初心者のクラシック

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歌劇「イタリアのトルコ人」序曲  (ロッシーニ作曲)

2009年04月18日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はロッシーニ:歌劇「イタリアのトルコ人」序曲です。

1814年に作曲されたこの曲は、以前ロッシーニが作曲した「アルジェのイタリア女」とそのタイトルが、どことなく似てる…?、という事もあり、第1幕が終わると観客は早々に席を立ったとか、立たなかったとか。

ちなみに物語のあらすじは…、舞台はナポリの港街。ジプシー娘のザイーダは恋人だったトルコのセリム王子と別れた事を嘆いている。
そこへジェローニオが、妻フィオリッラの浮気を相談にくると、ザイーダはからかい半分で彼を追い返す。
ある日フィオッリラが散歩していると、港に船が到着し、セリム王子が現れる。2人はお互いに一目惚れをして、フィオリッラはセリムを自宅に招くが、当然いい気がしない夫ジェローニオ。しかし気弱な夫は王子にも気を使ってしまう。

セリム王子が、フィオッリラを口説くと、さすがに夫も憤慨するが、フィオリッラが夫をなだめて、その場をどうにかやりぬける。
セリム王子はフィオリッラとトルコへ逃避行を図るべく港で彼女を待っていると、そこに現れたのが元恋人のザイーダ。2人は再開を喜び合うが、今度はそこへ当然フィオリッラが登場。女性2人はセリム王子をめぐって火花を飛び散らす。

セリム王子は、フィオリッラをどうしても連れ帰りたく、夫ジェローニオを訪ね、トルコの習慣で妻を買い取ると提案し、さもなくば連れ去る(誘拐する)とまで詰め寄ります。

仮面舞踏会に乗じてフィオリッラを連れ去ろうと画策するセリム王子。一方ジェローニオもザイーダと手を組み、フィオリッラとセリムと同じ格好をして仮面舞踏会に参加してそれを阻もうと計画。
結局、セリム王子は間違えてザイーダの手を取って愛を誓うのでした。
諦めきれなかったフィオッリラはセリム王子を追って港に向かいますが、港で待っていた夫ジェローニオに会うと、浮気を後悔して夫の元に戻り、めでたしめでたし、となります。

実際には、もっと登場人物がいてややこしい展開になるんですが、長いので、これでもかなり省略してあります。



 ファゴットがテクテク歩きだすように始まると、弦楽器とティパニ(大太鼓)が
 盛り上がって一区切りを入れます。
 やがて、ホルンのソロが始まると、のどかでゆったりとしたその響きに、
 弦楽器がリズムをつけていきます。
 リズムがだんだん大きくなり盛り上がっていき、また小さくおさまると、
 今度は弦楽器の軽やかに弾むようなリズムが楽しく響きます。
 陽気なリズムに弾むティンパニ!流れるメロディを聴くとウキウキしてきます。
 クラリネットからオーボエが駆け上り、弦楽器が高鳴ると、
 トランペットも軽やかに舞うようなこの響き。
 弦楽器は勢いをつけて盛り上がっていきます。そして今度は
 オーボエからフルートが駆け上り、弦楽器が高鳴ると、
 トランペットも華やかに舞いあがる響きを聴かせます。
 弦楽器がクライマックスに向けて盛り上がり、華麗に聴かせると、
 堂々と曲を終わります。 


明るく楽しく愉快に聴ける曲です。物語はちょっとややこしい展開ですが、曲の雰囲気を考えると、結構面白いお話かも?

≪オススメCD≫
この中にあります
ロッシーニ:序曲集
セル(ジョージ)
ソニーレコード

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★


≪おすすめシチュエーション≫
元気一杯に楽しく聴ける曲です。


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