ソバ湯

　麺類の話をしていたら、H君が何やらを思い出した様に質問してきた。

　客H「マスター、ソバ湯知ってる？」
　私 「ソバージュ？細かいパーマの事やろ？」
　客H「パーマネントのソバージュと違う。ざるソバの時に後で出るソバ湯のことや」
　私 「ああ、ソバ湯ね。知ってるで」
　客H「この前、新聞に載ってたんやけど、ソバ湯を知らん関西人が多いんやて」
　私 「何でやろ？」
　客H「ソバは東日本で大阪など西日本はうどん文化やからとか」
　私 「確かに以前は大阪にはうどん屋が多かったけど今はソバ屋もあるで」
　客H「ある新聞が大阪の街頭で30人に聞いたら14人がソバ湯を知らなかったとか」
　私 「へえ、半数近くも知らんのん？」
　客H「14人の中には『入浴剤？』『スープ？』『ソバ粉をすりつぶした飲み物？』と見当違いの答えや『彼女が飲んだら正直ひく』との声もあったとか」
　私 「彼女がソバ湯を飲もうが、ソバに居てるだけでエエのになあ」
　客H「そうそう、彼女と一緒やったらソバソバ(そわそわ)するわ」
　私 「俺は元々うどん派やったけど、ソバの美味しさをソバに教えてもてん」
　客H「ソバにて、祖母やろ。苦しくなってきたなあ」
　私 「ソバのダジャレはこれぐらいでもエエねん。そうとソーバ(相場)が決まってる」
　客H「決まってない！」

 

　一句：ソバの後　ソバ湯で一服　口直し
　謎かけ：ソバ湯とかけて、雨季と解く。どちらも(つゆ・梅雨)です

種明かしシリーズ124 コインが出現2

種明かしシリーズ124 コインが出現2
　第124回目のマジックは『コインが出現2』です。コインを扱ったマジックは誰にでも好まれます。今回は、何もない右手の甲を左手でこすると、コインが出てくる不思議なマジックです。

　Youtube⇒https://youtu.be/5if-uT-kyFc

 

ラーメン

　お客さんがシーフード・ラーメンを注文した。

　客A「このラーメン、シーフードは何が入ってるのん？」
　私 「カマボコにタコにワカメにイルカや」
　客A「イルカ？これ豚肉やん」
　私 「イルカは漢字で海豚て書くやん」
　客A「漢字をこじつけるか。カンジ悪～」
　私 「カンジンしてや」
　客A「堪忍でけへんわ」
　私 「シーフード・ラーメンの具には平べったい魚がエエなあ」
　客A「平べったい魚？」
　私 「ヒーラーメン」
　客A「ヒラメとラーメンを掛け合わせたんかいな。もうええわ！」

 

　一句：ラーメンは　健康志向の　シーフード
　謎かけ：シーフード・ラーメンとかけて、議員の任期満了と解く。どちらも(海鮮・改選)が必要です

医者

　Ｅ君が昨日、エコー検査をしたとか。
　私 「エコーの結果、どうやった？」
　客E「先生が『残念ながら何もなかった』て言うてたわ。残念ながらて、ジョークかなあ？」
　私 「いや、ジョークと違うで」
　客E「ほんだら何で言うたんかなあ？」
　私 「病気と違(ﾁｺﾞ)たら医者として仕事になれへん。そやから残念がったんや」
　客E「あ、そうか。医者も商売やねんなあ」
　私 「医者は見栄を張らんなアカンからお金がいるねん」
　客E「例えば？」
　私 「車はガイシャ、遊びはゲイシャ、好物はイシャき芋」
　客E「なんや、イシャのダジャレを言いたかっただけやん」

 

　一句：イザの時　いつも世話になる　かかりつけ
　謎かけ:医者と書けて、子供がコンクールで入賞したと解く。どちらも(症状・賞状)をみます

新聞

　I君が新聞屋のオバちゃんに映画の入場券を貰ったとか。

　私 「映画の入場券を貰(ﾓﾛ)たて、I君は新聞とってるんか？」
　客H「うん、新聞とってるで」
　私 「隣の部屋に配達された新聞をか？」
　客H「それは盗むの盗るやん。僕は定期購読のとるや」
　私 「新聞とってどないするのん？ケツでも拭くんか？」
　客H「今どき新聞でお尻は拭けへんで」
　私 「ケツれいしました。新聞はテレビの番組を見るだけやろ」
　客H「いや、番組だけと違うで。折込みチラシも見るで」
　私 「それだけやったら新聞、取るに足らんわ」
　客H「まあ、ええやん。映画の券を貰(ﾓﾛ)たから」
　私 「映画の券、買(ｺ)うた方が安つくわ」
　客H「それはそうと映画、いつ行こかなあ」
　私 「映画か？20日がエイガな」
　客H「ダジャレかいな」
　私 「ダジャレだけと違う。おあつらえの日やからや」
　客H「何でおあつらえの日やの？」
　私 「券は新聞屋に貰(ﾓﾛ)たんやろ、20日はシンブンの日や」
　客H「20日はシュンブンの日や」

