香典返し

　60代半ばの男性のお客さんが久しぶりに来た。

　私　「いらっしゃい、久しぶりやなあ。まだ生きてたん？」
　お客「香典を貰わんな死なれへんがな。はよおくれ」
　私　「香典返しを先にくれたら香典やるわ」
　お客「香典返しは何がエエねん？」
　私　「羽毛布団でエエわ。ほんだら5000円ぐらい香典包むわ」
　お客「何で香典返しが香典より高いねん！俺、死にとうても死にきれんわ！」

　一句：香典の　額で判明　付き合い度

分かち合い

　毎日曜日の深夜から翌朝まではDVDで映画や録画の番組を見る。
　今日はDVDで「007/慰めの報酬」「プリズン・ブレイク シーズン4」、録画の「K-1 WORLDMAX2009」を見た。蒸し暑い上に手に汗を握る映像を見たのでノドが渇いた。

　私　「ノドが渇いたわ、何か無いか？」
　妻　「冷凍室にアイスキャンデーあるで」
　
　私は冷蔵庫の前に立ち冷凍室を開けた。

　私　「あ、1本しか無いわ。二人で分けよか」
　妻　「うん、いいよ」
　私　「俺、先に食べるから、自分(妻の事)、棒、食べや」
　妻　「なんでやねん！」

　一句：分かち合う　心ひとつで　離婚無し
※この調子では我が家は危ないなあ

通知簿

　昨日、常連さんが小学校4年生の娘さんを連れて来た。

　私　　「1学期終わってんなあ、通知簿どうやった？」
　娘さん「えー、・・・・」
　私　　「甲乙丙？それとも優良可？」
　常連客「古すぎるわ、今はそんなんと違うで」
　私　　「良い子、悪い子、普通の子？」
　常連客「それは“欽ドン”やん、古いわ」(フジTV系列：萩本欽一司会のバラエティ番組)
　私　　「イー・アール・サン・スー？」
　常連客「それ中国やん」
　私　　「ダイヤモンド、ゴールド、エグゼクティブ…」
　常連客「それ、ネットワーク・ビジネスやん。もう、ええっちゅうねん！」
　私　　「そうや、俺はもう、ええちゅうねん(中年)やで」
　常連客「あつかましいな、マスターはもう老年や！」

　一句：通知簿を　顔色うかがい　親に見せ
　いつも成績が悪かったから、通知簿を親に見せるのが苦手だった。

高得点？

　肥えた女性客がカラオケで高得点を出した。当店では85点以上を出すとカラオケの番付に載る。ちなみに彼女は看護士だ。

　女性客「85点やわ嬉しーい、番付に載るわ！いつも60とか70やのに」
　私　　「いや80以上はあるで」
　女性客「いや、なかったて」
　私　　「いや、あったで体重が…」
　女性客「イヤやわ、マスターは！けど体重はもっとあるで」
　私　　「プッ」
　女性客「ここ、笑うとこと違うで。『そんなことは無い！』て言うてくれんな」
　私　　「ゴメン、ゴメン。そんなことはナイ！チンゲール」

　一句：番付表　体重・横綱　歌・十両

パチンコで家を…

　今日の29歳の女性客はパチンコで負けた事が無いと言った。コツは5000円でも勝ったら、深追いはせずに帰り、元手は軍資金にして勝った分はプールするらしい。
　彼女の旦那さんのお母さんがパチンコで勝ったお金で3000万円の家を3年前に買った。その義母にコツを指南してもらったとか。

　お客「私もお義母さんみたいに家を買お思てんねん」
　私　「ええこっちゃ、パチンコ頑張りや。俺も昔、小さいけど家、買(コ)うてん」
　お客「へえ、そうなん。すごいやん」
　私　「大袈裟に喜ばんといてーな。小さな家いうても犬小屋や」

　一句：パチンコの　堅実プレイで　家が建つ

テレビ朝日『今ちゃんの実は…』放送

　今日は店で『今ちゃんの実は…』をお客さんと見た。自分の出番まではどんな編集をされているのかが心配だった。
　私の前の人達が凄かったので、なんとなく小じんまりした感じ。それでも私のスナック芸を知らなかったお客さんは喜んでくれた。

　客A 「マスター、結構やるやん」
　客B 「この間練習してたんはこれやったんかいな」
　私　「そうや、お客さんをほったらかして練習した甲斐あったわ」
　客B 「そうやで、デンモクを俺に渡して『勝手に唄(ウト)うといて』やて」
　ママ「ええ客やなあ」
　私　「それにしても、もっとスナック芸したのに三っつしか放送せえへんかったわ」
　ママ「アラが出ーへんかってよかったやん」

