★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇コンサート情報

2017-08-31 11:18:41 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~ホールに降り注ぐ神秘の歌声 世界最高峰の合唱団 スウェーデン放送合唱団演奏会~

ペルト:勝利の後(1996/98) 
スヴェン=ダヴィッド・サンドストレム:新しい天と新しい地(1980) 
ペンデレツキ:ベネディクトゥス(1993) 
         アニュス・デイ(1981) 
ヴィカンデル:すずらんの王様 
シュニトケ:無伴奏合唱のための協奏曲(1984〜85)

指揮:ペーター・ダイクストラ(首席指揮者) 

合唱:スウェーデン放送合唱団

会場:東京オペラシティ コンサートホール

日時:2017年9月14日(木) 午後7時

 スウェーデン放送合唱団は、1925年に創設。1952年、合唱の神様と言われた大指揮者のエリック・エリクソンが首席指揮者に就任し、以来飛躍的発展を遂げ、スウェーデンの音楽界はもとより、世界のトップ・アンサンブルとしての地位を確立。リゲティ、サンドストレム、ペルト、ペンデレツキ等の現代の大家がこの合唱団のために作品を書いている。2007年9月にペーター・ダイクストラが首席指揮者に就任し、再びスウェーデン放送合唱団の黄金時代を築き、世界最高峰の合唱団として、その名声は世界各国に轟いている。2011年スウェーデン政府より特別名誉賞を授与された。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇歴史的名盤CD選集

2017-08-30 11:18:08 | 歴史的名盤CD選集

 

【歴史的名盤CD選集】

 

~アルトゥール・シュナーベルのシューベルト:ピアノ独奏曲集~

シューベルト:ピアノソナタ第17番 D.850
         楽興の時 D.780
         行進曲 ホ長調 D.606
         ピアノソナタ第20番 D.959
         ピアノソナタ第21番 D.960

ピアノ:アルトゥール・シュナーベル

録音:1937年&1939年、英ロンドン、No.3スタジオ、Abbey Road

CD:EMI RECORDS CHS 7 64259 2(2枚組)

 このCDは、アルトゥル・シュナーベル(1882年―1951年)がシューベルトのピアノ独奏曲を収めた2枚組のアルバムである。シュナーベルというと世界で最初の「ベートーヴェン・ピアノソナタ全集」録音の完成者として著名であり、ベートーヴェンのピアノ協奏曲も全5曲を録音している。このほか、いくつかのモーツァルトのピアノ協奏曲やピアノソナタも遺しているが何と言っても“ベートーヴェン弾き”としての印象が強い。そんなシュナーベルがシューベルトのピアノ独奏曲に取り組んだのがこのCD2枚組のアルバム。選ばれた3つのシューベルトのピアノソナタは、どちらかというと、いずれもベートーヴェン的な雰囲気を持った曲であり、如何にもシュナーベルらしさを偲ばせる。ピアノソナタ第17番は、しっかりとした曲の骨格を十全なテクニックで鮮やかに表現する。ピアノソナタ第20番は、最後の3大ピアノソナタの2番目の曲でシューベルトの独自性が存分に発揮されている曲。シュナーベルはこのピアノソナタを陰影をはっきりとさせた雄弁な語り口で弾き切る。最後のピアノソナタ第21番でシュナーベルは、一音一音を確かめるかのようにシューベルトの世界を描き出す。そこには、薄っぺらな感傷なぞ微塵もない。心の奥底から絞り出すような息づかいが聴こえてくるだけだ。
(蔵 志津久)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-08-29 08:53:36 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:ストラディヴァリとグァルネリ~ヴァイオリン千年の夢~

著者:中野 雄

発行:文藝春秋(文春新書)

 よくテレビで、1挺ウン千万円の銘器と、数十万円の普及品とを同じ奏者に弾かせて、どちらが本物の銘器かを当てさせる番組を放送しているが、かなり著名な音楽専門家でも、ものの見事に外している。そして、結論は、「ストラディヴァリと現代のものとの間に音色の違いはない」!驚くべきは、その先である。そんな残念な結果が出たにもかかわらず、ストラディヴァリの相場は下がるどころか上がる一方だった。


