乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

怒りの入学金未納問題

2008年04月17日 | マスコミ
千葉県の県立高校で起きたニュース、マスコミの大半は、入学金未納の生徒に同情をこめた報道をしているように見えますが。。。

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「千葉の県立高校、入学金未納の生徒2人を式に出席させず」  2008年4月14日(月)14:21

 千葉県八千代市の県立八千代西高校(生徒339人、大迫太校長)が、入学金を持参しなかった男女の生徒2人を8日の入学式に出席させず、別室で待機させていたことがわかった。

 2人は同日中に全額または一部を納め、式終了後に校長室で入学許可を言い渡された。

 同校の須藤信夫教頭によると、学校側は3月上旬に新入生159人の保護者へ郵送した文書と同月中旬に開いた入学説明会で、入学式当日に入学料5650円と教材費などの入学金計9万円を持参するよう連絡。用意できない場合は分納も可能と説明した。しかし、2人は持参せず、学校側は滞納の可能性があると判断した。2人は保護者と相談し、男子生徒は昼過ぎに9万円全額、女子生徒は夕方に2万円を納入した。

 同校によると、男子生徒の保護者は入学説明会には出席したが、事前に分納などの相談はなかった。女子生徒の保護者は分納を申し入れ、入学式当日に2万円を支払うことで合意していたという。

 県教委によると、全県立高校で、入学式当日に入学料などを学校に直接納入することで入学手続きが完了する仕組みになっている。

 須藤教頭は「入学金を納めないと、県条例により入学させられず、式に出席させても入学者として名を読み上げられない。苦渋の判断だった」と説明。県教委指導課は「学校側の事前説明は十分で、やむを得ない措置だった」としている。

 一方、県内の高校教諭らでつくる教職員組合「教育フォーラムちば」は「非教育的な行為だ」として、就学援助制度確立などの要求書を堂本暁子・千葉県知事に提出した。
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私は二言、言わせていただきます。

まず一言目は、生徒らの保護者に対して。

中学まで育ててきて、次第に子供にお金がかかるのは体験済みのはず。自分の子供を他の家庭と同じような高等教育を受けさせたいと思うのなら、教育費はそれまでに貯金しておくべきでしょう。

地域によっては福祉が厳しい場合もあるけれど、本当に生活が大変な人への援助金制度や奨学金制度はあります、審査は大変厳しいけれど。子供のためにちゃんと捜したんですか?

子供が電話したら9万円を持ってきた、夕方までに2万円を分納した、、、本当に入学金が払えぬ状況だったんですか。


二言めはマスコミ報道に対して。

通常、入学式に入学金を払わないと、公立も私立も合格取り消しにする学校は多いです。報道された学校も同様の処理するようですが、前もって分納も提示している。生徒に対し、別室で待機させ、配慮してるじゃないですか。

“格差社会”において、何の保護も受けられず、経済的に一番苦労している人たちとは、底辺ではなく、底辺から一つ上の収入の人たちです。上記の生徒の保護者がどんな状況にあるのか、ちゃんと取材をしてから報道すべきです。

ある地方新聞の記者コラムに、
「条例がある以上仕方ない」では、制度に振り回されることになる。「生徒の将来」を考えるのが教育だろう。自ら燃やし尽して生徒を啓発する教師であってほしい。
と書かれていました。

すっごーく頭にきた!

「子供の将来」を考え、「条例のしばり」がきつくて田畑売って、借金して、頑張ってお金を払っている保護者はどーなるのっ!?
「条例」を守って何とかお金を払っている大半の保護者に、この生徒の分も払わせるつもりなのっ!?


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こんなことを書くなんて、この人は幼稚園の運動会のかけっこで、全員がお手手をつないでゴールした世代なんじゃないかと妄想入っちゃいますた。。。
勉強ができなくとも運動会で一番になれば、カッコイイじゃんと思う世代の私には、とっても奇異な読後感です。

あのねー、お金が払えなくなって中途退学する生徒だっているんだよ。学校側も、経済的に苦しい生徒にはアルバイトを認めたり、奨学金取得に教師が頑張っているんだしさあ。

それでも、どうしても救えない状況も出てくるわけで。。。
世の中、全員が平等にチャンスを与えられるものではない。
不平等な社会をどうやって生き抜くか、、、学校は、「生きる力」をカリキュラムに盛り込んでいるんだし。

この件では、一時、保護者が子供を説得して進学を断念させたって、現代では大検という手もある。本当に生活が苦しいのなら、15歳の子供なら親の気持ち、理解できます。

「子供が可哀そう」は、学校側ではなく、彼らの保護者に向けて書くのが筋です。

自ら燃やし尽して社会を客観的に報道するのが、新聞記者なんですよね?