紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「鉄扇の紋」第二弾

2007年12月14日 17時51分34秒 | 
とは云っても、前に作った「鉄扇用紋」が、鉄扇にうまくう貼る事が出来ず、再度の注文です。

鉄扇の骨を撮る事が出来なく紹介できませんが、鉄の平串みたいな物に、紋を描いた和紙を貼りつけて作る様です。
下の写真は、失敗した鉄扇用の和紙。紋の外は和紙のままです。



今回は、扇の形全体に金を刷込んで、又蔓を太くするという変更があり、扇幅45センチ弱の型を作るのに苦労させられました。
幕屋さんだったらこの様な大きな版を作れますが・・・・・・・私共みたいに小さな紋を扱う者にとっては型が大きすぎます。






依頼者の先のお客さんは、さらにこの金の地紙(扇)の余白に詩を書かれるようです。
世の中、贅?をつくし凝った人がいるものだと、つくづく思う次第です。

出来あがった「鉄扇」を見させてもらうのが楽しみです。