御託専科

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ホリエモン実刑判決に思う

2007-03-19 14:42:11 | 時評・論評
なんだかこういうのを見ると裁判所の情けなさを思うよね。

確かに冤罪事件、あるいは恣意的な国策捜査というのはあり、警察も検察も行き過ぎた面を抱える。いや、ひどいといってもいいくらいだ。ただ、警察も検察も悪いやつらを捕まえるわけだから、いまの状況が大幅にまともになったとしても、勇み足は残るだろう。

となると、それを質しまともにするのは裁判所しかありえない。なのに99.9%の有罪率。要は警察・検察のいいなりだ。勝手な拘留延長申請の即承認とかもひどいよね。その一方で取材を受けた側には「期待権」があるなどと危険なことを嘯き、「あなたの人生を全否定したわけではない」とこれは全くのたわごとを語る。まるで社会党全盛期のサヨク教師ではないか。閉鎖され守られた世界で、実は自分はとんでもない害悪を無作為により垂れ流しているのに、いっぱしの人物と思い込んでえらそうな説教を垂れ、変に「独創的な」アイデアをたまに編み出す。愚か者ばかりとは言わないが結構たくさんアホが紛れ込んでいるようだ。

個別論でゆくと、証拠・証言採用の根拠は明示すべきだよね。御殿場事件判決みたいなトンでもないことがあって、弁明しなくても良いとはどういうことなんだろうね?これじゃ、世の中で一番説明責任がないのは裁判所で、だから一番のアホでもできる、ってことになるよね。事実そういうことなのかもしれない。

こうしたこと対するマスコミ、特にテレビの言い方の優しいこと。ホリエモンの場合、判決の論理やつまらぬ説教にかなり違和感を持っている様子なのだが、優しく多少の違和感を伝えるにとどまってるよね。これだけいい加減な話なら普通はギャアギャア噛み付く連中がね。なんかおかしいよね。検察と裁判所はどういう形でテレビの首根っこを押さえてるのかな?

なんにせよ、法治国家にしようね。ほんとに。裁判官のみなさん!