御託専科

時評、書評、そしてちょっとだけビジネス

小阪修平「思想としての全共闘世代」

2008-03-09 21:41:47 | 書評
全共闘世代とか学生運動に対する思いと理解に一通りの区切りをつけようと思いウィキペディアの関連項目を眺めたりいままでの本から抜書きをしたりしていたが、小阪氏の本が総括していると知り早速図書館で借りてきた。

一応区切りを付けるはずだったが、小阪氏を読んでうん、これはまだまだ見なければ、と思った。70年学生運動は左翼でもなんでもなかったのだ。かといって勝手に浮かれたわけでもなく、それなりに尤もな問題をきっかけとする、現代社会の違和感への苛立ちと抗議の表現だったのだ。しっかりとつながりたかったのだ。だから左翼同情型の教授よりも頑固者の教授や三島由紀夫の方が人気を博した。

小阪氏は要研究。

コメントを投稿