初心者のクラシック

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歌劇「アルジェのイタリア女」序曲 (ロッシーニ作曲)

2008年07月25日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲です。

ロッシーニも現在に多くの歌劇を残した作曲家のひとりですが、彼の場合はいつも明るく元気なイメージの曲が想像されます。
そしてこの曲も、とても明るく元気いっぱいの曲です。

そしてこの歌劇のタイトルにある“アルジェ”というのは地中海を挟んだイタリアの対岸にあるアルジェリアの首都の名前です。(フランスの対岸とも言う)

歌劇のあらすじは・・・、最近、夫婦仲の悪くなってきたアルジェリアの太守ムスタファーは、イタリア人女性を新しく妻に迎えようと画策する。アルジェリアで奴隷になっていたイタリア人の男リンドーロの元に、恋人イザベッラ(イタリア女)が海賊の戦利品として太守ムスタファーに届けられると、太守はたちまちイザベッラに心を奪われてしまい、どうにか妻に迎えようとします。
しかし、リンドーロとイザベッラはどうにか、この太守の元から脱出すると、太守ムスタファーも妻に詫びてもとの鞘におさまるというお話のようです。


 ※ピチカートがゆっくり始まると、弦楽器をひとつ挟んで、軽やかでのんびりとした
オーボエのメロディが優雅に響き渡ります。
やがて弦楽器が低音からじわじわと盛り上げていくと、
弾む木管楽器にグサッと突き刺さる弦楽器とティンパニ(大太鼓)が心地よく響くき、
スピード感あふれる弦楽器にトランペットが華やかに彩りを添えると、
華やかな曲調がこころも弾むメロディを奏で出していきます。
そして、少し落ち着くと軽やかなオーボエのメロディにフルートが軽やかに合わせて
明るく晴れやかな曲調を聴かせてくれます。
再び盛り上がっていくと、今度はオーボエとフルートがメロディを入れ替えて同じ
フレーズを聴かせてくれますが、こちらも楽しく聴かせてくれます。
そしてクライマックスに向けて盛り上がっていき、豪快に最後をまとめて、
ティパニのドラムロールでしっかりと曲を締めくくります。


明るく快活な曲調から、初演当初からも大人気となったこの作品ですから、もちろん序曲も楽しく愉快な曲調がとても元気になれる一曲です。
のびやかなオーボエのメロディは、それとは対照的ですが、そこもまた聴きどころのひとつと言えるでしょう。
とにかく、ロッシーニの序曲ですから。元気あふれる楽しい一曲です。

≪オススメCD≫
ロッシーニの序曲集です
ロッシーニ:序曲集
デュトワ(シャルル)
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
元気いっぱい楽しく愉快な一曲です。

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