 
書名:SOLID

著者:反田恭平

発行:世界文化社

 今、日本で最も注目を集める気鋭ピアニスト・反田恭平、初のフォトブック。演奏シーンからオフショットまで、多彩な表情が満載。また、ロングインタビューやスペシャル対談、ファンからの質問等、読み物企画も充実。反田恭平の魅力が詰まった1冊。

 

 
書名:天才作曲家 大澤壽人~駆けめぐるボストン・パリ・日本~

著者:生島美紀子

発行:みすず書房

 大澤壽人(おおさわ・ひさと 1906年―1953年)。神戸に生まれ育ち数々の交響曲や協奏曲などを世におくった天才作曲家。ボストン交響楽団で日本人としてはじめて指揮台に立ち、パリでも活躍したこの稀有な存在は、歿後なぜ突然忘れられてしまったのか。最近になって再発見・再評価が始まったのは、どのような理由からか。膨大な資料と聞き書きからその生涯と作品を見事に再構成した評伝。多彩な人物とともに、日本のクラシック音楽黎明期の詳細も伝える。

 
書名:ピリオド楽器から迫るオーケストラ読本

監修:佐伯茂樹

編者:音楽の友

発行:音楽之友社(ONTOMO MOOK)

 モダン・オーケストラと同様の存在感を放つピリオド・オーケストラ。バロック時代だけでなく、古典派やロマン派のレパートリーを取り上げる団体も増えてきた。しかし、「古楽器=バロック時代の楽器」という誤った認識を持っているリスナーも少なくない。同書では、各楽器の時代ごとの違いを写真を示しながら、時代別のオーケストラの状況や使用楽器を解説。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇コンサート情報

2017-08-28 10:21:47 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~日本が世界に誇るディーヴァ(歌姫) 森 麻季 デビュー20周年記念 ドラマティック・コンサート~

モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」K1658(158a)
ヘンデル:歌劇「リナルド」より「涙の流れるままに」
ドニゼッティ:歌劇「シャモニーのリンダ」より「私の心の光」
ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」より「今の歌声は」
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より「慕わしき人の名は」/歌劇「椿姫」より「ああ、そは彼の人か〜花から花へ」
ほか

ソプラノ: 森 麻季

指揮:岩村 力

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

会場:東京オペラシティ コンサートホール

日時:2017年9月9日(土) 午後6時

 ソプラノの森 麻季(1970年生れ)は、東京都出身。東京藝術大学音楽学部声楽科を経て、同大学院独唱専攻を修了。在学中に安宅賞受賞。文化庁オペラ研修所修了後、五島記念文化財団「オペラ新人賞」を受賞。文化庁派遣芸術家在学研修員としてミラノのヴェルディ国立音楽院に留学、ミュンヘン国立音楽大学大学院を修了。日本人として初めてワシントン・ナショナル・オペラに出演し、ワシントン・アワードを受賞。2000年度「出光音楽賞」受賞。2001年度「ホテルオークラ音楽賞」受賞。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2017-08-25 11:06:56 | 新譜CD情報

 

<新譜CD情報>

 

~宗教改革500年記念 ヤニック・ネゼ=セガン&ヨーロッパ室内管弦楽団のメンデルスゾーン:交響曲全集~

ヤニック・ネゼ=セガン2

<CD 1>

メンデルスゾーン:交響曲 第1番 ハ短調 作品11
           :交響曲 第3番 イ短調 作品56「スコットランド」

<CD 2>

メンデルスゾーン:交響曲 第2番(交響カンタータ) 変ロ長調「讃歌」 作品52

<CD 3>

メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 作品90「イタリア」
           :交響曲 第5番 ニ短調 作品107「宗教改革」

指揮:ヤニック・ネゼ=セガン

管弦楽:ヨーロッパ室内管弦楽団

独唱:カリーナ・ゴーヴァン(ソプラノ)
    レグラ・ミューレマン(ソプラノ)
    ダニエル・ベーレ(テノール)

合唱:RIAS室内合唱団

録音:2016年2月、パリ(ライヴ録音)

