チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

台風来襲! もう破れかぶれの防衛局---フロートも汚濁防止膜も台風対策もせずに放置したまま

2017年08月03日 | 沖縄日記・辺野古

 8月3日(木)、辺野古へ。非常に強い台風5号が近づいており、海上行動は中止となった。ゲート前の座り込みに参加する。さすがに午前中は工事車両の搬入はない(それでも午後、機動隊が強制排除し、かなりの工事車両が入ったようだ)。

 今日も凄まじい暑さだ。午前10時からは日差しを避け、メインゲート前のテントに移動して集会。私も指名を受け、久しぶりに現在の工事の状況について説明をした。中心の話題は、今日のタイムスにも掲載されたK9護岸工が実は仮設工にすぎず、年末頃に手戻り作業になるという話しだ。皆、驚いて聞いてくれた。

 浜のテントに寄った後、大浦湾の様子を見るために瀬嵩の丘に登った。航路入口辺りのリーフには外洋のうねりが打ち寄せ、大きな白波が立っている。警戒船もなく静かな大浦湾だが、臨時制限区域のフロートも汚濁防止膜も全く撤去されていない。このまま台風が来ればいったいどうするつもりなのか?

  航路入口付近のリーフには大きな白波が立っている。

  手前が汚濁防止膜、向こうに見えるのは航路入口のフロート。

  この汚濁防止膜は、「沈下式」とされているもので、台風時には海底に沈下させるはずのものだ。そのため、固定するためのコンクリートブロックも、最大風速15m/secまでしか想定されていない。防衛局は「今回設置する汚濁防止膜は、台風時には海底に沈めることから、設計上、台風に耐える必要性はない」と説明してきている(第6回環境監視等委員会議事録 2015.12.28)。

 今回の台風は、現在945ヘクトパスカルで「非常に強い台風」とされている。どのコースをとるかはまだ分からないが、当然、沖縄来襲も想定する必要がある。その場合、最大風速が15m/secを超えることは確実だが、防衛局はいっさい対策を講じていない。

 また、臨時制限区域外周のフロートには、以前と違って鉄の棒が付けられ、ロープが付けられている。以前は、台風襲来時にはフロートは一応引き上げていたのだが、今回のフロートには鉄の棒やロープが付けられいるので、撤収など不可能なのだ。

 結局、防衛局は、何の台風対策も行っていない。台風が来れば、もう破れかぶれで、「後は野となれ山となれ」なのだろう。以前も、台風によりフロートが引きちぎられ、海岸部に打上げられたことがある。今回のフロートは、鉄の棒などもついているので、海に漂った場合、漁船などに大きな被害を与えることが危惧される。このような防衛局の対応は決して許されない。

  警戒船もなく、静かな大浦湾。臨時制限区域外周のフロートは全く撤去されていない。

      K9護岸の工事現場

 

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