「私の夢はダンスを極めて有名なダンサーになることや」
そして、その世界で憧れられる人になりたいと云っていた
そして、歌が大好きで大きな舞台で唄ってみたいと云っていた
その娘が志し半ばの25歳の夏、病いと闘いながらもこの世を去った
その無念さを思うと、いたたまれない悲しさで胸が締めつけられた
親として娘を助けられなかった無力さを、悔んでは唇をかみしめ涙した
赤い表紙のアルバムを開いて、娘の写真を見ては幾度となく涙をこぼした
とめどなく流した涙はやがて天へと続く河となり、娘の住む星空へと導いた
そして私は無我愛に目覚め、娘の為には泣いてばかりいられないと気がついた
「そうや、娘の夢をお父さんが叶えてあげよう」
娘の夢の途中を引き継いだ私は、頑張って地元ののど自慢に優勝した
NHKホールのグランドチャンピオン大会で、娘の写真を胸に唄いました
そう、大舞台で唄いたいと言っていた娘と一緒に唄ったのです
私は今、もう一つの娘の夢を叶えようと、次なるステップを目指している
ふと思いめぐらせば、娘の夢は私が若い頃に描いていた夢に近かった
娘の夢を叶えることは、自分の夢を叶えることでもあったのだ
世間の荒波に呑まれ、いつしか泡沫の如く消え去った私の夢
それを叶える為に、天国から娘は私の背中を押してくれている…
※慕嬢詩(ボジョウシ)=娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。
※無我愛(ムガアイ)=我欲のない真の愛情。
※泡沫(ウタカタ)=水面に浮かぶあわ。
一句:夢のため 親が亡き娘(コ)に 導かれ
そして、その世界で憧れられる人になりたいと云っていた
そして、歌が大好きで大きな舞台で唄ってみたいと云っていた
その娘が志し半ばの25歳の夏、病いと闘いながらもこの世を去った
その無念さを思うと、いたたまれない悲しさで胸が締めつけられた
親として娘を助けられなかった無力さを、悔んでは唇をかみしめ涙した
赤い表紙のアルバムを開いて、娘の写真を見ては幾度となく涙をこぼした
とめどなく流した涙はやがて天へと続く河となり、娘の住む星空へと導いた
そして私は無我愛に目覚め、娘の為には泣いてばかりいられないと気がついた
「そうや、娘の夢をお父さんが叶えてあげよう」
娘の夢の途中を引き継いだ私は、頑張って地元ののど自慢に優勝した
NHKホールのグランドチャンピオン大会で、娘の写真を胸に唄いました
そう、大舞台で唄いたいと言っていた娘と一緒に唄ったのです
私は今、もう一つの娘の夢を叶えようと、次なるステップを目指している
ふと思いめぐらせば、娘の夢は私が若い頃に描いていた夢に近かった
娘の夢を叶えることは、自分の夢を叶えることでもあったのだ
世間の荒波に呑まれ、いつしか泡沫の如く消え去った私の夢
それを叶える為に、天国から娘は私の背中を押してくれている…
※慕嬢詩(ボジョウシ)=娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。
※無我愛(ムガアイ)=我欲のない真の愛情。
※泡沫(ウタカタ)=水面に浮かぶあわ。
一句:夢のため 親が亡き娘(コ)に 導かれ