CD:ユニバーサルミュージック(ドイツ・グラモフォン) UCCG-1769

 指揮のヤニック・ネゼ=セガン(1975年生れ)は、カナダ・モントリオール出身。ケベック音楽院モントリオール校でピアノと室内楽を、プリンストンのウェストミンスター・クワイヤー・カレッジで合唱指揮を学ぶ。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者(2008年―2014年)を歴任した後、現在、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、フィラデルフィア管弦楽団音楽監督を務めている。このCDは、2016年2月のメンデルスゾーン音楽祭におけるライヴ録音で、パリ管の新本拠地、フィルハーモニー・ド・パリで録音された。ルターの宗教改革から500年、交響曲第5番「宗教改革」のホグウッド校訂の新版による録音(メジャー初録音)を含む交響曲全集。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇コンサート情報

2017-08-24 07:47:04 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~日本人初!イタリアの歌劇場音楽監督就任の吉田裕史指揮ボローニャフィル特別演奏会~

プッチーニ:交響的前奏曲
ヴェルディ:オペラ「ナブッコ」序曲
ニーノ・ロータ:「ゴッドファーザー」から「愛のテーマ」、ほか

指揮:吉田裕史

管弦楽:ボローニャフィルハーモニー管弦楽団

会場:サントリーホール

日時:2017年9月6日(水) 午後7時

 指揮の吉田裕史(1968年生れ)は、北海道生れ、千葉県船橋市出身。東京音楽大学指揮科及び同研究科修了。1999年文化庁派遣芸術家在外研修員として渡欧。ウィーン国立音楽大学マスターコースにてディプロマ取得。シエナ・キジアーナ音楽院マスターコースにて研鑽を積む。バイエルン(ミュンヘン)、マンハイム、マルメの各歌劇場で研鑽を積む。 2002年「五島記念文化賞・オペラ新人賞」受賞。 2005年 第1回「バルトーク国際オペラ指揮者コンクール」第3位入賞。 2006年トリエステ・ヴェルディ歌劇場において同歌劇場管弦楽団を指揮し、イタリアでの活動を本格的にスタート。 2007年ローマ歌劇場カラカラ野外劇場にて「道化師」を指揮し、130年以上の歴史を誇る同歌劇場において日本人として初登場。2010年マントヴァ歌劇場音楽監督に就任、イタリアの歌劇場の音楽監督就任は日本人初。2013年イタリアにおいてオペラの普及に貢献した外国人に与えられる ”カルーソー賞” を受賞。東邦音楽大学特任准教授。現在、イタリア在住。  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇NHK-FM「ベストオブクラシック」

2017-08-22 07:37:18 | NHK‐FM「ベストオブクラシック」レビュー

~わが国クラシック音楽界の至宝 深沢亮子 ピアノ・リサイタル~

          

助川敏弥:26のやさしいピアノ小曲集「ちいさな四季」から 
            <春>そこまで春が
                 アクロバットのマツモムシ
                 春だ春だ春だ
            <夏>だれか呼んでるどこからなの
                 森は呼んでる
                 ちいさな泉
            <秋>October(オクトーバー)
                 秋の谷川
                 もうすぐ冬だよ
            <冬>森の泉はなぜかれた
                 きょうはたのしいクリスマス
                 ハサミムシのこもりうた
                 暮れる谷川
助川敏弥:花の舞
       松雪草
       山水図
リパッティ:夜想曲 嬰ヘ短調 作品6
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 K.330
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 作品54
         無言歌 から 五月のそよかぜ 作品62第1/春の歌 作品62第6(アンコール)
                     ピアノ連弾:深沢亮子/東浦亜希子
助川敏弥:やさしいピアノ小曲集“ちいさな四季”から(アンコール)         
                糸かけ糸かけ糸かがり
                     
