組んだ。2019年第29回「出光音楽賞」受賞。2022年4月、NHK交響楽団ゲスト・アシスタント・コンサートマスターに就任。現在、国内外で最も注目されている若手バイオリニストのひとり。

 チェロの佐藤晴真(1998年生まれ)は、名古屋市出身。第83回「日本音楽コンクール」チェロ部門第1位および徳永 賞・黒柳賞、第13回「ドメニコ・ガブリエリ・チェロコンクール」第1位、2018年「ルトスワフスキ国際チェロ・コンクー ル」第 1位および特別賞を受賞。そして、2019年、長い伝統と権威を誇る「ミュンヘン国際音楽コンクール」チェロ部門において日本人として初めて優勝して、一躍国際的に注目を集める。2019年度第18回「齋藤秀雄メモリアル基金賞」、2020年第30回「出光音楽賞」、第32回日本製鉄音楽賞を受賞。21年度文化庁長官表彰(国際芸術部門)。現在、ベルリン芸術大学在学。

 ピアノの原嶋 唯は、桐朋学園大学、大学院、イタリア タレントミュージックマスターコースを経て、ウィーン国立音楽大学postgraduate課程修了。第86回「日本音楽コンクール」第3位。第1回「Shigeru Kawai国際ピアノコンクール」第3位。2022年第11回「スウェーデン国際デュオコンクール」第1位ほか、多数受賞。これまでに、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、桐朋学園大学オーケストラと共演。文化庁委託事業「令和4年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」新進演奏家育成プロジェクトリサイタル・シリーズに選出され東京文化会館でのリサイタルを開催したほか、日本各地のコンサートホールで演奏を行なっている。
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●クラシック音楽●新譜DVD情報

2023-03-21 09:35:58 | 新譜DVD情報



<新譜DVD情報>



~クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィルのブルックナー:交響曲第3番/交響曲第6番(ライヴ盤)~



ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103 (1877年第2稿・ノーヴァク版)
         交響曲第6番イ長調 WAB106

ボーナス映像:ディスカヴァリング・ブルックナー

         各交響曲について (ティーレマンと音楽学者ヨハネス=レオポルド・マイヤー氏
         による対話

指揮:クリスティアン・ティーレマン

管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

収録 : 2020年11月 (第3番) 、2022年4月 (第6番) 、ウィーン楽友協会 (ライヴ)

DVD:キングインターナショナル KKC-9790(Blu-ray)

 2024年のブルックナー生誕200年に向けた、ティーレマン&ウィーン・フィルによるプロジェクト「ブルックナー11」より、2019年2月にウィーン楽友協会で収録された、交響曲中もっとも改訂稿の多い「第3番」&唯一改訂されていない「第6番」を映像化。

 指揮のクリスティアン・ティーレマン(1959年生まれ)は、ドイツ、ベルリン出身。1985年にデュッセルドルフ・ライン歌劇場の首席指揮者としてその本格的キャリアをスタートさせた。1988年にはニュルンベルク州立劇場の音楽総監督に就任したが、これは当時ドイツ国内では最年少の音楽総監督であった。これまで、ベルリン・ドイツ・オペラ音楽監督(1997年~2004年)、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団首席(2004年~2010)などを歴任。現在、バイロイト音楽祭芸術監督、シュターツカペレ・ドレスデン音楽総監督・首席指揮者 、ザルツブルク復活祭音楽祭芸術監督を務めている。2019年にはウィーンフィル・ニューイヤーコンサート指揮者を務めたが、2024年にも予定されている。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2023-03-20 09:37:38 | コンサート情報



<コンサート情報>



~トーマス・ツェートマイヤー指揮フランス国立オーヴェルニュ管弦楽団 2023 年来日公演~

バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
クセナキス:アロウラ(1971)
ブラームス:弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111(弦楽合奏版)

指揮・ヴァイオリン:トーマス・ツェートマイヤー

管弦楽:フランス国立オーヴェルニュ管弦楽団

会場:トッパンホール

日時:2023年4月15日(土) 午後3時

 指揮・ヴァイオリンのトマス・ツェートマイアー(1961年生まれ)は、オーストリア、ザルツブルク出身。地元ザルツブルク・モーツァルテウム大学に学ぶ。1977年にヴァイオリニストとしてザルツブルク音楽祭でデビューを果たす。1978年「モーツァルト国際コンクール」優勝。翌年にはウィーン楽友協会音楽ホールにデビュー。その後は国際的な主要なオーケストラや指揮者と共演を重ねる。古典派音楽やロマン派音楽のレパートリーの演奏だけでなく、現代音楽の解釈にも活動の重点を置いている。バーミンガム市交響楽団との共演によるカロル・シマノフスキの2つの協奏曲の録音は、「グラモフォン・アワード」受賞。その後はソリストとしての活動のほかに、室内楽奏者や指揮者としての活動にも携わるようになった。1994年にはツェートマイアー四重奏団を結成。指揮者としては、カメラータ・アカデミカ・ザルツブルクやバルセロナ交響楽団、トロント交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団に客演している。2005年、演奏家や指揮者としての活動に対して、「ドイツ・レコード批評家賞」受賞。

 フランス国立オーヴェルニュ管弦楽団は、1981年にオーヴェルニュ室内管弦楽団として創設される。2021年よりフランス政府により国立オーケストラと認定され、現名称に至る。「ヨーロッパ屈指の室内管弦楽団」(ラ・モンターニュ紙)と評され、歴代の音楽監督にはジャン=ジャック・カントロフ、アリ・ヴァン・ベーク、ロベルト・フォレス・ヴェセス等名指揮者が名を連ね、現在ではトーマス・ツェートマイヤーが芸術監督を務めるほか、エンリコ・オノフリ、クリスチャン・ツァハリアスらの指揮者陣を擁する。今日ではそのレパートリーをバロック音楽から現代音楽の初演にまで広げ、多方面で活躍。日本各地で行われるラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも常連で、人気オーケストラとしての地位を築いている。
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