砂の道

　H君が谷村新司の“砂の道”を唄い始めた。

　客H「♪歩いても歩いても歩いても～振りむかず、振りむかず、…」
　私 「これジョギングの歌やなあ」
　客K「歩いても歩いても、やからジョギングと違(チゴ)てウォーキングや」
　客H「♪まけない、まけない、誰にもまけない…」
　私 「俺に当てつけの歌か？」
　客K「なんで？」
　私 「まぁ毛無い、まぁ毛無い、誰よりも、まぁ毛無い」
　客K「負けない、負けない、誰にも負けない、や！」
　客H「♪貴方の匂いが私にはある…」
　私 「お互い、歳いったら加齢臭は出てくる」
　客K「加齢臭の匂いと違う！それにH君はそんな歳いってないで」
　私 「そうか、すまんすまん。それにしてもロマンチックな歌やなあ」
　客K「ロマンチックな歌もぶち壊しや。H君が唄うのを止めたやん」
　客H「そうやで、いちいちチャチャ入れたら唄われへんやん！」
　私 「負けない、負けない、て唄(ウト)うてんねんから、俺のチャチャに負けたらアカンがな」
　客H「気分が乗れへんわ！」

　一句：砂の道　歩けばザラザラ　靴の中　
　謎かけ：砂の道とかけて、仏の顔と解く。どちらも(sand・三度)です