ピアノ:深沢亮子

収録:2017年5月17日、浜離宮朝日ホール

放送:2017年7月19日(水)  午後7:30~午後9:10

 今夜のNHK‐FM「ベストオブクラシック」は、“深沢亮子 ピアノ・リサイタル”の放送である。深沢亮子は、今やわが国クラシック音楽界の至宝とも言うべき存在の国際的ピアニストだ。特に、モーツァルトを弾かせれば、わが国に匹敵するピアニストは見当たらないばかりか、現在、世界を見渡しても、これほどまで正統的で美しいモーツァルトを弾けるピアニストは、ほとんどいないと言っても過言ではない。深沢亮子は、千葉県東金市出身。15歳のとき第22回「日本音楽コンクール」優勝。17歳でウィーン国立音楽大学に留学し、在学中にガスタイン賞を受賞。1959年同校を首席で卒業し、ウィーン楽友協会のブラームス・ザールにおいてデビューリサイタルを開く。1961年「ジュネーブ国際音楽コンクール」1位なしの2位入賞を果たす。その後、ヨーロッパ諸都市やブラジル、韓国、台湾で演奏し、日本の現代作品も積極的に紹介。また、室内楽の分野でも意欲的な活動を行ってきた。2005年「東金市政特別功労者」受賞、英国ケンブリッジ国際伝記センター(IBC)により「最も優秀な100人の音楽家」の1人に選ばれる。現在、日本音楽舞踊会議代表理事。

 今夜の演奏曲目は、ベテランピアニストらしい作品が並ぶ。まず目に付くのが作曲家・助川敏弥(1930年―2015年)の名前である。助川 敏弥は札幌市出身。1952年東京芸術大学音楽学部作曲科入学。1954年「日本音楽コンクール」作曲部門において第1位と特賞を受賞。1957年に同学を卒業し、林光、間宮芳生、外山雄三の結成した作曲家同人「山羊の会」に参加する。1960年に「オーケストラのためのパルティータ」で文部省芸術祭奨励賞を受賞するなど数々の賞を受賞。NHK等の放送番組の音楽も数多く担当。2005年日本現代音楽協会代表理事に就任。主な作品として、26のやさしいピアノ曲集「ちいさな四季」Op.28(1971年)、混声合唱のための組曲「白い世界」Op.27(1971年)、Tapestry for Piano Op.34(1972年)、独奏十七絃による三章Op43(1974年)、ピアノのためのソナチネ「青の詩(し)」Op.45(1975年)、山水図Op.58 (1978年)、被爆ピアノと録音による「おわりのない朝」Op.68(1983年)、「ちいさき いのちの ために」(2000年)、さくらまじ(2002年)、「Prelude, Passacaglia Fugue」(2004年)など。

 今夜の最初の曲は、助川敏弥:26のやさしいピアノ小曲集「ちいさな四季」からの13曲が演奏された。シンプルな曲想のピアノ曲集であり、愛すべき小品集である。メンデルスゾーンの無言歌あるいはグリーグの抒情小曲集を思わせるような、とてもメロディが美しいのが特に印象的。日本人の感性に強く訴えかけるような曲想が何よりも好ましく聴こえる。深沢亮子は、これらの小品を丁寧に抒情味たっぷりに弾き進む。この曲集を1回でも聴けば、日本人なら誰でもが心に深くその印象が残るであろう。メンデルスゾーンの無言歌あるいはグリーグの抒情小曲集は、日本人のピアニストがしばしばコンサートで取り上げるが、助川敏弥の「ちいさな四季」を取り上げることは多くない。今回、深沢亮子が敢えて助川敏弥の「ちいさな四季」を最初に取り上げた理由は、「どうして皆さん、日本人が作曲したこんな愛らしい作品があるのに演奏しないの」という深沢亮子の訴えかけがあるように私には思えた。日本人の作曲した優れた作品を後世に伝えることは、演奏家それにリスナーの大切な役割であることを思い知らされた。「ちいさな四季」の後に演奏された、助川敏弥の花をテーマにしたピアノ独奏曲「花の舞」と「松雪草」は深沢亮子が初演しただけに、緻密な演奏であり、色彩感溢れた如何にも深沢亮子らしいふくよかな感覚が好ましい。「山水図」は、助川が日本画を見た印象をピアノ独奏曲としたもので、日本画の筆のタッチがピアノで表現されている。ここでの深沢亮子のピアノ演奏は、きりりと引き締まり、奥行きのある音響空間を十二分に表現仕切って見事な出来栄え。

