初心者のクラシック

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「タンタルスの苦悩」 (スッペ作曲)

2009年05月07日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はスッペ:「タンタルスの苦悩」序曲です。

この曲は1868年に初演が行われた作品のようです。
そして、一応「オペレッタ」(喜歌劇)なので、いつものようにあらすじは・・・、といきたいところだったんですが、ちょっとそれらしいのが探せなかったので、CDの解説から少し。

「ギリシャ神話を題材とする風刺のきいたオペレッタ。ゼウスの息子タンタルスが地獄に追放されて罪をあがなう物語」とのこと。

タイトルに「苦悩」とついているから、ちょっと暗い曲なのかな?と思いきや、軽やかなリズムに軽快なフレーズが明るく華やかな一曲です。
強いて言うなら、序番であらわれるクラリネットソロが多少悩ましげなフレーズかな?と思うところもありますが、伸びやかなソロは「苦悩」というより、「まったり感」があふれるのどかな雰囲気。

とにかく明るい曲調なので、これなら初心者にもオススメの一曲です。




 トランペットと供に軽快に流れる弦楽器の響き、陽気なリズムから始まります。
 序奏(イントロ)のリズムが終わると、
 クラリネットのなめらかなメロディが、ゆったりと艶っぽく奏でられると、
 ついうっとりと聴き入ってしまいます。
 たっぷりと聴かせるクラリネットに続くフルートの音色も涼しげに、
 ほどよく響くソロが魅力的です。
 ささやくようなリズムの弦楽器に、答えるようなクラリネット、フルート。
 リズムが変わり、少し速めのワルツ風のテンポに変わると、
 トライアングルのリズムも心地よく響き、徐々に勢いがついていきます。
 スネアドラムが響くと、元気いっぱいのテンポでトランペットも明るく響きます。
 冒頭のトランペットのフレーズが現れると、陽気なリズムに気分も弾み、
 明るくクライマックスを迎えて、トランペットも華やかに賑やかにラストを飾ります。
 

ラストの盛り上がりも華やかに明るく、スッキリと楽しめる一曲です。ストーリーの詳細が分からないのでどんな「苦悩」があるのかは知りませんが、序曲だけなら十分に明るく楽しめる一曲です。

≪オススメCD≫
陽気で軽やかマリナー&アカデミー
スッペ:名序曲集
アカデミー室内管弦楽団
EMIミュージック・ジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★


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ちょっとした「苦悩」もなんのその!?


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