たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はレスピーギ:交響詩「ローマの祭」です。
いよいよ、ローマ三部作の大トリ「ローマの祭」です。さて、前にも紹介しましたが、ローマにゆかりのある場所や出来事をたどってローマの歴史を実感していくというコンセプトのもとに出来たこの企画、いやいやこの作品。
今回はローマの歴史を祭になぞらえて作曲しています。ローマの4つの祭としてサブタイトルをつけられた作品になっていますが、「交響詩」なので曲に切れ目は無く、連続して演奏されていますが、たいていのCDなら各祭ごとに、トラック分けされています。(こういうときってCDは便利ですね。)
チルチェンス:いきなり、何事が起こったかと思うほど衝撃的なフレーズが響き、
続いてトランペットのファンファーレが流れます。賑やかに派手に鳴りまくりますが、
ちょっと怖いです。序奏(イントロ)が終わると、バストロンボーンを中心に、低音
楽器の重く鋭い響きがずっしり響きますが、もうこれは悪の帝国ですね。マジで怖い
です。更に、金管楽器やら弦楽器やらが、好き放題に鳴らしまくり、もう手がつけら
れません。しまいにはパイプオルガンまでがガツンととどめを刺します。これを初め
て聴いた日には怖くて眠れなくなるほどです。
五十年祭:ひっそりと、暗い弦楽器のフレーズがまるで、とぼとぼと下を向きながら
寂しく足を引きずって歩いているように聴こえます。CDの解説によると、これは
聖地ローマを目指す巡礼者たちの賛歌だとされています。足取りのフレーズは、
フルート、イングリッシュホルン、オーボエなどが引き継いでいきます。途中から
その足取りを邪魔するかのような、チェロの刻むリズムが入りますが、ヴァイオリン
のフレーズが現れると、曲調にも明かりが差したかのように聴こえます。
鐘の音が鳴ると賛美歌は終わり、後に続くホルンは次の十月祭に向けての場面転換
として使われているようです。
十月際:ホルンの明るいファンファーレは秋の収穫祭の様子を表しているそうです。
しかし、金管楽器の明るいフレーズが鳴り響くと、時を刻むかのようなピアノの
フレーズにタンバリン(鈴かなぁ)の音が緊張感を加えた雰囲気に変わっていきます。
しかし、気がつくと次に表れるのはヴァイオリンの美しいメロディです。緊張感を
持ったリズムの中で聴く美しいフレーズは独特のものですね。そして、ホルンの
静かなテンポの中にマンドリンの調べがやわらかく流れてきます。更にホルンがそれ
をつなぐと次には美しいヴァイオリンソロが流れてきます。これらのソロも聴き所
ですね。
主題祭:クラリネットとトランペットの奇抜なフレーズで始まります。そして、
また、荒れ狂ったかのようなすさまじい演奏が大迫力で現れます。ドンチャン騒ぎ
です。しかし今度はホルンとトランペットが制御して、なんとか治めてくれています。
ホルンがメロディを始めると、スネヤドラムに乗ってクラリネットが明るく続きます。
酔っ払いのトランペットやのんきなトロンボーンのソロも愉快に聴こえます。
そして、トランペットのファンファーレと共にフルオーケストラの大迫力の演奏が
フィナーレを盛り上げて、最後は綺麗に終わっています。
このローマ三部作は有名でクラシックファンのみならず、ブラスバンドファンにも人気のある曲なんですが、おそらく一般的にはそれほど目立った存在ではないと思います。特に初心者の方にとっては「なんじゃこりゃ」みたいな曲に聴こえると思います。しかしインパクトだけは強烈なものを持っているのも確かだと思います。かなり奇抜な音楽なので万人にオススメできる訳ではないんですが、この手の曲が好きな人にはたまらない一曲です。(ん?!三曲かな?)
≪オススメCD≫
ローマ三部作をお楽しみください。

【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★ →激☆☆☆☆☆
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
奇抜な感じがハマるとたまらない一曲です。
≪ローマ三部作の残りの二曲≫
♪交響詩「ローマの松」の記事はこちら
♪交響詩「ローマの噴水」の記事はこちら