 次の深沢亮子の曲目選びもきらりと光る。リパッティの作曲した夜想曲である。ディヌ・リパッティ(1917年―1950年)は、ルーマニア出身の伝説の大ピアニストであるが作曲もした。2017年はリパッティ生誕100年に当たる。深沢亮子はこの夜想曲の楽譜を長らく所有していたが、リパッティ生誕100年の今年、演奏することを決意したという。ここでの深沢亮子の演奏は、33年の短い生涯のリパッティに思いを馳せるような、深い情愛のこもったものとなった。次のモーツァルト:ピアノ・ソナタK.330は、ウィーンに馴染の深い深沢亮子の十八番ともいえる曲。深沢亮子は、出だしからもう演奏したくてしょうがないという雰囲気を会場全体に響かせる。何と生き生きしたモーツァルトであろうか。一音一音が澄んでいて、躍動感が素晴らしい。深沢亮子のモーツァルトには温かみが滲む。今ではあまり聴かれなくなったような懐かしい音楽がスピーカーから流れ続ける。次は、メンデルスゾーン:厳格な変奏曲。この曲は、若き日の深沢亮子が勉強した思い出深い曲だそうで、構成力のある力のこもった熱演を聴かせた。アンコールは、メンデルスゾーン:無言歌から「五月のそよかぜ」「春の歌」。ここでは、愛弟子の東浦亜希子とのピアノ連弾となった。今、深沢亮子は、後進の指導に力を注いでいるようで、若い演奏家と共演することも少なくない。やがて、これらの若き演奏家の中から、これからのわが国のクラシック音楽界をしょって立つ人材が生まれ出るであろう。(蔵 志津久)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇コンサート情報

2017-08-21 10:25:12 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~今、注目のヴァイオリニスト 服部百音のコンサート~

パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲

ヴァイオリン:服部百音

指揮:太田雅音
 
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

会場:Bunkamuraオーチャードホール

日時:2017年9月3日(日) 午後2時

 ヴァイオリンの服部百音(1999年生まれ)は、6歳で桐朋学園附属子供のための音楽教室に入室。8歳でオーケストラと初共演。2015年「ボリス・ゴールドシュタイン国際ヴァイオリン・コンクール」(スイス)でグランプリを受賞。2016年デビューCD「ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番、ワックスマン:カルメン幻想曲」をリリース。第27回「新日鐵住金音楽賞(フレッシュアーティスト賞)」を受賞。現在 ザハール・ブロン・アカデミー(スイス)に在籍。東京音楽大学付属高等学校特別特待奨学生。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2017-08-18 11:11:06 | 新譜CD情報

 

<新譜CD情報>

 

~人気ピアニスト 反田恭平のリサイタル・ピース第1集~

月の光反田恭平 

シューベルト:4つの即興曲 作品90 D.899
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ドビュッシー:喜びの島
ドビュッシー:月の光〜「ベルガマスク組曲」より第3曲
シューマン(リスト編):献呈
ショパン:別れの曲〜「12の練習曲 作品10」より第3曲

ピアノ:反田恭平

CD:日本コロムビア COCQ-85364(UHQCD)

 ピアノの反田 恭平(1994年生れ)は、札幌市生まれ、東京都出身。桐朋学園大学音楽学部で学ぶ。2012年「日本音楽コンクール」第1位(男性では史上最年少)、併せて聴衆賞を含む4つの特別賞を受賞。2013年ロシアへ留学。2014年モスクワ音楽院に首席(日本人初の最高得点)で入学。2015年第25回「チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール」(イタリア)優勝。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◇クラシック音楽◇コンサート情報

2017-08-17 09:25:04 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~サントリーホール2017 リニューアル記念 “Reオープニング・コンサート”~

<第1部>オルガンと金管アンサンブルによるオープニング・セレモニー

<第2部>ロッシーニ:ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)

                   ~「小荘厳ミサ曲」のロッシーニ自身による管弦楽編曲版~

指揮:ジュゼッペ・サッバティーニ

管弦楽:東京交響楽団

金管アンサンブル:TKWO祝祭アンサンブル

オルガン:ダヴィデ・マリアーノ

ソプラノ:吉田珠代
コントラルト:ソニア・プリーナ
テノール:ジョン・健・ヌッツォ
バス:ルベン・アモレッティ

合唱:東京混声合唱団、サントリーホール オペラ・アカデミー

会場:サントリーホール

日時2017年9月1日(金) 午後6時

 サントリーホールは、2017年2月6日~8月31日の期間、改修工事のため休館していたが、2017年9月1日にリニューアルオープンする。来年は、ロッシーニ没後150年。メモリアル・イヤーに先駆けて、晩年の名作をオリジナルの小編成でなく、ロッシーニ自身の手によるオーケストラ・バージョンで演奏する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする