御託専科

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沖縄密約訴訟判決、栃木コンクリート詰め事件判決に思う

2007-03-29 13:51:51 | 時評・論評
元毎日新聞記者の西山氏の損害賠償請求が地裁で棄却された。栃木コンクリ事件の賠償額が「生存確率」を理由に大幅に値切られてしまった。
こういうのってあいた口がふさがらない。最近ちょくちょく書いているが、裁判官のおつむのわるさと胆のなさにほとほとあきれる。高給を渡している甲斐がないよね。もうちょっとまともな人々をもっと安く雇えるよ、まったく。人選が絶対間違っているよな。やはり社会人経験は必須だな。勉強ももっとケーススタディ型にするべきだ。最高裁を頂点としたガバナンスもまた再考の余地ありだ。

息巻くと長くなるので(笑)、具体論に入る。まずは西山事件。あからさまな門前払い。報道でも論じられている通り、確かに国家機密につき触れるのはむつかしさがあろう。秘密がばれるならば秘密交渉は為しえない。秘密を共有できない国家間では親密さが大きく減ずる。アメリカと疎遠になるのは困る。ということ。
しかし、これはいくらでもやりようがある。第一に政府自身ではなく裁判所が認定者である。しかも、第一の証拠は米国で開示された公文書である。秘密は「この程度」(=30年守る程度)でよい、と相手の国が言ってるのだ。それに乗ればよいではないか。あるいは、日本国でなく米国のお陰でばれたといえばいい。賠償の額はともかくとして、司法らしい事実認定を、(関係する役人・政治家の利益ではなく)国益を損なうことなく示すことは十分できたはずだ。ほんと、頭が悪いか政府に買収されているとしか思われない。この加藤謙一という裁判長は。

次に栃木コンクリ事件。ちゃんと捜査していても生存確率が3割程度だったから値切るんだって。アホくさい理屈だ。「期待値」というものを初めて知った中学生あたりが興に乗ってなかばふざけて出すかもしれない案。それがそのまま判決になるとはねえ。。。真剣な論議をするのがほんとばかばかしいが、それを噛み殺して少し論じよう。
この訴訟は、①警察が単なる過失ではなく悪意による怠慢ともいえる極めていい加減なことをした、なんなら警察がなく私刑が認められていたほうがまだ有効な動きができたぐらいひどかった ②その結果「救われたかもしれない」命が失われた。のである。①と②を切り離すのは実際の論議上容易ではないが、論点の中心は①にあるのであり、(名目はどうであれ)遺族への慰謝と謝罪は①を中心に行われるべきである。「ごめんなさい、ちゃんとやんなかったんです」と。つまり、事実認定が変わらぬ限り、慰謝料の値切り余地は殆どない。値切るとすれば②の結果論の部分で、ざっくり言って全体の2-3割程度にしかならん。生存確率はこの部分のみで通用する値切り論理だ。つまり2-3割×3割=6-10%なら値切れる。しっかしそれにしても「3割程度」ってどっから出してきたんだ?テキトーな数字としか思えない。曖昧なのは仕方ないがちゃんと思考の跡をみせるべきだよな。

とはいえ、以上は確率論に譲歩して論議を組み立てた場合である。警察への当然の期待をむごい形で裏切ったという一点だけでも十分に多額の慰謝料に値する。値切る問題ではなかろう。これは西山事件よりもアホ。この裁判長は

富越和厚

という。悪質な分だけ余計に晒した。高給とってふんぞり返ってるんだろうなあ。警察や検察に賄賂もらいながら。馬鹿者が。結論自体がどうのこうのというのじゃあないんだ。ちゃんと相応の論理を示せよ。まったく。それのために高い給料もらってんだろう!

うー。。。ほんと裁判所をいじりたくなるね。まずは自分の過去の判決につき説明責任を果たしてもらおう。全員だよ。それで「常識的に」まともでないやつはクビだ。富越は確実だな。加藤は微妙。御殿場事件の情勢裁判官なんかは確実にクビ。やめさせて民事訴訟に晒してもいい。あ、これは裁判員制度でやろうね、職業裁判官だと仲間をかばうから。
それじゃあ裁判官はやってられない?ならやめてもらおうよ。たしかに産婦人科医の出産時事故みたいに、「表面的常識」よりも立ち入って事例を考察する必要があるだろう。だけどそこまでやるなら常識判断は確かなものであり、これに反したことをやっても許されたい、とほざくプロはいないはずだよ。
文句のあるやつはやめろやめろ。そんな難しいことをいってるのじゃない。少なくともばかと非常識人、加えて警察検察に実際のあるいは精神的な賄賂をもらっているやつ、脅迫に屈しているやつを排除したいだけなんだよ。ところで三井環の事件の裁判官は明らかにそうだな。ああ、言い出すときりがない。どぶさらいは早目がいいね。