春ごろ、すご~くい騒ぎとなった新型インフルエンザ、総括っぽい記事を見つけました。
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【日本の死亡率が低かったのはなぜか】2010. 7. 24
今回の新型インフルエンザパンデミックで、日本での死亡率が諸外国に比べて低かったのは、成人に感染が広がらなかったからだ──。インフルエンザ研究者交流の会(会長:国立病院機構仙台医療センター西村秀一ウイルスセンター長)がこのほど開いたH1N1パンデミックに関するシンポジウムで、そんな見方が浮上した1)。
「交流の会」は研究者だけでなく、開業医や地方の衛生研究所の担当者、ワクチンや診断機器メーカーなど、現場で診療や検査に携わる人が幅広く参加している。今年は7月2日から3日間、長野県軽井沢でシンポジウムを開き、H1N1パンデミックのこれまでと今後について、泊り込みで議論した。
昨年の今ごろ最も懸念されていたのは、若年層に重症ウイルス性肺炎が多発し、救急医療が破綻することだった2)。先に感染が拡大した米国やメキシコでは、普段インフルエンザではあまり肺炎を起こさない20~50代の患者がウイルス性肺炎で死亡。東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らによるサルの実験でも、新型インフルエンザウイルスは肺で増殖しやすく、病原性も強いことが示唆されていた。けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫小児科部長は「重症肺炎のリスクを下げるため、患者全員にタミフルを投与すべきだ」と呼びかけた。
新型インフルエンザが成人に重症肺炎を比較的起こしやすかったのは確かだ。厚生労働省によれば、15~65歳の死亡例における死因のトップは肺炎。患者の46%で報告された。だが幸い、救急医療が麻痺する事態には至らなかった。日本の死亡率は10万人当たり0.16。米国の3.96は統計の取り方が異なり比較しにくいが、カナダの1.32、韓国0.53、ドイツ0.31などと比べても低く、重症化例は想定を大幅に下回った。東北大学の押谷仁教授は「日本では感染拡大が学校内にとどまり、地域に広がらなかったのが最大の理由だ」と指摘した。
実際、日本では新型インフルエンザで医療機関を受診した推定患者の7割以上が20歳未満だった。世代人口の65%が受診した計算だが、この世代の受診者が重症化や死亡に至るリスクは小さかった。逆にリスクが高かった40歳以上の世代では、推定受診者は約2.5%にとどまった。米国やメキシコで成人に広がったのとは対照的だ。会では地域の開業医や衛生研究所の担当者から、「家庭でも子供から親にはあまり感染しなかった」との声が相次いだ。
なぜ日本では、成人の間で感染が広がらなかったのか。(1)抗インフルエンザ薬の投与でウイルスの排出量が減り、二次感染が抑えられた、(2)家庭内での感染予防策がよく実行された、(3)親世代に感染させやすい乳幼児の罹患率が比較的低かった(4)成人に新型インフルエンザへの感染を防ぐ何らかの免疫があった──などの可能性が指摘されたが、議論は収束しなかった。
第1波は終息したが、日本には未感染の成人が大量に残っている。会場で行われた電子投票式アンケートでは、参加者の約半数が「今年の秋以降に新型インフルエンザが再流行する」と予測した。また「感染効率は変わらないかやや上昇し、病原性は同程度」と見る人が多数を占めた。
■参考文献
1)2010/7/24発売の日経サイエンス9月号「日本の死亡率が低かったわけ」
2)日経サイエンス2009年11月号「新型インフルエンザ 本当の怖さ」
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〉日本の死亡率は10万人当たり0.16。カナダの1.32、韓国0.53、ドイツ0.31
ホント、ダントツで低かったんですね。
子供から親への感染が少なかったことは、ドラッグストアなんかで、アルコールジェルやマスク、うがい薬など、すんごい勢いで売り出され、そして売れたことも関係したんじゃないでしょうか。それだけ皆、徹底して感染の予防をしたように思います。
毎日、マスコミが秒読みのごとく感染者数を発表したし、最初の頃なんか、感染者のプライバシーを無視して軌跡をたどった報道しちゃったり。これじゃ感染したら、病原菌扱いされて大変だという強迫観念も生まれ、不摂生の抑止力になったのかしら(苦笑)
そろそろ、インフルエンザを思い出したほうがよい季節になってきました。マスクの用意は早めにしておこうっと。
この暑さじゃ、その気になれないよ思う人、<ここをクリックよろしくね~ >
This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)
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【日本の死亡率が低かったのはなぜか】2010. 7. 24
今回の新型インフルエンザパンデミックで、日本での死亡率が諸外国に比べて低かったのは、成人に感染が広がらなかったからだ──。インフルエンザ研究者交流の会(会長:国立病院機構仙台医療センター西村秀一ウイルスセンター長)がこのほど開いたH1N1パンデミックに関するシンポジウムで、そんな見方が浮上した1)。
