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田舎に雨の降るごとく

2010年09月30日 | Weblog


 これまで閉じ込められていて、生活がマンネリ化していたので、せっかくそれを打ち破ろうとしているのに、こう雨では出鼻をくじかれてしまったような感じがします。

 

 しかし考えて見れば、そういう時こそ焦らないで、もの事は天にまかせた方がいいのではないかという思いが起きて来ました。そうなれば、じっくり雨を友として行けば良いのだと言う気持ちがわいて来たのです。

 

 雨の日には雨の歌。
      
       都に雨のふるごとく       ヴェルレーヌ 堀口大学 訳

     都に雨の降るごとく わが心にも涙ふる
     心の底に にじみ入る この侘びさは何ならむ

     大地に屋根に降りしきる 雨のひびきのしめやかさ
     うらさびわたる心には おお 雨の音 雨の歌

     かなしみうれふるこの心 いはれもなくて涙ふる
     うらみの思いあらばこそ ゆえだもあらぬこのなげき

 

 畑の中で暴れまくっていたカボチャは、かなり豊作でした。名もないカボチャです。種類が混じってしまって、名前がつけられない、ただのカボチャです。


 

 煮てもらいました。そしたら、そのおいしいこと。種類など何だってかまわない。おいしければ良いです。名前を食べるわけではないですからね。それに雑種は強い。

 


  田舎に雨の降るごとく

   田舎に雨の降るごとく わが心には雨降らず
   本に音楽カボチャ味 この楽しみは何ならむ
   
   ただひとつなる気がかりは 運動不足にならないか
   焦るき気持ちを抑えつつ それは晴れの日動きゃよし

   悲しみうれふる空模様 いつになったらやむのやら
   夏の干天うめあわせ もう要らぬのにまだ降るや