 

　一句：新聞は　景品欲しさに　契約し
　謎かけ：新聞を売るとかけて、新しい領域と解く。どちらも(新聞屋・新分野)です

会話

　私は69歳になった。店はいつまで続けられるか分からない。

　妻　「店を辞めたら暇になるなあ」
　私　「何もせーへんかったらボケるで。何か趣味を持ったら？」
　妻　「私、不器用やから何もあれへんわ」
　私　「女性大学に行ったら？講座が51もあるから何かあるで」
　妻　「私がするようなん何かある？」
　私　「落語は？」
　妻　「私には向いてないで」
　私　「喋るのん得意やん」
　妻　「私をお喋りなおばさんみたいに言うて…」
　私　「あんまり喋れへんか？」
　妻　「まあ喋るけど」
　私　「そうやろ」
　妻　「しやけどアンタはあんまり喋れへんから、私が喋れへんかったら家の中はお通夜になるやんか」
　私　「それもオツやなあ」
　妻　「ダシャレを言うてる場合と違うで。夫婦は会話が必要やで」
　私　「乾燥して、肌がカイワ～。痒いトコをかいてんか」
　妻　「そのカイワと違う」
　私　「俺に会話をせーて、ハードルが、たカイワ」
　妻　「しょうもないダジャレはボンボン言うのになあ」

 

　一句：語らいで　末永く保つ　夫婦仲
　謎かけ：会話とかけて、剣道の構えと解く。どちらも(冗談・上段)もあります

70歳

　K子さんが骨董品から日常品まで、様々な商品を掲載しているチラシを持っていた。

　私 「何のチラシ？」
　客K「堺蚤(ﾉﾐ)の市のチラシよ。今度の日曜日にあるので私、行こうと思ってるの」
　私 「わざわざ行かんでも体中に飼(ｺ)てるやん」
　客K「失礼ね」
　私 「骨董品、好きかいな？」
　客K「集めるのが趣味やねん」
　私 「骨董品が骨董品にこっとうるんかいな。こっけいやなあ」
　客K「放っといて。因みにこの会場の堺市産業振興センターて、何処にあるの？」
　私 「中百舌鳥や」
　客K「自転車で行けるかな？」
　私 「大丈夫、20年程前に一輪車で日本縦断をした日本一周を少年がいてたんや。それから比べたらチョロイもんや」
　客K「例えが極端すぎるわ。それに私は70歳よ」
　私 「自分を甘やかしたらあかん。いっぺんに老けるで」
　客K「どうしろと言うの？」
　私 「70歳いうたら古希やろ？自分をコキ使わんなアカン」
　客K「70歳でコキ使ったら倒れてしまうわよ！」

 

　一句：70歳　骨董集めて　ほころびる　
　謎かけ：70歳都かけて、鼻や口から吐く息と解く。どちらも(古希・呼気)です

ウォーキング

　久しぶりにM子さんが来た。

　ママ「M子さん、ちょっと痩せたね」
　私　「80kgになったん？」
　客M 「その様になるまで、しっかり食べるわ」
　ママ「返しがうまいなあ」
　私　「さすが長老だけあるわ」
　ママ「長老て、マスターより年下やん」
　私　「いつも散歩で、その辺をウロ・チョウロウしてるやん」
　客M 「ウロチョロて、失礼ね。ウォーキングよ」
　私　「ああ、鯛かいな」
　ママ「タイ？何、それ？」
　私　「鯛は魚の王様、ウオ・キング…」
　ママ「またダジャレかいな」

　一句：ウォーキング　年寄り向けの　軽いジョグ
　謎かけ：ウォーキングとかけて、中国の昔の詩人と解く。どちらも(徒歩・杜甫)です

種明かしシリーズ123 繋がるクリップ

　第123回目のマジックは『繋がるクリップ』です。お札に2本のクリップを挟みます。そしてお札の両端を持ち、「ワン、ツーのスリー！」の気合と共に引っ張ると、不思議にもクリップが繋がります。

　Youtube⇒https://youtu.be/GmsC8X4VKgE

キーホルダー

　M君は旅行が好きで、旅行先のキーホルダーをボトルのネックにぶら下げている。

　私 「これは何処のキーホルダー？」
　客M「これは層雲峡」
　私 「あ、トイレしたなる所？」
　客M「トイレしたなる所？」
　私 「そう、うんこ～」
　客M「ダジャレかいな。層雲峡はの温泉や」
　私 「北海道か。今は寒いからホッカイローがいるなあ」
　客M「ハイ、ハイ」
　私 「これは何処のキーホルダー？」
　客M「これは秋田のナマハゲや」
　私 「俺、堺のマルハゲや」
　客M「どうりでよう似てるわ」
　私 「ナマハゲとマルハゲが相撲したら、どないいうか知ってるか？」
　客M「どない言うのん？」
　私 「はっげよーい、残った！」
　客M「はいはい」

 

　一句：ボトルには　各地の思い出　キーホルダー
　謎かけ：キーホルダーとかけて、麻薬犬と解く。どちらも(鍵・嗅ぎ)つけるでしょう