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今日はレスピーギ:交響詩「ローマの祭」です。
いよいよ、ローマ三部作の大トリ「ローマの祭」です。さて、前にも紹介しましたが、ローマにゆかりのある場所や出来事をたどってローマの歴史を実感していくというコンセプトのもとに出来たこの企画、いやいやこの作品。
今回はローマの歴史を祭になぞらえて作曲しています。ローマの4つの祭としてサブタイトルをつけられた作品になっていますが、「交響詩」なので曲に切れ目は無く、連続して演奏されていますが、たいていのCDなら各祭ごとに、トラック分けされています。(こういうときってCDは便利ですね。)
チルチェンス:いきなり、何事が起こったかと思うほど衝撃的なフレーズが響き、
続いてトランペットのファンファーレが流れます。賑やかに派手に鳴りまくりますが、
ちょっと怖いです。序奏(イントロ)が終わると、バストロンボーンを中心に、低音
楽器の重く鋭い響きがずっしり響きますが、もうこれは悪の帝国ですね。マジで怖い
です。更に、金管楽器やら弦楽器やらが、好き放題に鳴らしまくり、もう手がつけら
れません。しまいにはパイプオルガンまでがガツンととどめを刺します。これを初め
て聴いた日には怖くて眠れなくなるほどです。
五十年祭:ひっそりと、暗い弦楽器のフレーズがまるで、とぼとぼと下を向きながら
寂しく足を引きずって歩いているように聴こえます。CDの解説によると、これは
聖地ローマを目指す巡礼者たちの賛歌だとされています。足取りのフレーズは、
フルート、イングリッシュホルン、オーボエなどが引き継いでいきます。途中から
その足取りを邪魔するかのような、チェロの刻むリズムが入りますが、ヴァイオリン
のフレーズが現れると、曲調にも明かりが差したかのように聴こえます。
鐘の音が鳴ると賛美歌は終わり、後に続くホルンは次の十月祭に向けての場面転換
として使われているようです。
十月際:ホルンの明るいファンファーレは秋の収穫祭の様子を表しているそうです。
しかし、金管楽器の明るいフレーズが鳴り響くと、時を刻むかのようなピアノの
フレーズにタンバリン(鈴かなぁ)の音が緊張感を加えた雰囲気に変わっていきます。
しかし、気がつくと次に表れるのはヴァイオリンの美しいメロディです。緊張感を
持ったリズムの中で聴く美しいフレーズは独特のものですね。そして、ホルンの
静かなテンポの中にマンドリンの調べがやわらかく流れてきます。更にホルンがそれ
をつなぐと次には美しいヴァイオリンソロが流れてきます。これらのソロも聴き所
ですね。
主題祭:クラリネットとトランペットの奇抜なフレーズで始まります。そして、
また、荒れ狂ったかのようなすさまじい演奏が大迫力で現れます。ドンチャン騒ぎ
です。しかし今度はホルンとトランペットが制御して、なんとか治めてくれています。
ホルンがメロディを始めると、スネヤドラムに乗ってクラリネットが明るく続きます。
酔っ払いのトランペットやのんきなトロンボーンのソロも愉快に聴こえます。
そして、トランペットのファンファーレと共にフルオーケストラの大迫力の演奏が
フィナーレを盛り上げて、最後は綺麗に終わっています。
このローマ三部作は有名でクラシックファンのみならず、ブラスバンドファンにも人気のある曲なんですが、おそらく一般的にはそれほど目立った存在ではないと思います。特に初心者の方にとっては「なんじゃこりゃ」みたいな曲に聴こえると思います。しかしインパクトだけは強烈なものを持っているのも確かだと思います。かなり奇抜な音楽なので万人にオススメできる訳ではないんですが、この手の曲が好きな人にはたまらない一曲です。(ん?!三曲かな?)
≪オススメCD≫
ローマ三部作をお楽しみください。
![]() | レスピーギ : 交響詩「ローマの祭」ロスアンジェルス・フィルハーモニック, レスピーギ, トーマス(マイケル・ティルソン), ニューヨーク・フィルハーモニック, バーンスタイン(レナード)ソニーミュージックエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |

【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★ →激☆☆☆☆☆
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
奇抜な感じがハマるとたまらない一曲です。
≪ローマ三部作の残りの二曲≫
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確かに「祭」だけ録音されて無くて全然別の曲が入ってるやつもあるみたいですね。なんでだろー?
それにしても、ディズニー映画はレスピーギも使ってたんですね。チャイコフスキーくらいだけかと思ってました。
わざわざ調べてもらってありがとうございます。(^_^)