新型インフルのワクチン、日本で臨床試験が開始されました。一方、海外ワクチンの効力がどんなものか、治験の結果が出たようです。
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【輸入の有力候補? 海外ワクチンの治験結果が明らかに】 2009. 9. 3
スイスNovartis社は、100人の健常人を対象とした新型インフルエンザワクチン(商品名:Celtura)の治験の結果を発表した。このワクチンは、国内でノバルティスファーマが治験を計画しており、日本でも使われる可能性がある。なお、現在のところ、国内でワクチンの治験を実施すると発表しているのはノバルティスファーマだけだ。
治験は、18歳から50歳の健常人100人を対象にし、英国Leicester大学とLeicester大学病院で実施された。いくつかの接種回数や接種時期が試みられた結果、ワクチンを2回接種した被験者で血清抗体反応がもっとも高かった。ただし、1回接種した被験者でも、同様の反応が誘導された。
インフルエンザウイルスは赤血球凝集能を持っているが、血清中の抗体によって赤血球凝集能が抑制される。一般的に、赤血球凝集抑制抗体価が40倍を超えていると感染防御が期待できるとされており、治験では被験者の血清中の抗体価を調べた。
その結果、ワクチンを1回接種した被験者の80%、2回接種した被験者の90%以上で、40倍以上の赤血球凝集抑制抗体価が認められた。治験の結果は、1回の接種後2週間以内に、感染防御抗体が誘導できることを示しているという。同社はさらに、このワクチンについて、世界中で6000人以上の成人や小児を対象とした治験を実施中だ。
治験に使われたワクチンは、7.5μgの表面抗原に、アジュバントとしてMF-59が加えられたもの。培養にはMDCK細胞(イヌの腎臓由来の培養細胞)が用いられている。MF-59は、oil-in-water型の乳剤でオイル成分であるスクワレンが非イオン系界面活性剤で覆われた微粒子。MF-59は、国内での使用実績はないが、海外では既存のインフルエンザワクチンに使われているという。
Novartis社は、このワクチン以外にも、アジュバントを加えていないワクチンや、孵化鶏卵で培養したワクチンなど、いくつかの新型インフルエンザワクチンを開発している。
なお、国内では、化学及血清療法研究所、北里研究所、阪大微生物病研究会、デンカ生研の4法人がワクチンを製造中。どれも培養に孵化鶏卵を用いており、アジュバントは使っていない。4法人とも、従来の季節性インフルエンザワクチンと同様、治験は行わない方針だ。
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このワクチンの特徴はこんな感じでしょうか。
1)1回接種した被験者の80%、2回接種した被験者の90%以上で感染防御抗体の誘導が期待できる。
2)1回の接種後2週間以内に、感染防御抗体が誘導される。
3)国内での使用実績はないが、海外では既存のインフルエンザワクチンに使われているという。
で、副作用はどーなんだ?と思った人、<ここをクリックよろしくね~ >
This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)
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【輸入の有力候補? 海外ワクチンの治験結果が明らかに】 2009. 9. 3
スイスNovartis社は、100人の健常人を対象とした新型インフルエンザワクチン(商品名:Celtura)の治験の結果を発表した。このワクチンは、国内でノバルティスファーマが治験を計画しており、日本でも使われる可能性がある。なお、現在のところ、国内でワクチンの治験を実施すると発表しているのはノバルティスファーマだけだ。
治験は、18歳から50歳の健常人100人を対象にし、英国Leicester大学とLeicester大学病院で実施された。いくつかの接種回数や接種時期が試みられた結果、ワクチンを2回接種した被験者で血清抗体反応がもっとも高かった。ただし、1回接種した被験者でも、同様の反応が誘導された。
インフルエンザウイルスは赤血球凝集能を持っているが、血清中の抗体によって赤血球凝集能が抑制される。一般的に、赤血球凝集抑制抗体価が40倍を超えていると感染防御が期待できるとされており、治験では被験者の血清中の抗体価を調べた。
その結果、ワクチンを1回接種した被験者の80%、2回接種した被験者の90%以上で、40倍以上の赤血球凝集抑制抗体価が認められた。治験の結果は、1回の接種後2週間以内に、感染防御抗体が誘導できることを示しているという。同社はさらに、このワクチンについて、世界中で6000人以上の成人や小児を対象とした治験を実施中だ。
治験に使われたワクチンは、7.5μgの表面抗原に、アジュバントとしてMF-59が加えられたもの。培養にはMDCK細胞(イヌの腎臓由来の培養細胞)が用いられている。MF-59は、oil-in-water型の乳剤でオイル成分であるスクワレンが非イオン系界面活性剤で覆われた微粒子。MF-59は、国内での使用実績はないが、海外では既存のインフルエンザワクチンに使われているという。
Novartis社は、このワクチン以外にも、アジュバントを加えていないワクチンや、孵化鶏卵で培養したワクチンなど、いくつかの新型インフルエンザワクチンを開発している。
なお、国内では、化学及血清療法研究所、北里研究所、阪大微生物病研究会、デンカ生研の4法人がワクチンを製造中。どれも培養に孵化鶏卵を用いており、アジュバントは使っていない。4法人とも、従来の季節性インフルエンザワクチンと同様、治験は行わない方針だ。
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このワクチンの特徴はこんな感じでしょうか。
1)1回接種した被験者の80%、2回接種した被験者の90%以上で感染防御抗体の誘導が期待できる。
2)1回の接種後2週間以内に、感染防御抗体が誘導される。
3)国内での使用実績はないが、海外では既存のインフルエンザワクチンに使われているという。
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