たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はモーツァルト:ピアノ協奏曲第22番です。
モーツァルトのピアノ協奏曲は、番号で言うとこの第20番代あたりからは比較的有名な作品とされていますが、それでも、この第22番は一般的にはそれほど有名と言える作品ではないのかもしれません。
ただ、やはり20番代は名作と言われるだけあって、聴き応えも十分に味わえる一方、比較的サラッと聴けてしまうから不思議なものです。
1・3楽章は例によって明るくさわやかな作りになっていますが、2楽章が、なんとも絶妙と言うか・・・、ただ単純に暗いとか悲しいとか言うだけではなくて、誰でも日常で感じた事のあるような“心のすき間”みたいなものを感じる一曲です。
続く3楽章も2楽章をうまくフォローしているように聴こえてしまうのが、なんとも心憎い演出のように感じます。
また、そのあたりの微妙な心境の変化みたいなのも、演奏家によって若干違ってくるのかも知れませんが、そんなところも含めて、味わい深い一曲と言えるのかもしれませn。
第1楽章:ずっしりと華やかなオーケストラからはじまると、その後を
弦楽器とフルートが、しなやかに流れていきます。
鮮やかなオーケストラの前奏(イントロ)が終わると、涼しげなピアノの
フレーズがきめ細やかに、流れます。
途中に低音弦楽器を交えてインパクトをつけると、ピアノの響きがより
一層輝くように引き立って聴こえてきます。
その後も華麗なピアノソロを、丁寧にそっと支えるようにオーケストラ
が演出しながらつづきます。
中盤では弦楽器が、少し立ち止まるように刻むと、ピアノのフレーズも
若干険しい表情を見せますが、ピアノソロは、あくまでもエレガントに
華やかに響きます。
その後も何度か、ずっしりとした最初のフレーズを挟みながら、流れる
ようなピアノが続いていきます。
そして、最後はピアノソロをたっぷりと聴かせると、弦楽器で奇麗に
まとめて締めくくります。
第2楽章:弦楽器のひっそりとした演奏がはじまると、どことなく冷んやりと
したフレーズが、寂しげに聴こえてきます。
悲しげな弦楽器が盛り上がると、ピアノが静かに始まり、甲高い響きが
とても切なく突き刺さります。
途中ホロっと崩れるような響きが聴こえると、じわっと何かが伝わって
くるようです。
しかし、その後はフルートやクラリネットが、温かくそれを包みこむように
優しく響くと、どこか救われたようにも感じます。
ところが、再びピアノが始まると、やはり切なくやりきれない思いを
打ち明けるように、悲しいフレーズが続きます。
すると、今度はそれを受け止めるようにフルート、ファゴットが優しく
響きます。
やがて弦楽器が口を挟むように刻むと、険しい表情になっていきます。
そして、何か重たい荷物を引きずるようなフレーズになり、
最後までそれを引きずるようにして終わっていきます。
第3楽章:ふっきれたかのようにして弾むピアノから始まると、重たい低音の
弦楽器も、それに連られるように弾んでいきます。
一通りが終わると、あっけらかんとしたピアノソロが、始まりますが
徐々に勢いをつけると、1楽章の勢いを少しずつ取り戻していくように、
どんどんと流れていき、徐々に明るい表情に変わります。
クラリネット、フルートなどが少しずつ加わると、更に盛り上がり、
遂には弦楽器までも、奇麗に冴えわたっていきます。
途中では、いちど落ち着いてクラリネットが柔らかい音を聴かせると、
ピアノもそれを飾るようにとても奇麗なフレーズで、しなやかに
きらめくような明るい、音色を響かせていきます。弦楽器は、まるで
そよそよと、そよぐ風のように涼しげに、さわやかな心地にさせてくれます。
すると、クライマックスに向けてオーケストラと共にピアノが鮮やかに
聴かせると、ピアノソロを挟んで、華やかに最後を賑わせて
奇麗にまとめていきます。
ちなみに今回、聴いたのはFM放送をエアチェックしてたMDからで、
演奏は、ファビオ・ルイージ指揮のウィーン交響楽団 ピアノ:上原彩子
でしたが、アマゾンではCDが無かった(ライブ録音っぽかったので売ってないのかな?)ので、下の≪オススメCD≫は代表的と思われるバレンボイムにしてみました。
作品にサブタイトルがついていないので、一般的にはあまり有名と言える曲ではないのかもしれませんが、いろいろ探しながら、自分の名曲を発見するのもクラシックの楽しみのひとつですよね。
≪オススメCD≫
バレンボイムも聴いてみたい
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
涼しげで、さわやかに聴ける一曲です。
今日はモーツァルト:ピアノ協奏曲第22番です。