　私の出番が終わった頃から「よかった」「おもしろかった」「すごい」等のメールや電話がジャンジャンかかってきた。
　
　一句：スナック芸　テレビで演じて　話題なる
※番組のYouTube　http://www.youtube.com/watch?v=nwxlGVcZX8A

初YouTube

　私が出るテレビ番組を見たいというマイミクさんがいるが、関西ローカル番組なので地域によっては見られない人がいる。
　私はYouTubeにアップしますと簡単に言ったものの、実験的に以前録画した番組のDVDをYouTubeにアップしようとしたがうまくいかなかった。
　PCで鑑賞することはできるがファイルを取り込めない。DVDをYouTubeにアップするにはファイルのサイズや拡張子を変更しなくてはいけないらしい。
　電機屋に行って店員に聞くと、最近の放送は著作権保護の為の信号が入っているのでファイルが読み込めない様になっている場合があるとのこと。
　テレビに映っている画面をビデオ・カメラで撮ってそれをPCに取り込めばうまくいくと言われたので、仕方なしにYouTubeが出来るというビデオ・カメラを買ってきた。
　しかし、新しい機械を買うと取扱説明書を読むのが面倒だ。悪戦苦闘しながらなんとか練習に以前の番組録画のDVDをYouTubeにアップしました。
初YouTubeのアドレス＝　http://www.youtube.com/watch?v=X3C85ziQWx4
　
　一句：YouTube　出来てうれしい　初アップ
※テレビ朝日『今ちゃんの実は…』は今日の午後11時17分からです。よろしければ見てください。

ばんせん

　私がテレビ朝日の「今ちゃんの実話…」に出るのを、ばんせんでチラッと見たというお客さんが来た。

　客A「マスター、テレビに出るんやなあ。いつ放送するのん？」
　私 「ああ、15日の水曜日の午後11時過ぎからや」
　客A「それでマスターは帽子かぶって出るの？」
　私 「いや、ハゲが売りやからかぶれへん」
　客A「テレビで一体何するのん？」
　私 「それは今ここで言われへん。詳しくはお電話で…」
　客A「電話で言えるんやったら、今ここでも言えるやん」
　私 「いや、A君が電話掛けてくるやろ。そしたら俺は出んわ」
　客A「電話と出んわ…シャレかいな」
　私 「電話に出んという事は、何も言われへんて事や。内容は見てのお楽しみ！」
　客A「仕方ないなあ。明後日の晩、楽しみにするわ。ほんでギャラは貰(モロ)たん？」
　私 「いや、スタッフがお金払う言うたけど、エエ冥土の土産になったからと断ってん」
　客A「貰うもんは貰(モロ)とかんなアカンやん。格好つけて奥さんに怒られたんと違うの」
　私 「以前に貰うもん貰(モロ)て、嫁はんに怒られた事があるねん」
　客A「なんで貰うもん貰(モロ)て怒られるのん」
　私 「いや、女郎屋で毛じらみ(モロ)てん」
　客A「そら、奥さんも怒るわ」
※ばんせん＝(A君曰く)番組の宣伝を短縮して言うらしい

　一句：店で話題集中、これも　ばんせんなり

クールダウン

　毎週月曜日はエアロビクスを受けてから、ジムでダンベルとかマシンを使ってトレーニング、そしてクールダウンにプールでひと泳ぎする。
　ロッカールームで水泳パンツに着かえていると先輩会員が話しかけてきた。

　会員「これからプールか？」
　私　「はい、喉がカラカラに渇いたから、今から水飲んできますわ」
　会員「ハハハ、プールの水、あんまり減らしたらアカンで」
　私　「大丈夫です、飲んだ分、オシッコで足しときますから」

　一句：水泳で　燃えた身体を　クールダウン　

江戸っ子

　ポッチャリした女性客が来た。ユーモアがあって面白い。
　
　私　「A子ちゃん、面白いなあ。ベタの大阪の姉ちゃんやな」
　お客「えー、私、江戸っ子よ」
　私　「どこが江戸っ子やねん。え、どっこいしょやろ」
　お客「私の身体を見て言わんといて。このエロっ子は」
　私　「エロっ子？俺は、あさくさや」
　お客「ほんまに浅草か？証拠見せて」
　私　「ほれ、あしくさや！」と言ってサンダルを脱ぎ足を見せた。

　一句：飲む席で　臭い足見せ　あしからず