「交流の会」は研究者だけでなく、開業医や地方の衛生研究所の担当者、ワクチンや診断機器メーカーなど、現場で診療や検査に携わる人が幅広く参加している。今年は7月2日から3日間、長野県軽井沢でシンポジウムを開き、H1N1パンデミックのこれまでと今後について、泊り込みで議論した。
昨年の今ごろ最も懸念されていたのは、若年層に重症ウイルス性肺炎が多発し、救急医療が破綻することだった2)。先に感染が拡大した米国やメキシコでは、普段インフルエンザではあまり肺炎を起こさない20~50代の患者がウイルス性肺炎で死亡。東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らによるサルの実験でも、新型インフルエンザウイルスは肺で増殖しやすく、病原性も強いことが示唆されていた。けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫小児科部長は「重症肺炎のリスクを下げるため、患者全員にタミフルを投与すべきだ」と呼びかけた。
新型インフルエンザが成人に重症肺炎を比較的起こしやすかったのは確かだ。厚生労働省によれば、15~65歳の死亡例における死因のトップは肺炎。患者の46%で報告された。だが幸い、救急医療が麻痺する事態には至らなかった。日本の死亡率は10万人当たり0.16。米国の3.96は統計の取り方が異なり比較しにくいが、カナダの1.32、韓国0.53、ドイツ0.31などと比べても低く、重症化例は想定を大幅に下回った。東北大学の押谷仁教授は「日本では感染拡大が学校内にとどまり、地域に広がらなかったのが最大の理由だ」と指摘した。
実際、日本では新型インフルエンザで医療機関を受診した推定患者の7割以上が20歳未満だった。世代人口の65%が受診した計算だが、この世代の受診者が重症化や死亡に至るリスクは小さかった。逆にリスクが高かった40歳以上の世代では、推定受診者は約2.5%にとどまった。米国やメキシコで成人に広がったのとは対照的だ。会では地域の開業医や衛生研究所の担当者から、「家庭でも子供から親にはあまり感染しなかった」との声が相次いだ。
なぜ日本では、成人の間で感染が広がらなかったのか。(1)抗インフルエンザ薬の投与でウイルスの排出量が減り、二次感染が抑えられた、(2)家庭内での感染予防策がよく実行された、(3)親世代に感染させやすい乳幼児の罹患率が比較的低かった(4)成人に新型インフルエンザへの感染を防ぐ何らかの免疫があった──などの可能性が指摘されたが、議論は収束しなかった。
第1波は終息したが、日本には未感染の成人が大量に残っている。会場で行われた電子投票式アンケートでは、参加者の約半数が「今年の秋以降に新型インフルエンザが再流行する」と予測した。また「感染効率は変わらないかやや上昇し、病原性は同程度」と見る人が多数を占めた。
■参考文献
1)2010/7/24発売の日経サイエンス9月号「日本の死亡率が低かったわけ」
2)日経サイエンス2009年11月号「新型インフルエンザ 本当の怖さ」
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〉日本の死亡率は10万人当たり0.16。カナダの1.32、韓国0.53、ドイツ0.31
ホント、ダントツで低かったんですね。
子供から親への感染が少なかったことは、ドラッグストアなんかで、アルコールジェルやマスク、うがい薬など、すんごい勢いで売り出され、そして売れたことも関係したんじゃないでしょうか。それだけ皆、徹底して感染の予防をしたように思います。
毎日、マスコミが秒読みのごとく感染者数を発表したし、最初の頃なんか、感染者のプライバシーを無視して軌跡をたどった報道しちゃったり。これじゃ感染したら、病原菌扱いされて大変だという強迫観念も生まれ、不摂生の抑止力になったのかしら(苦笑)
そろそろ、インフルエンザを思い出したほうがよい季節になってきました。マスクの用意は早めにしておこうっと。
この暑さじゃ、その気になれないよ思う人、<ここをクリックよろしくね~ >
This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)
やはり皆保険のおかげかも。
ところで、今年新型が流行っていたら、この猛暑の中、体力的にも、精神的にもマスクする気になれず、もっとインフルが広がっていたかもしれないですねぇ。
マスクの品切れについては、、、買占めないで、当座をしのぐに必要な分だけを買い求めれば、品不足はなかったかもしれません。んが、マスコミの煽りっぽい報道などを耳にすれば、買占めたくなる心理もわかります。
この猛暑にマスク、、、ぜってー無理!(苦笑9
2日寝ただけでなおりました。
高校から病院で診断を受けてほしいといわれ仕方なく病院に行ったら、新型(A型)と診断されました。自力で治っていたのでタミフルの処方はなしです。同じ部屋に寝ていた姉は予防接種もしていませんでしたが感染せず、もちろん
他の家族もだれひとりかかっていません。
ただの風邪となんら変わりませんでした。
ちなみに私をはじめ、家族は予防接種を1度も
受けたことはありません。また、消毒薬もマスクも使用しませんでした。
私は数年前にインフルエンザに罹患、かなりひどーい目にあったので、以来、予防接種をするようになりました。冬になると普段から、マスクや消毒薬やら、とても気をつけていたのに。
原因は、家族の一人がウイルスを運んできた…。
即効でうつされたのが悲しかったです(苦笑)。