食事を終えると、テレビを見ながらハルトくんはソファーに横になる。
のんびりと寛ぎながら、一日の疲れを癒すのはイイ。
楽な体勢で、好きな番組をぼんやり眺めて、時にはビールを片手にするのもイイ。
しかし、大抵いつもそのまま眠ってしまい、他に何もせんとだらだらと過ごし、シャワーも浴びずにベッドに入ろうとする。
私は、実はそれがかなり気に入らない。
遅くまで働いてやっと帰宅した後、家事をやれとは言わないさ。
けど、シャワーくらい浴びろ。
家のことはやらんでイイから、せめて自分のことくらいやれや!
まあ、この辺りのことは、以前にも書いたことがあろう。
私が目を離すと大抵寝ているハルトくんであるが、今日は珍しく、私がシャワーを浴びて部屋に戻ってきた時、熱心に本を読んでいた。
おや、珍しい。
その勢いで、君もシャワーを浴びてきなさい。
読んでいる本がキリのイイところまで来たら、とのことなので、私もいつものようにPCの電源を入れた。
寝るまでにはまだ少し時間もあるし、思い思い好きなことを出来るというのはなかなかイイものだ。
しばらくして振り返ると、本を膝に載せて開いたまま、ハルトくんは落ちていた。
「起きろゴルアァァァ!! Щ(▼Д▼Щ#)」
「うわぁぁぁっ!? はいぃぃぃっ!! (゜Д゜;」
何でいきなり寝るんだね君は!!
問いかけた私に、帰って来た答え。
「ちやがPCのキーボードを叩く音を聞くと、眠くなる」
私のせいか。orz