モーツァルトのピアノ協奏曲は、番号で言うとこの第20番代あたりからは比較的有名な作品とされていますが、それでも、この第22番は一般的にはそれほど有名と言える作品ではないのかもしれません。
ただ、やはり20番代は名作と言われるだけあって、聴き応えも十分に味わえる一方、比較的サラッと聴けてしまうから不思議なものです。
1・3楽章は例によって明るくさわやかな作りになっていますが、2楽章が、なんとも絶妙と言うか・・・、ただ単純に暗いとか悲しいとか言うだけではなくて、誰でも日常で感じた事のあるような“心のすき間”みたいなものを感じる一曲です。
続く3楽章も2楽章をうまくフォローしているように聴こえてしまうのが、なんとも心憎い演出のように感じます。
また、そのあたりの微妙な心境の変化みたいなのも、演奏家によって若干違ってくるのかも知れませんが、そんなところも含めて、味わい深い一曲と言えるのかもしれませn。
第1楽章:ずっしりと華やかなオーケストラからはじまると、その後を
弦楽器とフルートが、しなやかに流れていきます。
鮮やかなオーケストラの前奏(イントロ)が終わると、涼しげなピアノの
フレーズがきめ細やかに、流れます。
途中に低音弦楽器を交えてインパクトをつけると、ピアノの響きがより
一層輝くように引き立って聴こえてきます。
その後も華麗なピアノソロを、丁寧にそっと支えるようにオーケストラ
が演出しながらつづきます。
中盤では弦楽器が、少し立ち止まるように刻むと、ピアノのフレーズも
若干険しい表情を見せますが、ピアノソロは、あくまでもエレガントに
華やかに響きます。
その後も何度か、ずっしりとした最初のフレーズを挟みながら、流れる
ようなピアノが続いていきます。
そして、最後はピアノソロをたっぷりと聴かせると、弦楽器で奇麗に
まとめて締めくくります。
第2楽章:弦楽器のひっそりとした演奏がはじまると、どことなく冷んやりと
したフレーズが、寂しげに聴こえてきます。
悲しげな弦楽器が盛り上がると、ピアノが静かに始まり、甲高い響きが
とても切なく突き刺さります。
途中ホロっと崩れるような響きが聴こえると、じわっと何かが伝わって
くるようです。
しかし、その後はフルートやクラリネットが、温かくそれを包みこむように
優しく響くと、どこか救われたようにも感じます。
ところが、再びピアノが始まると、やはり切なくやりきれない思いを
打ち明けるように、悲しいフレーズが続きます。
すると、今度はそれを受け止めるようにフルート、ファゴットが優しく
響きます。
やがて弦楽器が口を挟むように刻むと、険しい表情になっていきます。
そして、何か重たい荷物を引きずるようなフレーズになり、
最後までそれを引きずるようにして終わっていきます。
第3楽章:ふっきれたかのようにして弾むピアノから始まると、重たい低音の
弦楽器も、それに連られるように弾んでいきます。
一通りが終わると、あっけらかんとしたピアノソロが、始まりますが
徐々に勢いをつけると、1楽章の勢いを少しずつ取り戻していくように、
どんどんと流れていき、徐々に明るい表情に変わります。
クラリネット、フルートなどが少しずつ加わると、更に盛り上がり、
遂には弦楽器までも、奇麗に冴えわたっていきます。
途中では、いちど落ち着いてクラリネットが柔らかい音を聴かせると、
ピアノもそれを飾るようにとても奇麗なフレーズで、しなやかに
きらめくような明るい、音色を響かせていきます。弦楽器は、まるで
そよそよと、そよぐ風のように涼しげに、さわやかな心地にさせてくれます。
すると、クライマックスに向けてオーケストラと共にピアノが鮮やかに
聴かせると、ピアノソロを挟んで、華やかに最後を賑わせて
奇麗にまとめていきます。
ちなみに今回、聴いたのはFM放送をエアチェックしてたMDからで、
演奏は、ファビオ・ルイージ指揮のウィーン交響楽団 ピアノ:上原彩子
でしたが、アマゾンではCDが無かった(ライブ録音っぽかったので売ってないのかな?)ので、下の≪オススメCD≫は代表的と思われるバレンボイムにしてみました。
作品にサブタイトルがついていないので、一般的にはあまり有名と言える曲ではないのかもしれませんが、いろいろ探しながら、自分の名曲を発見するのもクラシックの楽しみのひとつですよね。
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バレンボイムも聴いてみたい
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
涼しげで、さわやかに聴ける一曲です。
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